表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/35

特訓

 俺の体が熱くなる。


(これが魔力というものか!)


 木の棒に向かって何かをイメージする。

 おぼろげに頭に浮かんできたのは赤い炎だった。

 そのイメージを木の棒に向かって投げつける。


「いくぞ!」

 目の前が爆ぜた。土煙で周りが見えなくなった。


「やったか!」

 だんだんと煙が晴れていって木の棒があった場所が見えてきた。


「あれ?」

 しかし、木の棒は刺さった状態のままそこに鎮座している。


「んな馬鹿な……げほっ、ごほっ」

 なぜか口の中から煙が出てきた。


 もしかして、爆ぜたのは木の棒じゃなくて俺自身?


「最初はみんなそんな感じですよ」

 アジスがにっこりと笑っていた。


「先に言ってくれ!」

 俺の髪の毛はちりぢりになっている。


「先に言っちゃうとみんな怖がってちゃんと魔法を使わないっておばあちゃんが言ってました」


「そうなのか」

 横で見学していたおばあちゃんが頷く。


「習うより慣れろってことじゃ」

「はあ」

 思ったよりスパルタ教育を俺は施されるようだ。

 俺は意を決して魔法の訓練を再開する。


「まあ、いいや。どんなことがあったって魔法の一つや百個覚えてやる!」

「その意気です!」

 かくして俺の地獄の魔法特訓が始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ