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圭「―。」
圭は目が覚めた。
目の前に誰かがこちらの方を見つめている。
見覚えがないと圭は思った。
見た目は清楚で美しい女性だった。
トレンチコートを着て、したは黒のスカート。ロングヘアーによく合っている。
大人っぽさを醸し出す女性に圭は尋ねる。
圭「だ、誰ですか?」
寝起きだった圭は起きあがらずに言う。
「圭、ひどい」
女性は言う。
圭にはどこか聞き覚えのある声だった。
圭「も…も…?」
もも「せいかーい!」
そう、正体はももだった。
それにしても圭はもものかなりの変貌ぶりに驚いてしまった。
『かわいい』から『美しい』に変わったと言ったら分かるだろうか?
圭「なんで…」
もも「いや…圭の寝顔が可愛かったから…」
圭「い、いや、そうじゃねえ。その格好…」
もも「姫百合先輩と選んだんだよ!もしかして似合ってない?」
ももはしょんぼりする。
圭は焦る。
圭「そ、そんなことないそんなことない。すごい似合ってるよ!」
急いでフォローした。
もも「よかったぁ」
ももは蔓延の笑み。
圭「…」
かわいい。
そして、綺麗だ。
圭はももの顔に見とれてしまう。
もも「じゃあいこっ!」
圭「あ、えっ!?」
ももは寝ていた圭の手をいきなり引っぱった。
圭はまだ、何も着替えてなかったので、寝間着姿だった。
圭「ち、ちょっと。まだ準備が…」
もも「ごめん。でも、時間がないの!」
そういって、ももは止まらない。
外に出る。
ももが圭を軽くひっぱれる力があることに圭は少し驚く。
しばらく走っていると、大きな丘があった。
もも「はやく!」
ももは圭に急ぐように促した。




