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第19章 南の孤島
優良「好きです」
優良はそう言った。
圭「え、あ、あの…」
さすがに圭は驚いたままだった。
飛びかかれ。
抱きつかれ。
そして告白。
ただでさえ、さっきの女性との出会いの不思議な感覚が残ったままだ。
頭の中がごちゃごちゃだった。
優良が言う。
優良「返事はいいんです。ただ私は自分の気持ちを隠したくなかっただけ」
圭「そうか…」
圭は何も言えない自分を悔やんだ。
自分の軽率な言葉で彼女を傷つけたくなかったからである。
優良「さあ、行きましょう!」
優良が切り替えて言った。
しかし、今度は尋ねた。
優良「あ、そういえば、ももさんのいるところって…」
圭「南かな…」
圭はやっと言葉が見つかったような気がした。
優良「南…?どうしてですか…?」
圭「通りすがりの女性に聞いた」
優良「通りすがり?フフッ…圭さんらしいです」
圭「まあな」
二人は笑った。
そして、南へ向かった。




