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冷夏は言ったとおり朝にきた。
午前5時に訪れた冷夏は圭の家で朝ご飯をすませる。
そして、3人で登校する。
朝は寒かった。
圭はマフラーをしようと思ったが、ももがもっていなかったので、首に巻いてあげる。
周りの歩いている生徒はマフラーやネックアーマーをしていたりしていなかったりだった。
朝みた天気予報では15度だったので、微妙なところだろう。
冷夏「圭」
圭「はい?」
冷夏「堅いわ!」
圭「え?」
圭は冷夏の意味不明な発言にリアクションのとりようがない。
冷夏「堅すぎるのよ!次の日にとって置いて、電子レンジにかけたピザのように堅いわ!」
圭「ま、まあ、分からないことはないですけど…」
もも「そうだよ圭!分からないの!?」
圭「え!?何が!」
じっと冷夏をみる。
おさげメガネの少女。
パッチリとした瞳、プルンとした唇。
この少女が今日から圭の家に住むのだ。
圭は顔が赤くなる。
冷夏「まったく…。私が名前でよんでることに気付かないの?」
圭「え?名前…ですか」
冷夏「そうよ。ずっと敬語にするつもり?疲れるわ」
圭「確かにそうですね」
冷夏「敬語がダメならせめて名前で呼んでくれたら助かるんだけど」
圭「分かりました冷夏さん」
圭は初めて下の名前でよぶ。
思ったよりも恥ずかしくなかった。
冷夏「ところで圭」
圭「ん?」
冷夏「周りを見なさい」
そう言われて圭は周りを見渡す。
すると周りの生徒が圭といる逆方向を向く。
圭「え!!何これ!?」
よく見るとお辞儀をしている人もいた。
もも「わあ!すごい!」
冷夏「多分不良を倒したという噂が流れているのよ。まるで学校の英雄みたいにね」
圭「英雄って…」
圭は本当に自分が倒したのか信じられなかった。
『体が勝手に動いた』
簡単に言えばこうだ。
それが実力なのか、まぐれなのか検討もつかない。
そんな状況で英雄呼ばわりされても嬉しくはない。
むしろより考えこんでしまう。
もも「でも、すごかったよ!私は見てたよ!圭のかっこいいところ!」
ニコッとももは言う。
圭「もも…」
冷夏「でも、不良を倒した見返りは…分かるわよね?」
冷夏は真剣そうな面持ちでそんなことを言う。
圭「見返り?」
冷夏「分からないの?不良を倒したのよ?あなたの噂はもう広がっているわ」
圭「え?広がっているって…?」
圭は腕の震えが止まらない。
終わっていないとは思った。
いつか報復がある、それは分かっていたことだ。
冷夏「そりゃいろいろよ」
圭「!?」
圭は後ろへ引いてしまう。
冷夏の眼光は鋭く今にも圭は飲み込まれそうになる。
冷夏「いろいろね」
そのいろいろ、というのは何か不良だけでなく違うものも絡んでいるということだろうか。
少なくとも圭はそう思う。
それは目の前の格闘少女麻倉冷夏も例外ではないのだろうか。
あの眼光を見た圭はそう思ってしまうのだ。
冷夏「ま、念のために体作りはしておきなさい。一応私がいるけどいつも傍にいる訳じゃないわ」
いつもの表情に冷夏は戻る。
冷夏の言葉に少しホッとしてしまった。
もも「私も戦うよー」
そう言ってももは頼りない正拳突きをみせる。
圭「そうだな。もももいるんだし、少しは体作りはしないとな」
圭はさっそく今日から筋力トレーニングを始めようと思った。




