第二百七十四 〜 飛ぶということ 〜
「・・・・もう、大体、雄紀さんに、龍族の技は教えてしまったから・・。 後、何かあるかなぁ・・・・。」
訓練の後、仙人は龍と、雄紀に、伝授する龍族に伝わる技について話していた。
その場に居た、雄紀は、心の中に、ずっとあって、言い出せないで居た願い事を言い出した。
「僕も、空を飛べると思いますか? 」
「雄紀さんが、ですか? 飛びたいの? 」
「龍さんは、鳥の様に、肉体の条件と、身体能力で飛んでいる訳では無く、技で飛んでいる様に見えるのですが・・・・、僕には無理ですか? 」
「無理なんてことは無いけど・・・・、やってみるかい? 」
思いがけない展開に、雄紀は胸が踊った。
「良いんですか!? 本当ですか!? 」
「ああ、良いけど・・・・。 難しいかも知れないよ。 」
「どうしてですか? ほかの技と、どう違うんですか? 」
「飛ぶって、実は、大した技では無い。 飛べるって知っているから飛べるんだよ。 飛べるもんだって、知っている。 」
「??? 」
「じゃ、どうして雄紀さんは、飛べないの? 」
「だって、僕はわざをもっていないし・・・・。 」
「そうじゃなくて、お前さんが、飛べないって知っているから飛べないんだよ。 飛ぶなんて、竜族の技でも、何でもない。 」
「そうなんですか!? 」
「単に、“飛べない”って決めつけている、自分自身との戦いだよ 」




