さっちゃん弟と面会
約束の日、児相の担当者が迎えにきた。
さっちゃんだけ行くのかと思ったら「一緒に行きましょう」と言われた
弟がどんな子か見てみたいかも。
そう思ってついていった。
人権センターで待っていると、弟が里親の父と一緒に来た
さっちゃんと同じ視力が悪いのか分厚いメガネをかけていた
とても明るい子だった
2人と児相の職員と出かけ、皆でサイゼリアへ行き、プリクラを撮って帰る予定だ
お父さんに「いつから育てていますか?」そう聞くと「2歳からです。津市の養護施設から引き取りました。上に実子がいます」そう話していた。
「うちも2歳からですよ」
そう話した
何時間かして帰ってきた
職員は離れた席に座り、2人の様子を見ていたが、さっちゃんが上手にリードして話を盛り上げていたので、2人とも楽しそうで安心して見ていました。と言っていた
次は会えるのは冬休みかな?
そんな話になり、お父さんは「お前部活があるだろう」と言い、弟は「そんなもん休むに決まってる!」と言っていた
帰りの車では助手席の窓を開けて「バイバーイ!」と姿が見えなくなるまで手を降り続けていたのだった
見せてもらったプリクラは2人が落書きしていて
弟は矢島家と書き、さっちゃんは楠本さつきと書いていた
さっちゃんは楠本のままがいいと言い、弟は今は里親さんの織田という名字だが、矢島で高校に行くと言っていた
連絡先の交換をしたい!弟が言ったが職員にはそれは出来ないと言われたのだった
その矢島家の文字に、そうだった。さっちゃんは矢島さつきなのだったと寂しくなるのだった
私は里親で国から委託をされている立場であることを、忘れていた
ある日「さっちゃん。さっちゃんがもう少し大きくなったら、ママは養子にしたいと思ってるんだけど」「そうしたら楠本さつきになってママの子供になれるよ。さっちゃんはどうしたい?」そう聞いてみた
「ママの子供になりたい!!」
さっちゃんはそういってくれたのだった
16歳を過ぎれば、本人の意思で養子になることはできる
家庭裁判所に母親を呼び出し手続きが必要だ
母親は現在大阪にいる
「私まだ遊びたいんです!」
「戸籍に子供の名前が入っているのは何故か?もう人にあげた子供です」そう言っていたという
今は連絡がつかず、行方がわかりませんと聞いた
もう養子にはできるが、私一人の力で養うことは出来ず、どうしても里親手当ての力に頼るしかないのだった




