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3/13

3 個人記録

あいつ、俺の相棒は今回の事件の事を

自分のパソコンで日記みたいな感じで

記録してたんです。仕事熱心ですからね。

その記録の一部をここに書きますね。


何で個人のパソコンの記録を持ってるんだ?

って思う人もいるでしょうけど、

今はそこは考えないで欲しいです。

後で説明しますから。

それと事件に関する事の記録なんで、

あいつのプライバシーは

俺だって覗いてないですからね。




〇月〇日


一連の事件に共通点あり 組織犯または

大規模な事件の印象を感じる


データベースから調べた類似事件の

犯人達に話を聞く事にした

全員他人で接点がないが

聞こえる声は

男の細い冷たい印象の声と言う点が共通してる

同時期に事件が多発してるのも不可解


事件の為に犯人達から統合失調症について

詳しく聞いた

こんな時にあいつは後ろで

のんきにあくびなんかしてやがる

相方が捜査に乗り気じゃないのも問題あり


統合失調症の症状は

幻聴、幻覚、被害妄想等が主な症状

悪口を言われてる、テレビが悪口言って来る

誰もいないのに声がする 等の妄想


周囲に自分の病気を打ち明け辛い

周囲も気づいてくれない

感情が無くなって行く等の問題があるらしい


これらの情報を犯人達への質問で得た

捜査の為にこの精神疾患について

良く知る必要がありそうだ




○月○日


相方も署長もこれ以上の捜査に乗り気じゃない

幻聴の声が共通してる点も偶然だろうと

思ってる 何か見逃してるかもしれない

既に終わったが家宅捜索出来ないか だが

署長があの感じでは許可は出ないだろう


犯人の家にガサ入れする必要あり




これに書いてる通り俺も署長も

事件は幻聴のせいと思って、

操作はやる気無くしてました。

もっとあいつの話を聞いてやるべきでした。

そうすればもっと違う未来になったかも

知れません。

あいつは捜査の為に統合失調症を

良く知る必要があると思ってたみたいです。

熱心に犯人達から病状や日常の体験談を

聞いてたのはやっぱりその為だったんですね。


あいつは署長にもう一度家宅捜索したいと

提案しました。だけど署長は拒否して

俺もあいつに考えすぎだ、深読みしすぎだって

言ってしまってたんです。

あいつは独りで抱え込むタイプだし、それに

俺や署長にこれ以上説得しても時間の無駄だとか

思ったんでしょうね。スイッチ切ったみたいに

途端にもういいって感じであきらめたんです。


そう、共有出来てない、独りで抱え込む、

それが原因なんだと今にして思います。

今更後悔しても遅いんですけどね。


次のあいつの個人記録を見て下さい。




○月○日

家宅捜索を署長に依頼するが断られる

署長も相方も非協力的

これ以上の説得も結果は得られないと判断

 

リスクを伴うが単独で動く事にする

どうにかしてガサ入れする理由や口実を

作る必要あり




あいつは独りでガサ入れする気だったんです。

令状も無しにガサ入れするのは

日本の警察じゃありえないんです。

そんな事したら懲戒免職もんなんです。


あいつの真面目過ぎる、仕事熱心すぎる所が

悪い方に出てしまったんです。

当然あいつは俺達に気付かれないように

してたんで、あの時の俺には、

それに署長も、止めようがなかったんです。


つづきます

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