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五ノ話・十二

蘭丸はすぐに火を放った。

風にも煽られた火の回りは早かった。

本能寺はたちまち炎に包まれ、やがて柱も梁も屋根も音を立て崩れ落ちた。

後には黒焦げとなった本能寺の残骸と、焼けただれた死体がいくつも転がっていた。


明智方の兵は光秀が命じた通り、他の死体には一切目もくれず、信長の首級だけを探し回った。

だが、どんなに探しても、信長の死体を見つけることは出来なかった。


本能寺が焼け落ちたのは、辰の刻(午前八時頃)だった。

この後、明智勢は信長の嫡男である信忠が滞在していた妙覚寺へと向かった。

信忠は、近くの二条新御所に手勢五百ばかりを引き連れ移り、明智勢を迎え討った。

しかし、奮戦空しく、最後は自害し果てた。


明智光秀の謀反により、織田信長、嫡男の信忠親子は一夜にして果てた。

織田一族の天下布武の野望は、この六月二日の朝をもって潰えたのだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 更新お疲れ様です。 [一言] 何で読んだか忘れましたけど 「もしも信長が信忠の立場だったら、取るものもとりあえず少数の近習のみで脱出しただろう」 との意見がありました。 歴史のifですけど…
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