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宮廷の星読み姫 ―無自覚天文官は皇帝との秘めた恋の運命《ほし》を読む―  作者: 麻倉ロゼ
第一章 「七夕」

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序章 「星読み姫」

ご覧いただきありがとうございます。

若き皇帝・承辰と、星だけを見つめて生きてきた天文官・星澪。

七夕、流星群、日食、彗星――

実際の古代中国天文学を取り入れながら、二人が少しずつ

心を通わせていく中華恋愛ファンタジーです。

どうぞ最後までお楽しみください。

流星群の夜だった。


漆黒の天幕を埋め尽くす無数の星々。

その中を、流星が雨のように夜空を駆け抜ける。 

天の川は白く輝き、世界は静かな光に包まれていた。


ふと、川辺に小さな籠が流れてきた。

籠の中では、赤子が穏やかな寝息を立てている。

天文官はそっとその赤子を抱き上げた。


「星がお前を私のもとへ運んできたのだな」

夜空を見上げながら、静かに微笑む。


「星に導かれ、水のれいを辿って来た子。

 今日からお前は――星澪せいれいだ」

 


赤子は美しく成長し、星々に囲まれて育ち、

やがて類いまれなる星読みの才を開花させる。


いつしか人々は、その少女をこう呼ぶようになった。


天下を見守る一等星。

 

――宮廷の星読み姫。

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