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「お、泣いてんな。帰ってきたか」


親方は、にっと笑って、静かに肩口を叩いた。


「親方あッ……なんすか、あれッ……は、……クソッ」


「あ?……夢、だろ?ただの。気分転換になったか?」


笑って去っていく親方に苛立ちを思いながら、……僕は投げ出されていた一枚の小さな絵を手にとって涙を零した。お下げの赤毛の少女が子牛に触れている。……その何の変哲もない絵を目にして、もう、僕は、何も変哲もないなんて……思えない。


……きっと、一生、思えない。

2021 01 24 20:38


完結と致します。


このような作品に目を留めて下さり、最後まで読み込んで下さり、感謝の気持ちで一杯です。


誠に、有難う御座います。


失礼致します。

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