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エンドレス・マジカルライフ  作者: 沖田一文
【第一章・上】 魔法社会革命編
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第一章27話 『ドイツ支部 対魔力暴走』

 さて、『魔力暴走』について知ってるだろうか?まあ、字ズラどおりに魔力が暴走することなんだが、これが起こると、暴走させている本人は無意識に魔法を使いつづける。魔力が無くなると、暴走状態が解ける。しかし、魔法が尽きるまで暴走させておくにはかなり被害が大きくなってしまう。暴走中は、通常より遥かに威力が高い魔法を使ってくる。これを早く止めなくてはならないのだが、これはもうとにかく大変なのだ。暴走を止めるのに有効と言われているのは、暴走している相手を気絶させること。敵であり、倒さなくてはならない相手ならそのまま殺してしまってもいい。けれど、もしそれが味方だったら、殺すわけにもいかないので最悪でも峰打ちで済まさなくてはならないのだ。このような面倒で難易度の高いことだから、『魔力暴走』は、味方だろうが敵だろうがとても厄介なのだ。





 明らかにおかしい様子で最高魔法師・サブリンが魔法を唱える。



「ギリシア、オリュンポス十二神のアポローンよ!

  父であるゼウスから神託をうけ、予言せよ!

  その神託による予言は、すなわち死である!

  デス・フェイト!!」



 サブリンの剣が神々しい光を放つ。佐助や他の人たちは思わず目を伏せてしまう。そして、目を開けるとそこは、“世界の果て”だった。光を失い、荒野と化した大地。水もなく太陽もなく生物は何一つ育たない。まさに世界の終わりに辿り着いたのだ。佐助は、もちろん、その場にいた全員がこれは固有結界だと分かった。いくら魔法が暴走しても魔法一つで世界が滅ぶほどのものではないからだ。しかし、安心はできなかった。なぜなら、そこから、出る方法が分からないからである。敵である英国騎士団でさえ、戸惑いを隠せない様子だった。そんななか、唯一光ある剣を持ち、尚、輝き続けるサブリンは、まさに神のようだった。



「ここでの私は無敵だ!どんな攻撃だって効きやしない。さあ、静かにその死の運命を受け止めよ!」



 サブリンは、佐助のほうへと剣を振り下ろした。そこから、光の刃が一筋に放たれ、佐助含め、三番隊の迫り来る。佐助は、それを刀で受けるが、その部分でしか受け止められず、両サイドの刃が三番隊へ迫った。


「クマさん隊一列に整列!みんなでそれを受けとめて!」


 三番隊隊長の佐倉梅が巨大化しているクマのぬいぐるみたちに命令した。ぬいぐるみだから、そのままバッサリと切られてしまうのではないかと心配した佐助だったが、それは無駄に終わった。光の刃が突然、粒子となって消えたのである。何が起こったのか、さっぱりわからないっという空気だった。そんななか、佐助の横に空から降りたったものたちがいた。それは、四番隊のみんなであった。四番隊副隊長・石川陸奥によって作られた薬で光の刃は消えたのだった。


「なんでここにいるんだ?さっきまでいなかったはずだが・・・。」

「それがしたちは、石川の薬によってこの固有結界に侵入したのだ。そなたの副隊長も外に取り残されて居ったから連れてきたぞ。」


 佐助は、辺りを見渡すと確かに遠くの方に美桜がいることに気づいた。


「確かにいるな。それなら、3チーム共同作戦でこの危機を脱出しよう。」


 佐助は、金剛と石川に作戦を伝えると、石川は、三番隊のもとへと作戦を伝えに行った。それから、隊長の二人はサブリンと向き合い、剣を構えた。


「四番隊と六番隊は、攻撃準備!俺たちに合わせて、交互に攻撃してくれ!」


 佐助が叫んで、他の隊士たちに指示をだした。美桜には言わなくても上手くやってくれるだろうと思い、作戦を開始した。



 その名も『連続連携必殺作戦!』



さてさて、ここであらかじめ宣言しておきます。この作戦の連携技は、あるゲームから引用してきます。ですが、できるだけオリジナルになるように努力させていただきます。あと、この作戦名、ちょっとダサいですね。

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