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山林の中、ももは目を覚ました。
もも「……ンッ…!」
ももがゆっくりと目を開ける。
目の前には…
もも「蒼!ングッ…」
ももは蒼に口を塞がれた。
そして、蒼は言う。
蒼「静かにして…」
そう言って蒼はももの両手に縛ってある綱をほどいた。
もも「蒼…!なんで…」
蒼「早く逃げなさい」
向こうには織田信長が背をむけて立っている。
信長はいま伝令の情報を聞いているようだ。
もも「でも…蒼は…」
蒼「大丈夫だから。あんたには帰る場所がある。早く行きなさい!主人のもとへ!」
もも「蒼も一緒に…!」
蒼「本当に大丈夫だから。あんたには言うまで死ねないことだってあるの」
もも「え…?」
蒼「だから、行きなさい!走るのよ!」
そう言って蒼は織田信長に向かって刃を向けようとした。
蒼「走れ!」
蒼がそう言った瞬間信長は気づいた。
ももは言われるがままに走りぬけようとした。
蒼「ノブナガァァァァアアアアアアアア!!!!」
蒼は一気に切りかかろうとした。
<font color ="#000000">ブシャアアッ</font>!!と大きな音がする。
ももは走りながら振り向く。
そこには蒼が腹から血を噴きながら宙を舞っていた。
蒼は一瞬ももの方を振り向く。
そして、口が何かを伝えようとしていた。
しかし、ももには分かった。
ごめんなさい。
これが、蒼がももに向けた最後の一言。
もも「キャアアアアアア!!やめて!殺さないで!蒼!蒼!」
これをやったのはジオンだった。
空中から思い切り斬りつけたようだ。
ジオンが蒼の首を握る。
もも「お願い!!親友を殺さないで!!!!お願い!!お願いします!!!!」
ジオンは容赦なかった。
バン、と蒼を一瞬で数個の肉片にした。
ビチャ!ベチャ!
地面には鈍い落ちる肉片の音がする。
もも「…ウッ…」
ももはその場に戻す。
ももはその場に座りこんだ。
血なまぐさい臭い。
ももは咳を何度もくりかえした。