表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
136/329

転移

元の大部屋に戻った

絶飲絶食と聞いていたが、一人の看護師さんがお茶くらいなら少し飲んでもいいよ!と言ってくれた


持っていたお茶を2口ほど飲んだ

おいしい!


それからあの意地悪な看護師が来た豚に似ているので(エースコック)と勝手にあだ名をつけていた

「何なんこれ!」

「汚して迷惑な!」

自分では感覚がなく分からなかったが、お茶を飲んだせいでお腹を壊していて、漏らしていたらしい

「すみませんすみません」と謝る

情けなさと恥ずかしさが込み上げる

エースコックは「見てみ!これ」と汚したシーツを見せ、交換しなければならないと、文句を言っていた

そんな言い方があるかと思った

隣の女の子は退院したら早く子供に会いたいと話していた

先生に呼ばれ、戻ってきてこう言った

「私、リンパに転移しているんだって」明るく話してきた

どこまで転移が流れていくか分からない。抗がん剤治療を進められたけど、断った。と、話した

「何で??受けなよ」そう言うと

保険入ってなかったから、これ以上お金払えないんやー。

今回の入院で払うの精一杯!

そう言う

諦めたらダメ!高額医療の申請は?したの?私してきたよ!

子供4人もいるしさ

早く帰って子供達の側にいるわ

そう言って退院してしまった


隣のおばあちゃんと「お腹空いたね」と話していた

退院したら何食べたいですか?そう聞くと「お寿司!」と言って笑った

夜ビストロSMAPを見ていて、美味しそうだなーと思った

豊くんに退院したら来来亭のラーメンと炒飯、餃子も食べたいな。そうメールを送った


翌日の朝、おばあさんは朝食に白湯のような米の磨ぎ汁のような物を出された

「ありがたいありがたい」

そう言って食べていた

数日しておばあさんは退院の日が決まった

「迎えに来る人もいない、家に帰っても一人や。何とかもうしばらく置いて貰えませんか」と、頼んでいたが次の患者が入ってくるため断られていた


転移

私もだろうか

こんなに大変な手術まで受けるのに、助からないなんてことあるか!


そう憤りを感じていた

実家のお母さんが孫4人を連れて、病院まで来た

エレベーターで一階まで降りる

尿に管を繋がれたパックと点滴などぶら下げていた私は、回りの人に降りるのを手伝って貰える


売店の前を通ると

「マキちゃーん!!」そう言って子供達が走ってきた

売店に入り、小学一年生という雑誌を手に「これ買って!」というおばあちゃんは、ダメ!と叱っていたが4人に好きな物を買ってあげた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ