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オレをフッた幼馴染に復習します  作者: 猫の集会


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2/2

進化

 数日後、オレは表彰されていた。



 雪の中、おばあさんの荷物を持ち、目的地まで運んであげたから。


 そんなこと、普通じゃね⁉︎って思ったが、表彰してくれるなら、まぁ…いいか。


 ありがたく賞状をいただいた。


 オレは、その日大さじ一くらいの人気だった。


 そして、なぜか愛依がオレをじっとみてくる。


「愛依、そんなに賞状欲しいのか?なら、名前かきかえてやろうか?」


 …


 愛依は、また鼻でフッと笑って

「それはいらない。ただ、ありがとうね」

 と笑った。


 ん?


 なにがありがとう?


「えっ、やっぱめっちゃ賞状欲しい?」

「違うよ。」


 それから数日後、今度はオレがくしゃみ連発して、愛依がティッシュをくれた。


 あ…これって…


「前のティッシュまだ持ってたの?」

「ううん、おばあちゃんがくれたの」


 …


 へぇ。


 オレがおばあさんからもらったティッシュと同じだった。


 偶然かな?なんて思ったら、


「柚木也が助けたおばあさんって、実はわたしのおばあちゃんなの。」

 なんていうやん。


「そうなの⁉︎」

「うん。ほんとうは次の日おばあちゃんうちにくる予定だったんだけど、雪で電車とまるかなって思って、早めにきたんだって」

「ふーん」


 …


「ねぇ、柚木也…」

「なに?」

「ううん、やっぱりなんでもない」




 ——



 よくわからなかったが、そのままオレは中学を卒業した。


 それからオレは、少し大人になった。


 だって、バイトもしてるし電車通学だし。


 まぁ、一番成長を感じているのは、バイトだ。


 大人に混じりその場その場での対応。


 なかなか頭の回転が良くないと、お客さんが怒り出す可能性もある。


 だから、瞬時に対応しないと命とりだ。


 そんな過酷な大人子どものハーフなオレたちに、試練がやってきた。


 なぜか、カフェの隅で怒り狂うおじさん。



 接客していたのは、愛依。


 そう、オレたちは偶然バイト先が一緒のカフェなんです。


 オレは、愛依とおじさんに駆け寄った。


「お客様、いかがなされましたか?」

「ゴニョゴニョペラペラ」

 ほうほう。


 オレは、すぐさまお詫びして対応したら、おじさんが落ち着いた。


 そもそもおじさんは、何を言っていたかわからない。


 しかし、ジェスチャーでなんとか理解した。


 無事ことなきことを終えた。


 なんなら、おじさんから笑みが溢れた。


 こちらがきちんと対応して、笑顔を向けると、おじさんも自然と心がほころんだのだろう。



 よかった。


 愛依が、ありがとうとジェスチャーしたので、オレは軽くうなずいた。


 バイト終わり、珍しく愛依が一緒に帰らない?と誘ってきた。



 珍しい。


 とりあえず

「「おつかれー」」

 と挨拶を交わし二人並んで歩き出した。


「ねぇ、柚木也…今日はありがとう」

「あぁ、たいしたことないよ」

「こわくなかった?」

「ううん、全然」


 …


 愛依が黙った。


 強がりやがってって思われたんかな…



「あのさ、」


 強がんなって言われる?


 まあ、別にいいけど。


「あの…」

「なに?」

「わたし…好きなタイプ、昔聞かれたでしょ。」

「あぁ、うるさいくらいいっぱいあったよな」

「うん。でもね、一つになったの」

「ふーん」


 たぶん彼氏ができたのだろう。





「柚木也」

「え?」

「好きなタイプ、柚木也」


 …


 ちょっとなにを言っているのか、わからない。


「え?」

「わたし、幼馴染失格だよね。柚木也のこと、全然わかってなかったな。ごめんね」

「ううん、オレが秘密主義だったのが悪い。」

「あはは、秘密主義とか普通言う?」

「言うだろ。てか、ありがとうな」

「なんで?あのときフッてくれたから、こんな女と付き合うことなく平和に暮らしてるってこと?」

「んなわけないだろ。あのときフッてくれてオレは、かわることができた。」

「かわらないよ、柚木也はずっと優しかったんだよ。」

「…ありがとう。オレは、愛依が幼馴染でよかった」

「そう?わたしは、よくないよ?」

「なんで⁉︎なんかやっぱり迷惑かけてた⁉︎」

「ううん、幼馴染どまりじゃイヤってこと」

「え、てことは…愛依さん、こんなオレだけど、お付き合いしていただけますか?」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。」



 以前とは、全く違う告白。


 そして、ちょびっと大人風味なオレは少し成長して、ほんとうに大切におもえる人と出会えて、これからも色々学んで歩んでいく。


 二人で子どもと大人のハーフから、大人に進化できるといいな。




 おしまい♡



 

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