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魔女の待ち人  作者: 周
本編
14/39

レコードの疵

短いです。


彼女は繰り返し夢を見る。


子どもに囲まれた彼。

笑った彼、怒った彼、困った彼。

少し拗ねている彼。

そして、熱の籠もった茶色い瞳で甘く見つけてくる、彼。


最近は、蔑まれ忌避の瞳で射られる夢を見なくなった。

生活基盤が得られなくて、木の根を齧る夢を見なくなった。

寒さに震えながら辛うじて雨露を凌ぐ夢を見なくなった。

そして、『翠の獣』に裂かれる夢を見なくなった。


でも、


と彼女は心の中で呟く。


この安穏とした夢を貪れるのも、あとわずか。

また、浅い眠りの日々が訪れる。


誤字・脱字・意味の読み取りずらい表現など、ございましたらお知らせいただけると助かります。

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