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せっかくなら図書室に行こうかと圭は思ったのだが、どうせ冷夏にこきつかわれるのが目に見えているので

家に帰ることにした。


圭の家には一部屋、資料部屋がある。

その部屋は誰も使ったことのないかのように綺麗だった。


家に戻った圭は鞄を自分のベットに投げ込み、着替える。


その過程が終わると資料部屋に入る。

部屋に入るまではいいのだが、時間がかかる。膨大な本の数に圭は諦めそうになる。


圭「…」


この少年にこの部屋に入る権利はなかったようだ。結局何を見ることもなく部屋を出る。


仕方がないので自分の部屋にある日本史Bを開くことにする。


関ヶ原の戦いというもの自体は聞いたことはあるが、詳しいことはしらない。

本を読むスキルなど持ち合わせていないし、歴史ゲームにも手をだしたことはない。

テレビで聞いたり、中学受験に向けて言葉を覚えたくらいである。


適当に日本史をめくる圭は関ヶ原という文字を見つける。


特に重要なものは書かれていない。

数十万の兵が関ヶ原に集結。

東軍の勝利。

そんなのはこの少年の頭にはとっくに入っていることだ。

だいたい戦国時代というものは戦いというより文化の方が多く載っている。戦いからは何も学ぶことはあまりないということだろう。


圭「ん?」


圭は関ヶ原の図に目がいく。

西軍には赤、東軍には青の駒が配置してある図なのだが、一部には白色の駒がある。


小早川、毛利。


開戦前は中立を保っていたようだ。しかし、小早川が東軍についたことにより、決着がついたらしい。なぜ、中立的立場だった小早川が東軍についたのか。

圭にとっては不思議でならなかった。少し注目すべきかもしれない、と圭は思った。


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