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7/13

7 共通点

あいつは突然俺に言い出したんです。

一連の事件のあの7人の犯人達には

何か共通点がある筈だって。

過去にどこかで出会ったり共同生活

してたんじゃないかって。


それも予想とか予感って感じじゃ無くて

絶対そうに違いないって感じでした。

普段から仕事熱心な奴でしたが、

あの時のあいつは熱入りすぎというか、

冷静さを失ってるような印象は感じました。

いつも冷静なあいつにしては

様子がおかしいなと思いましたね。


もう一度俺達良く調べてみたんですよ。

データベースであの犯人達の共通点を。

そしたら気付いた事があったんです。

あの犯人達は全員統合失調症を患ってるのは

分かってたんですが、

全員が同じ病院に通院してる事が分かりました。

△△精神病院と言う所でした。


それと同時に部屋から見つかった

小型スピーカーの入手経路や販売経路から

購入した人物の情報が分かったんです。

その人物は△△精神病院に精神科医として

勤務してる事が分かったんです。


もうこの病院に答えがあると

誰もが思うに決まってますよね。

俺と相棒はすぐにその病院に行きました。

でも相棒はその時どう思ってたか分かりませんが

俺は、何か話がうまく行きすぎてると言うか

まるで犯人がその病院に居て

まるで捕まる事を恐れてないような、

逃げる気も最初からないような、

そんな印象を受けたんですよね。

相棒は異常に焦ってる感じはありました。

冷静さを失ってるような感じを受けましたね。


俺と相棒は△△精神病院に着いて

スピーカーを購入した人物と対面しました。


そいつは眼鏡をかけて、やせ形の長身の

男でした。

相棒はその男に質問をして行きました。

その時のやり取りを会話形式で書きますね。

この方が伝わりやすいと思うんで。




相棒

「□□さんですね、二、三聞きたい事が

あるんですが、ご協力願えますか?」

□□

「・・・構いませんよ」

相棒

「一か月ほど前に小型のスピーカーを

7個ほど買いませんでしたか?」

□□

「・・・ええ、確かに買いました」

相棒

「何に使ったのか教えてもらえますか?」

□□

「今更聞きますか?それを、私に。

貴方もとっくに気付いてるから

ここに来たんじゃないんですか?」

相棒

「・・・質問を変えますね」

(7人の犯人達の写真を見せて)

「この人達に見覚えはありますか?」

□□

「はい。彼らは全員、私の患者です」

相棒

「何だって?」

□□

「正確には患者だったと言うべきですかね。

貴方達が逮捕したのでもう来ないですから」

相棒

「この7人の事件について

何か知ってると言う事で間違いないですか?」

□□

「ええ。間違いありません」

相棒

「□□さん、任意同行願います。いいですか?」

□□

「診察が終わるまで待っていただけますかね?」




俺と相棒は□□の診察が終わるまで

待つ事にしました。患者を抱えてる医者を

連れて行くのはさすがに問題あるし、

被疑者も逃げる様子も全く無かったですからね。


そう、全く逃げる様子は無かったんです。

俺達刑事が二人で会いに行っても

終始落ち着いて、

動揺する感じも無かったんです。

俺も刑事なんで表情とかで判るんですけど、

あの感じは、捕まっても構わない、

何か切り札とか隠し玉を用意してるような、

そんな感じでしたね。


□□が仕事終わって待ってる俺達の方に

向こうから来てくれたんです。

そしてあいつは言いました。




□□

「行きましょうか。・・・それにしても、

遅かったですね。てこずりましたか?」




□□はまるで俺達を待ってたように、

ゲームを楽しんでるようにそう言ってました。


そいつの声は普通よりも細い声で、

とても冷徹な冷たい印象の声でした。


つづきます

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