194/329
夏祭り
昔からある地域の盆踊りにさっちゃんに浴衣を着せて連れていった
商店街のおばちゃんおじちゃん達が屋台をしている
さっちゃんはわたあめ50円を気に入り、何回も買って食べる
近くのママ友達が固まって話していた。手を振られたが1人になりたいので、陰の方で座って酒を飲んでいた
辛いことを思い出して泣いていた
そこに偶然まゆが来た
「マキ!」泣いている私を見て、話を聞いてくれていた
まゆは屋台の手伝いに来ていたようで、そこで別れた
お店を見に行くと「あれぇ!マキちゃんの子?うちの息子も早く結婚して欲しいわー」と話す
酔っ払ってソーラン節を踊り、祭りが終わると子供達はアイスを配られる
私が子供の頃からずっと続いているお祭りだ
私の行動をずっと観察していたママがいるのを、まだ知らないでいるのだった
なるべく輪に入らないように
騒ぎたくないし、何も聞かれたくない
通りすがりに手に持つ酒を見て「ワンカップ!?」とママ友らに声をかけられてニコッと笑うだけにして、家に帰った
普段飲まない日本酒が回って、足元はフラフラだ
さっちゃんは私の手を引っ張り「ママ!ちゃんと歩いて!」
「大丈夫?おうちまでもう少しだよ!」
そう言ってくれていた
祭りだから飲んでいたのではない
飲まないといられなくなっていたのだった




