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40・全日本選手権個人戦2

無二剣聖によればUK形はどんなに上手くやってもマイナス点数と言う事だ。


このUK形とはWEC創設者で大富豪だったヤタローが決めたものだ。

彼の奥さんキセーは世界の舞踊研究家であった。

ヤタローの剣技推進の世界プロジェクトを聞き、剣技であれば剣舞も入るだろうと水・土・風・火のイメージの剣舞を作ったのが事の始まりだ。


これをいたく気に入ったヤタローはコレを世界の標準形とし、さらに音楽に合わせて剣で舞うフリープログラムと言う、もう武術と全く関係の無い剣の舞踊大会規定を作ってしまった。

全く違う方面に相談なく進めてしまい心苦しかったそうだが、世界武道演武より世界舞踊演舞の方がこれからの世界にはふさわしいと、奥方の作った舞を見て“これは!平和への祈りなのでは!”っと衝撃が走ったそうだ。


剣技の採点AIシステム開発に没頭していて何も知らなかった成桃さんは、全く違う方向になりびっくりしたそうだ。


何故、そこで文句を言わなかったのか?と言うとヤタローの言葉にもなるほどと感じ入った事と、まぁ嫁好きのヤタローは周りの言う事を聞かないだろうw。だったらとりあえず体制だけでも作らしておげは、この分野から身体能力の高そうな者が他のスポーツになどへの流出を止められる。と思ったからだそうだ。


ただ、ここまで世界的盛り上がりを見せるとは思わなかったそうだ。


せっかく開発したので採点に使ってみたらいけそうだったので使ったと言う事だ。広めるにあたりとにかく、何らかの基準に基づいて採点してくれるシステムが欲しかったのだ。


そもそも武術の採点の為のAIだから、踊りの点数でマイナスと言う低い点が出るのはしょうがない。との事だ。


無二剣聖からそんな話を聞き、チームのみんな唖然としてしまった・・・

この話はシークレットでお願いな!って言うけど、そんな話誰も信じないのでは無いだろうか?


さて、フリープログラムが始まる。

第1グループからだ。

“礼”

「ヅラー主審が交代している!」

「トンズラーするな!」

小桃が声を張り上げる!

演武待ちの4人の剣士は笑いをこらえている。


“はじめ!”


第1グループの4人は同じ川の流れの曲なので1つで済む。っと言うより全日本の常連者はこの曲しか選ばない。たぶん不正順位の為の点数操作には同じ曲が効率的なんだろう。


ウチのスタッフのスキンヘッドのクロちゃんが、長髪のウィッグを着けて観客席中央最前線に陣取って居る。

剣士がこっちを向いた時に下を向いてウィッグを落とすとスキンヘッドが輝いた!

「ゔっ!」

「ぶっ!」

「ひぃ!」

「ひゅっ!」

4人が吹き出し演舞が乱れる。


“やめ!さがれ!”


中央モニターに総合点数が出る。

マイナス360・マイナス377・マイナス398・マイナス322

・・・県大会レベルの酷い点数だ。

4人ともかなり顔色が悪い、来年の全日本は出場は絶望的だ。また県大会からのスタートだ。


世界配信されているので4人は世界的に恥を晒した感じた。

たぶんスポンサーも離れるだろう。


“礼”


“前へ!”

第2グループが並ぶ。


“はじめ!”

あぃーーーづぅーーーー♫

青森西半部長唄が響く。

レニとイオリは淡々とまとめての動作を繰り出して居る。

「えい!」


「おぅ!」


レニとイオリの演武が終わった。


「やぁ!」

「しゃー!」

全員の演舞が終わった。


”やめ!下がれ”


中央モニターに注目する。

マイナス344・マイナス198・プラス1・プラス2


『ウォーーーーーーーー!!!!!!』

『まじかよ!!』

『やべぇ!』


会場が揺れる。

それはそうだ、世界戦でもマイナス100から0ぐらいなんだから。

過去プラスを出して居るのはダルタニャーンと無二の両剣聖だけだからだ。

イオリプラス2・レニプラス1で優勝はイオリだ。

世界戦は嫁2人がエントリーとなった。


ただこの点数は無二剣聖は予測して居た。

ダルタニャーンと無二さんもテストとして、2人で武術の演武をしたところプラス80〜90点台だったそうだ。

UKはマイナス点数なので足を引っ張られるのはしょうがない。

UKの無いペア戦がどのくらい行くのかちょっと怖い・・・






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