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初めての魔法
アジスはいつの間にか持って来ていた木の棒を突き刺す。
「魔力を練る時は魔力を自分の心を集中させてください。最初は目を閉じるとやりやすいですよ」
木の棒から少し離れると彼女は両手の平を木の棒に向けた。
「ああ」
言われるがまま目を閉じた。二人で並ぶ形でしばらく瞑想していた。
自分の心を落ち着けるといっても横のアジスの存在に集中できない。
「さあ、集中して」
がんばって集中しようとする。
「さあ、なんだか見えてきませんか、もやもやした何かが」
俺は頑張って意識を集中する。額から脂汗が出る。だんだん、だんだんと、目を閉じた暗闇の中に木の棒が浮かんできた気がする。
「さあ、行きますよ、目を開いたら放ってください。せーの!」
掛け声と共に目を見開いた。
刮目せよ! 俺の異世界初魔法!
俺の中で爆発が起こった。




