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暖かい家庭を求めて

私はマキ

姉、兄、そして私という3人姉弟の末っ子だ。

 物心ついた時から両親が仲が悪くいつも一生懸命に働き家事育児をする母親

 一方仕事は行くけど毎晩酒を飲んで何かあると子供達に暴力を振るう父親。仲良く楽しく明るい家庭とは程遠く会話を楽しむわけでも無い。大声で威嚇し子供を追いかけては暴力。姉、兄、私で部屋に逃げ必死で父親が入ってこないように襖を押さえる。兄が言った。マキ! 逃げろ! 暗闇の中裸足で裏から外へ出て近所に住む親戚の家に泣きながら走る。

「お酒飲んでお父さんが暴れてる! 助けて!」


 私は暴力だけは許さない

 殴る蹴る首を締める

 そんな場面を見れば憎悪がわくほどだ。布団に潜っても布団を剥がしてでも殴る

 嫌で嫌で心の底から憎んでいた。母親と二人で買い物に行こうと歩いていた日、今でも忘れない

 私はこう言った。「お母さん。私歳をとったらお母さんの面倒はみるけどお父さんの面倒はみないからね」

 お母さんは私の肩を寂しそうな顔で抱き寄せた。



その夜 「マキが何て言ったと思うのか」そんなことを母は酒を飲んでいる父に話している会話を、寝ている布団の中で聞いていた

父が何と答えたのかまでは覚えていない  


 学校で友達が昨日遊園地行ってきたんだー! と話した。

 いいないいな。一度も行ったことない

 お父さんと手を繋いで……そんなことはあるわけ無い

 でも嫌な事ばかりだったわけでもない。父の趣味の映画館。山登り。近くの川で魚釣り。海で潮干狩り、一緒にお風呂に入る。そんな思い出もある。不器用で皆とコミニュケーションがとれず家族の中で孤立していく父


 父はアルコール依存症だったのだろうと今は思う

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