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女性たるもの

どうでもいい。入院するだけだと思っていたので化粧品も持っておらずスッピンでいた。

そこへ車椅子の越山さんが、また寄ってきた。いつも話し相手を探していて「お話していいですか」

そういい、一方的に1人で話し始める


この日は私が化粧をしないのは何故かと言っていた。

「別にどうでもいいです」そう答えると「女性たるもの化粧くらいは!まず化粧水をして!」

「越山さんは化粧をするんですか」そう言うと固まって、手だけコップを持ったままガタガタと震えている。

たまによだれを垂らしていることもある。

最初面白がって「また来た!」と、友達にラインして近況報告していた。

毎日続きすぎてどんどん嫌になってきた。

真剣に聞いてアドバイスしても意味がない。

看護師に「お話していいですか」と、聞いたら話していいと言われたと話していた。


お金はないがPayPayなら持っていたので、眉墨を買いに薬局へ行こうとした。

外で西川くんに偶然あった。

「マキちゃんどこ行くの?」

「薬局」

そう言うと「僕も行く!」と、着いてきた。

別に1人で行けるのに。そう思って歩いていた

「夫婦の散歩みたいだね!」と言って西川くんが楽しそうにしていた。

大通りに出て「僕が車道側歩くからマキちゃんはこっち!」と内側を歩かせる。

「僕、歩くの早い?マキちゃんに合わせるよ」

そう言ってくれた

そんなこと言われたのは初めてだった。

「女の人は買い物長いでしょ。僕は時間潰してるからゆっくり見て」そう言われたが、私は決まったものだけ買い、すぐ終わるタイプだ

「終わったよ」そう言うと「もういいの?お菓子とかは?何が好き?」「チョコだけど…」

「でも別にいらん」と、言った。

これもこれも美味しいよ!とお菓子を選び、後ふりかけも!と、買ってくれた

男がお金を出すのは当然という女の人もいるけど、私は自分で払える。

レジで断ると「いいから!!」と、強く言われたので「ありがとう」そう言って受け取った。


眉毛をその日から書いてプログラムに参加した

西川くんが隣に座っていて、私の顔を見ていた

「眉毛書いて変わったね!」と、笑っていた。

良く私の変化や行動に気付く人だった。


消灯になり西川くんが「マキちゃん一緒に寝よう!」と言っていた



「ホントに面白い人だな」と思って自分の部屋へ行くのだった

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