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「18、月」と「19、太陽」
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「18、月」 『月下の契り』
月下に、語り継がれる。
愛する人の、心を求め。
乙女は祈り、歌い踊る。
全てが、自分のものであるように。
愛する人の、心を得て。
乙女は気づいて、嘆く。
求めるものは、そこにあるように。
月下の契り交わす、乙女。
月の光が囁く、その下で。
※
真実は物語より、奇怪なり。
書物は全てがあり、全てがない。
恋は盲目、網羅する意図。
月の満ち欠け、うつろう幼心。
淡く浮かび上がる、白い肌。
愛に溺れ、人は獣となる。
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「19、太陽」 『めざめの朝日』
月面の裏側で眠る梟と木兎。
めざめの朝日と双魚の南十字星。
晴天と霹靂の神殿に現れ。
雷雲の蝸牛と時化の海牛となる。
巨樹に落ちた雷は、日の花を咲かし。
火龍のうねりは、氷山を融かす。
万年千年の恵みの神力。
情熱のもと、その勝利は瑞光である。
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