「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」の小説データが消えた顛末
小説が消えてしまった顛末についてお知らせします
「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」は2006年5月頃から2008年2月まで連載されていた恋愛小説です。
全431話で、連載当時は恋愛ジャンルランキング1位にもなり、雑誌セブンティーンにも紹介されたほどの人気作品でした。
ストーリーは、政治家御曹司で暗い過去を持つ高校生・鷹枝将と担任で9歳年上の古城聡のシリアス目の恋愛ストーリーです。
ハッピーエンドにはならないと、予告していたにも関わらず、
「ハッピーエンドにしてくれ」「二人を幸せにしてくれ」というメッセージが引きも切らず、あげく脅迫されてメンタル病んだりとか(笑)今では懐かしい思い出です。
感想も700件くらいあったと思います。
さすがに10年以上も前の作品なのと、流行のラノベでもないので、最近はあまり読まれてなかったと思いますが私は自分が書いた作品が懐かしくて年に1~2回くらい読み返していました。
それが、先日9/12に読もうとしたところ「削除されました」の文字が。
……え?
もはやログインパスワードも忘れてしまっていて、焦りました。
やっとの思いでログインしましたが、管理画面にも小説はない。
なんか規約を違反したとかで抹消されてしまったらしい。
何時間かあとに、メッセージボックスにR18警告が2019/8/6に届いていて8/21に削除されたことがわかりました。つまりたった3週間くらい前。
残念ながら小説を書かなくなっていた私は、小説家になろうに紐づいていたメールをめったに見ることはなくなっており、メッセージに気づけなかったことが悲劇の原因です。
それからはパニックでした。
なにしろ、当時からパソコンも何代も代替わりしています。
当時使っていたパソコンは処分されています。
バックアップが残っていないか、ハードディスク(ない)、段ボール3箱くらいのMOをひっくり返して1個1個中身を見ます。ない。
君僕は小説賞などにも応募していないのでプリントもしていませんでした。
もう二度と私は自分の小説に逢えないのか。。。それはものすごい絶望でした。
二度とあんな小説はかけない。
まてよ、たしか小説を自サイトでも公開していたはず。ジオシティーズだったはず。
しかしなんてことでしょう。ジオシティーズもこの3月で閉鎖されていたのです。
「ああ~っ!」
まじで叫びました。
なお、頼みの綱の運営からも「データはない」との回答。
うそでしょ。たった3週間前なのに。
私のことが嫌いだから徹底的に消したのね!とさえ考える被害妄想。
完全に頭がおかしくなっています。
本当に泣きながら、ダメもとでYAHOOにログインします。
茶山ぴよアカウント情報も忘却の彼方でしたが何通りも試して、奇跡的に通りました。
そこで、閉鎖はされているものの、FTPを使えばデータは救出できるという情報を見つけます。
よし!FTPをつないでみると…424話までありました。
なんで最終話までアップしてないんだ~っ!
一番気に入っていたのはラストなのです。
読者に脅迫されてもなじられても変えたくなかったあのラスト!
再び絶望となります。
こうなったら、読者からバックアップをつのるしかない。
たしかあの頃はいたんです。
「作品はすべてプリントアウトして読んでいます」という読者様が。
藁をもすがる気持ちで、知恵袋に投稿したところ、
Googleのキャッシュにあるかもしれないという情報がさっそく届きました。
神!
大急ぎでキャッシュを調べると……一部ない話もありましたが、最終話はありました!
今度は感謝でうれし泣きしました。知恵袋の親切な方に気持ちの上では土下座して崇めました。
絶対に消されてたまるか、とキャッシュをテキスト保存、HTMLデータ保存、画像保存と厳重にバックアップしました。
他にない話も、昔の昔のMOの隅っこに、話数も割り振ってない下書きの状態で見つかりました。
これでなんとか全話復元できる……!
と、いうのが昨日までのお話です。
皆さん、自分の小説を守れるのは自分しかいません。
買ってきた小説が、なくなって何十年かたって読み返したくなったら買いなおせばいいけれど。
自分の小説は、なくなったら終わりです。誰も持ってません。
古本屋でも買えません。
小説サイトは便利だけど、今回のように規約とか、あるいはシステム不具合とかサーバーの事故とかで思いがけず削除されてしまうこともありえます。
インターネット上での小説は、作者の思い入れとかそういうのも全然関係ない、単なる電子データでしかないんです。
皆さん、自分の小説は厳重に何重にもバックアップをとりましょう!
パソコン代替わりや記憶媒体の進化なんかもあります。
「紙」でもとっておいて、というのが無難なのかもしれません。。。。
なお「君は僕の太陽、月のように君次第な僕」は、小説家になろうで復旧しないことにします。投稿のやり方をかなり忘れてしまって、難しく感じたからです。
(この原稿の投稿で相当迷いました)
自サイトをつくり、そこで公開することにします。
一挙公開ではなく少しずつ(書き直す時間はないけど、アップ作業とかで)になると思います。
もし昔見た!読み返したい!という読者の方は
茶山ぴよツイッターからもリンクされていますので、そちらからご覧くださいませ。
<運営の方へ>
R18警告ですが、わずか2週間で削除まで一気に行うのは、ちょっと作者の皆様方へ対して冷たい気がします。
社会人の方で小説の執筆から離れてる方や、忙しい方などは、私のようなこともありえると思います。忙しくて趣味用のメアドを2~3か月見ないって人もいますから。。。
せめて公開中止とかにして、半年連絡がなかったらそこで削除、とか削除までの間に1クッションはさめないものでしょうか。
ぜひぜひにご検討くださればと思います。