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エンドレス・マジカルライフ  作者: 沖田一文
【第一章・上】 魔法社会革命編
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第一章4話 『プライマリー』

 葵が近づいてきて、そのままベッドに飛び込んできた。私をそのまま押し倒して、私の上にのってきた。私が逃げようとしたら、葵は顔を近づけてじっと見つめてくる。私は体が熱くなって動くことができなくなった。そして、葵が再び笑うと会話が始まった。


「さて、何から話そうか?う~ん・・・まあ、とりあえず、プライマリーの創設のとこから話すとするかー。」


 こうして、長い話が始まった。


 プライマリーができたのは、およそ1年前。世界の魔法使いを取りまとめていた、世界魔法協会の真実を知った総司が創設した。その世界魔法協会とは、5人の最高魔法師をトップとした序列組織で、その5人の最高魔法師はかなりの権力をもっていた。その権力を維持するために、敵対する者は、殺すか、操るか、魔力を奪うか、などをして、弱者の従わない者は、殺してきた。そして、5人の下には、それぞれ優秀な魔法使いをおき、魔法学校の優秀なものを勧誘しては地位を保っていた。5人の最高魔法師は、それぞれの系統魔法の頂点に立つもので、物理魔法、生物魔法、高速魔法、予測魔法、暗闇魔法がある。そして、特定の才能ある個人がもつ固有魔法で、だいたいの魔法は区別されている。最高魔法師の下には、各々の系統魔法に関係なく、さまざまな魔法使いを配置し、組織されている。成績トップだった総司も暗闇魔法の最高魔法師に誘われた。しかし、世界魔法協会の裏の顔を知った総司はその誘いを断った。そのせいで総司は身を追われることとなった。世界魔法協会は総司の家族だけではなく、一族すべてを皆殺しにした。それに怒った総司は世界魔法協会をつぶそうとした。総司に同情した総司の親友たちとともに組織をつくった。これが、プライマリーである。プライマリーは世界魔法協会から迫害を受けた者たちや恨みを持つ者たちなどが集まり、世界魔法協会と戦っている。しかし、数の差や戦闘力の差はかなりあって思うようにいっていない。この組織を維持するのがやっとのようで、今はひたすら人員を増やしているところで、大規模な戦闘は控えて、隠密行動が増えている。


「というわけで、私たちには結衣ちゃんが必要なの。いやだと言ったら、私のものにしちゃうかも。もちろん協力してくれるよね?まあ、それ以外に選択肢はないのだけれども。」


 確かに、世界魔法協会のやっていることはよくない。だけど、私はこれ以上、誰かを殺したくはない。でも、この争いに巻き込まれてしまった以上、協力するほかないようだ。協力する意志を伝えると、拘束状態がとかれた。ベッドに二人並んで座ると、次の話題が始まった。

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