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圭「これを食べるんですか?」
冷夏「これとは何よ」
圭「だって…」
圭は鼻をおさえる。
かなりの刺激臭。
見た目はただのカレーではある。
もも「私も手伝ったよ!」
圭「心配だな」
冷夏「失礼ね、私とももちゃんが端正込めて作ったのよ。それが食べられないとでも言うの?」
圭「う…」
それを言われると圭は何も言えない。
もも「そんなこと言わないで、食べて!」
圭「うーん」
見た目はカレーだ。
カレーなのだ。
きっとカレーだ。
そうカレーではないか!
と猛烈な刺激臭の中、自己解決する圭。
だが、口へ運べない。
食べたい、食べたいのだが。
圭の本能が危険信号を発令している。
圭「う…」
冷夏「早く食べなさいよ!」
そう言いながらも冷夏はそれから遠ざかっている。
もも「圭。がんばれ!」
何を頑張るというのか。
ふざけて言っているように聞こえてしまう。
圭「食べるしかないか」
だが、一応作ってはくれたのだ。
それを粗末に出来るわけがない。
圭は恐る恐る口に運んだ。
圭「…!」
圭は驚いていた。
コクがあり、味は濃厚、そして謎の酸味、その後にくる謎の甘味。このなかに五味すべてが集結されている。
冷夏「うわ…」
ガバガバと口の中に運ぶ圭に冷夏は引いていた。
圭「う…」
圭は驚いていた。
想像以上にまずい。
まずすぎたのだ。
だが、せっかく作ってくれたのだ。
食べなければ失礼に値する。
ガバガバと圭は顔が青ざめながらも口へそれを運ぶ。
もも「よっぽど、おいしいんだね!」
冷夏「え?え、ええ」
冷夏はこんなものおいしいはずがないと思っていた。
漂う刺激臭、青ざめる圭。
どこにもおいしいと伝わってくる要素がない。
冷夏「け、圭。もういいわよ…?」
さすがの冷夏も罪悪感でいっぱいだった。
圭「ごちそうさま!」
圭は手を合わせる。
なんとも達成感がある。
なぜだろう。
もも「くさっ」
圭「ええ!?お前が作ったんだよね!?ほら食ったぞ!」
もも「近づかないで!」
圭「ええっ!?」
ももは本気で鼻を押さえて嫌がる。
冷夏「ニンニクたっぷりでしょ?」
圭「いや、でしょ?じゃありません!それにニンニクだけじゃないでしょこれ!?何かこの世にあるすべての味がこの中に集約されていましたよ!?」
しかし、これはヤバイと圭は思う。
臭いが思ったよりも染み付いていた。
果たして風呂に入り、歯を磨いてとれるのか。それだけが心配になった。
結局、体が休まるどころか自分の体が臭くてあまり眠れなかった。




