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見捨てられた世界を気配遮断で生き延びた俺は神に助けられこの世界を解放する旅に出る  作者: しょた丼
〜第二章 チサとの出会いとジンの旅立ちの決意編〜
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第47話 フォレストアント殲滅戦

 闇に包まれた俺は、黒い壁で挟まれたギリギリ人2人が通れるかどうかという一本の道の上に立っていた。

 振り返ってみても同じ様に道が続き、見上げれば天井は見えず、黒ずんだ空とどこまでも伸びる黒い壁があった。


 俺はこの空間を歩き始める。前にも後ろにも先は見えなかったので、とりあえず前を向いて歩くことにした。


 どれだけ経っただろう。目の前には1人の刀を打つ全身真っ黒の少年の姿があった。その少年はただただ必死で目の前にある漆黒の刃へと鎚を振っていた。


 カーン!カーン!カーン!


 その力強さはとてもでは無いが少年の体から発せられるものを超えており、俺はその姿に引き込まれていくようなそんな気がした。


「......ン!ジーン!ジン!」


 不意にチサに呼ばれた俺は目を覚ます。


「....っああ、すまない。ちょっとボーッとしてた。」


「全く。急にジンが動かなくなったから、そこの婆に何かされたのではないかと心配したのじゃぞ。」


 チサの言葉に俺は謝罪しながらもチサの頭を撫でる。


(それにしてもこの小刀を受け取った時に感じたあれは何だったんだ?あの少年は何だったんだ?)


 俺はそんなことを思いつつも老婆を見る。


「おお、どうやら黒影切に認められた様だねぇ。この刀が私の元へ帰ってこないことを祈るよ。」


「どういうことだ?」


 俺は尋ねる。


「黒影切はねぇ。持ち主が死ぬまたは、黒影切が持ち主を見限るとこの地ルゲインが死んだこの場所へと何故か戻ってくるのさ。だから妖刀。更には認められぬ者は何も斬ることは出来ず、しかも一定の距離離れるとここへ戻ってくるが故に誰にも扱えずずっとここで眠っていたのさね。」


「なら何で俺が認められたとわかるんだ?」


「それはねぇ。黒影切を渡した時の反応で大体が分かるのさ。黒影切が持ち主を認めるとこちらでは数秒程の幻覚を見せるのさ。今何か見ていたんだろう?そして戻って来たということは第一段階はクリアというわけだよ。フェッフェッフェ。」


 その後老婆へいくつか黒影切のことを聞こうとするも答えて貰えず、「フォレストアントが倒せたら教えてもいいかもしれないねぇ。」と逃げられてしまった。


 結局俺とチサは勧められたものをそのまま貰うことになった。


 代金のことについて聞いてみると....


「フェーッフェッフェッフェ!まあ、丸腰で敵に挑ませようとするキラークィに討伐後に文句でも言って金は貰うことにするよ。きっとお前たちが想像以上に強くて言うのを忘れていたんだねぇ。だから気にするこたーないよ!」


 そんな老婆に見送られ、俺たちは借りている家へと戻る。チサは貰ったペンダントをとても嬉しそうに眺めている。チサの貰ったペンダントは『流水のペンダント』と言うらしい。


 俺はとりあえずそんなチサの様子を眺めながらも、俺も両手で持った鍔の無い漆黒の刃を見つめる。

 老婆の話から本当に認められているか不安ではあったが、使って斬れないのなら諦めればいい。そう思ってインベントリへと収納した。


 そうして俺達は、フォレストアント討伐の当日を迎えることとなる。


 朝まだ太陽が顔を出す前の薄明るい時間、起きて外に出る。そこにはキラークィとトリスとバッツに加えて、100名ほど、鍛えた筋肉が分かるほどには屈強な男達が揃っていた。トリスとバッツはどうやら上手く人を連れてきた様だ。


 俺が最後だった様で、俺とチサが着いた時、キラークィが全体へと向かって口を開く。


「では揃った様であるから私達も出発しよう。今から世界樹の根元へと移動する転移台へと向かう。くれぐれも遅れぬ様にな。私から離れすぎれば転移ができんからな。」


 そう言うとキラークィはブラウンエルフの街の外れへと歩いてゆく。しばらく進むと完全に人の気配は消え去り、辺りには誰も居ないというところまで来た時、キラークィは、一本の木の前で止まり、穴を空ける。


 どうやら、家の様だ。


 その中に入るとかなり広い人が100人余裕で入れそうな空間がありその部屋の中央にポツンと一つの古びた転移台が置かれていた。


「全員入ったな?では転移を開始する!私はこの転移で魔力を使い果たしてしまうが故に、向こうに行った後は役に立たん。人間達よ。不甲斐ない姿だけは見せてくれるなよ。健闘を期待する。」


 そう言って転移台にキラークィが手をかざすと、俺の視線の先には巨大な巨大なそれはもうその一番上が霞んで見えない程には巨大な一本の大木があった。


 そして、世界樹から目を離すと結界があり、それを隔ててみるからに精鋭とわかる、エルダーラフ並否、それ以上の肉体を持つブラウンエルフがいた。


 それと対峙するかの様にフォレストアントと思われる緑色の蟻、蟻、蟻....巨大な蟻の群れがいた。辺り一面に居るが故に全体としては優に1000は超えていようか。今の徐々に数が増えていっている。

 そして所々に通常のフォレストアントの2、3倍はあろうかと言う大きさの個体がいた。こいつが今回の作戦の要である群れの中でボスである個体なのだろう。


 そして、朝日が登った時....フォレストアント達が一斉に世界樹へ向かって攻め寄せる!

 だが、ブラウンエルフの精鋭達は1mはあろうかという蟻を弩の一撃で、木製の長剣の一撃で、1人辺り数匹ずつという驚異的な火力で倒してゆく。


(そういえばエルダーラフの奴、弩を持ってたのに使ってなかったよな?あれは飾りだったのか?)


 そんなどうでもいいことを考えながら俺はブラウンエルフ達の戦いを見守っていた。そうして数十分後、遂に指揮官と思われる個体が討たれることとなる。


 魔力に加えて体力を転移で使い果たして動けないキラークィが指示だけを出す。


「ゆけ!ジン、チサよ!今去ってゆく個体をその場にいる精鋭20名ほどと共に追うのだ。そして人間達そ奴らの抜けた穴を頼む。世界樹の結界は中から外へは問題なく抜けられる!!急ぐのだ。さあ!フォレストアントを殲滅せよ!」


「うおおおおおおおおおおおお!!!!」


 こうして、雄叫びと共に人間・ブラウンエルフ連合と、フォレストアント達との争いは幕を空けるのだった。



フォレストアント殲滅戦開始です!

ここまで長かった様な、短かった様な....

頑張って書き進めておりますので、楽しみにしててくださいね!


かなり、物語は進んで参りましたが、第一話の主人公ジンの口調を主にに改稿する予定です。

ですが、今ある第一話は消さずに、新たに第一話(改稿後)として投稿する予定です。

お話に影響が出ない様に手直しする予定ですので、読んで頂いてもそうでなくても構いません。

また完成次第、後書きにてお知らせさせて頂きますね!


では、第48話もよろしくお願いします!


20/11/26


これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価とブックマークをよろしくお願いします!



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