表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
129/329

災難

毎朝注射で起こされる

朝食をたべ後はやることがない


隣の子と話していた。

どうして癌だって分かったの?

そんな話をしていた

その子は、私と同じ子宮頚癌だった。

生理でもない異様な出血で、病院に行ったと言っていた

癌の大きさは私より小さかった。

手術は私より先だった


私より小さいなら、彼女はきっと助かるだろうと思った。


隣のおばあさんは一人暮らしで

話し相手がいて良かったと話す

おばあさんも私より手術は先の予定だった


部屋から出て、待合室へ行ってみた

そこに、私より若い女の人がいて、話を聞く

癌が大きくて手術は出来ず、抗がん剤治療をすると言っていた

部屋に戻る途中、カツラやウイッグの販売チラシが置いてあって見ていた


私も髪が抜けるのだろうか。

そう思った


お風呂は一人入れるくらいの狭さで、入る人は予約のカードをドアノブにかけるようだ


空いていた時間にカードをかけ、

シャワーを浴びていたら

扉を何度も叩かれ、怒鳴っている人がいた

私が入ろうと思っていたのに入るな!すぐ出てこいと、扉を連打する

慌てて謝ってベタベタのまま出てきた

確認したが、風呂の順番は私で間違っていない


皆同じ病気で、不安で苦しんでいるのにそんな辛くあたることはないのに

と思った


豊くんには毎日メールをしていた


消灯は9時

電気が消える

隣のおばあさんは痰が絡むのか

何度もゼイゼイゲロゲロとビニールに吐いていて、聞いていたら、こちらが貰いゲロしそうになり、詰所へ行き「気分が悪くて寝れない。部屋を変えて貰えないか」と聞いた


睡眠薬を貰い寝ることになった


次の日は、夕食も済ませ、私はスケッチブックを取り出し絵を書くことにした。

上手に書けたら誰かにあげようと思い、猫の絵を書き始める

お姉ちゃんに伝えると、マキが病院で絵を書いてるみたいだよ!とお母さんに伝えたようだった


そこに車椅子で部屋に入っていたおばあさんに「何を書いてるの?」と話しかけられた

絵を隠した

そこからおばあさんは一人で話し始めた

隣の子も一緒に聞いていた

話は終わる気配もない

嫁に行った先で姑にいびられた愚痴など、40年くらい遡り話は続く

何時間たっただろうか


困ったな。そう思って隣をみると、その子も同じだったのか目が合う

看護師さんが来た

「いつまで起きてるんですか!早く部屋に戻って!」

そう注意され、おばあさんは、「まだまだ話したいのに。続きはまた聞いて」と帰っていった


とても疲れた日だった

翌朝、トイレに行こうと歩いて部屋を出ると隣の部屋で、昨日のおばあさんが誰かに話していた。


隣の人か

かわいそうに、あの人が捕まっていると思った


部屋に戻り窓から外を見ていた


自転車でどこかへ行く人

歩いている人

通勤で向かう車


いいな

私も、戻って普通に仕事に行く日が来るだろうか


そう考えていた

九州のお義父さんお義母さんが、到着し病院にやってきた

「マキちゃん!」

お義母さんは、私を抱き締めた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ