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知らなかった

この日も、私はホールにいた。

約束はしていないが、西川くんが来るだろうと毎日待っていた。

「マキちゃんまたお母さんに捕まってたね」そう言われた


「お母さん?誰?」

越山さんのことだった

「あの人私と同い年やで!」そう言うと「どうみてもおばあさんやん!マキちゃんのお母さんやと思ってた!」そう話していた。

西川くんは人の名前を覚えられず色んな人にあだ名をつけているようだった。

「のび太くんがさ」

「のび太って誰?」

新しく入ってきたメガネの男の子のことを言っている。

楽しかった。

のび太くんは独特な笑いかたをする人だった

棒読みで「ははははは」と笑う

皆それに気付いているが突っ込む人はいない

のび太くんが「ははははは」そう笑うと続いて西川くんが「ははははは!」と真似をした!

「あかん!」と止めながらも大爆笑だった

なんて楽しい人だろう!

私は面白い人やちょっと変わった人に興味を持ちやすい

ベッドに入っても思いだし笑いをしていた


何かの話をしている時だった


「僕、バツついてないよ。離婚してない」と言われた


知らなかった!バツイチだと思っていた

そうだったのか。

今まで感じていた距離が離れた瞬間だった。

好きかも知れないと思っていたが、違うかな?


そう思っていた


さっちゃんには話していた。

「いい男友達が出来て良かったね!」とか「西川くんナイス!」とかいい風に思ってくれていた

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