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逃亡代行  作者: 横瀬 旭
第三章(二)
35/43

DMV

https://note.com/yokoze_asahi/n/n4a546dd09775

 早朝に乗った一両編成の列車を終着駅で降りて、私は終点のマークを確認した。この先にレールはなかった。


おかしい。私はこの先にも列車が通っていると聞いていた。ここから先へはもう行けないのかと途方に暮れていると、駅の外、終点マークの向こうから一台の車両がやってきた。


 駅の外にレールはあった。その車両はレールの上を走っている。しかしあれは列車か。どう見てもこじゃれたマイクロバスだ。よく見てみると、その車両にはタイヤが着いていた。


レールの端で車両が停止して、座高が下がりタイヤが地面に接地した後に車輪をしまい、そのままバスになって走り出した。


こんな乗り物があるのかと私は感心した。観光案内所によればこれは「デュアル・モード・ヴィークル」というレールと道路を両方走れる乗り物らしい。実用化したのはここが世界初のようだ。


 国道から似たようなマイクロバスがやってきて、それに私は乗り込んだ。


発進してすぐ、レールの上で停止して「モードチェンジスタート」というアナウンスと共にお祭りのような音楽が流れた。車高が上がって、どうやら車輪を出したらしい。


マイクロバスだった乗り物は列車となってレールの上を走り出した。鉄道駅をいくつか通過した。狭い車内は満席だった。ほとんどが観光客だろうか。


再びレールから道路に出る時、今度は車高が下がり、車輪をしまったようだ。バスになって一般道を走り始めた。


 終点の岬に到着した。珍しい乗り物だからか、多くの乗客は降りてから車両をスマートフォンで撮影していた。


ここからは路線バスと鉄道を乗り継いで街へ向かった。時々、車窓から白装束を着て菅笠をかぶったお遍路さんを何人か見かけた。バスに乗ってきたお遍路さんに「なぜお遍路をするのか」と聞いてみようかと思ったがやめておいた。


 街の大きな駅に到着した。駅前で三人の武士の銅像が高い所から街を見下ろしていた。

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