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オレをフッた幼馴染に復習します  作者: 猫の集会


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1/2

告白

 オレには、幼馴染がいる。


 名前は、愛依《あい》。



 ——


 中学三年の冬、オレはおとなしく帰宅中だった。


 夕方から大雪になるというので、大雪になるまで家でスタンバるつもりだ。


 雪が降ってきたら、外にでる約束を友達としている。


 だから、今はおとなしくしてるフリをする。




 ——



 オレの前には、愛依が歩いていた。


 さっき愛依は、友達とバイバイしたばかりなので、今はぼっち下校だ。


「おい愛依、お前ぼっちなんだろ?一緒に帰ってやってもいいぞ」


 愛依は、オレをジロッとみて鼻で笑った。


「フン、結構です」


 ⁉︎


 生意気なやつめ‼︎


「なぁ、愛依って彼氏いないよな?オレが付き合ってやってもいいぞ」


 …


「フッ」


 愛依は、また鼻で笑いやがった。


「おい、それは付き合うでいいんだな?」

「は?そんなわけないでしょ。てか、柚木也《ゆきや》顔はいいけど性格歪んでて終わってるから、ムリだよ」

 と、あっさり下校も交際もお断りされた。



「は?」

「え?」



 …


「お前…生意気だな」

「そういうところだと思うよ。じゃあね」


 愛依は、スタスタと行ってしまった。


 なんだよ!あのヤロウ‼︎



 オレは、無性に腹が立って仕方なかったので、愛依に連絡した。


(お前の好きなタイプ教えろ)

 と。


 すると、

(優しい人)

 ときた。


 普通すぎて笑える。


 エ?


 えっ⁉︎


 これはもしかして…


 優人《ゆうと》なんじゃね⁉︎


(あのホッソいヘラヘラ優人かよ⁉︎)


 しばらくしてまた返信がきた。



(悪口言わない人)

 って。


 さらに

(センターわけとかシースルマッシュ)

 ときた。


 さらには、

(清楚系で、わたしをいつも気にかけてくれて、気配りができる漢)

 って言ってきた。


(黙れよ)


 意外とうるさい注文の多い小料理屋風幼馴染だ。



 オレは、決めた。


 全部夢叶えてやろうじゃんって。



 とりあえずオレは、外に出た。


 おぉ、雪がちゃんと降ってきたじゃねーか‼︎


 天気も予報通りだな。


 気象予報士よ、君たちを天気占い師に任命いたす。


 勝手に任命式を終え、友達とイヌみたいに駆けずり回り遊んだ。


 そして、ふと思った。


 優しいやつは、親不孝もしないよな?こんな雪の中遊びまわっていたら、親が心配するだろうと。


 だから、ある程度遊んだら解散した。


 そして、そのまま帰るつもりだったのに、雪があんまりつもるから…帰りが遅くなった。


 家からの距離は、そう遠くない。


 しかし、とある理由で寄り道していた。


 愛依の家の前になぜかオレはいた。


 そこで、とある人とさよならして、帰宅。



 オカンは、オレをとがめなかった。


 なにしてたの⁉︎雪なのにバカなの⁉︎いつまで遊んでるの‼︎とか言う前に、寒かったでしょうに?さ、お風呂入っちゃいなさい。と、こんなオレにあったかい風呂を用意してくれた。



 オレは、ポケットに入っていたものを制服にしまった。


 だって、あの人がお守りだって微笑んだから。



 ——


 風呂上がり、あたたかいココアまで用意していた。


 ココアを飲んでいたら、雪遊び楽しかった?


 と聞いてきたオカン。


「あぁ、うん」


 …


「そう、それならよかったわ」

 と微笑んだ。


 もしかして、オレを信用してくれているのか?


 ある程度したら帰る子だとわかっていたのか?


「自己責任よ」


 ⁉︎


「え」

「もう、ある程度の年齢だから、自己責任ね」

 と、オカンは微笑んだ。



 優しいのか、なんなのか…


 よくわからなかったが、まぁ…たしかに自己責任だ。


 これからも、肝に銘じろってことかもしれない。


 深い。


 オレは、まだ人生として浅い。


 どんどん穴を掘り、深い大人になろうとちょっとだけ思った。


 小さじ一程度ね。


 いや、多いな。


 スポイト一滴。



 ——


 よし‼︎復習しよう。


 愛依の好きなタイプは…

 

 ええと、優しいってそもそもどういうこと?


 …わからん。


 髪型は…簡単にできるってか、すでになってるんよ。


 で、清楚系…


 うん、さっき風呂入った。


 で、気にかけて気配りだと?


 どういうこと⁉︎


 次の日、愛依がくしゃみを連発した。


「おい、愛依…きったねえな。ほら、これやるから鼻かめよ」


 愛依は、なぜかオレをじっとみた。


 そして、

「え、もしかして…柚木也なの?」

 と、言ってきた。


「あぁ、そうだよ。オレがお前の運命の相手だ」


 …


「はい?違うから」


 じゃあ、なにがだよって思ったが、いつまでもオレが居座ると、愛依が思いっきり鼻をかめないだろうと、退散した。



 続く。

 

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