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見捨てられた世界を気配遮断で生き延びた俺は神に助けられこの世界を解放する旅に出る  作者: しょた丼
〜第二章 チサとの出会いとジンの旅立ちの決意編〜
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第45話 会議の前に腹ごしらえ

 ブラウンエルフと人間との間に新たな同盟が結ばれた翌朝。俺達は早速ブラウンエルフ達との話し合いに臨むこととなった。


「ジン。おはようなのじゃ。昨日はエルダーラフとの闘いの後から、記憶が無いのじゃが、あの後はどうなったのじゃ?」


 目を擦りながら起きてくるチサに昨日チサが眠ってしまった後の顛末を語る。


 ここは、ブラウンエルフ達の集落にある空き家の一つで、長からこの家の鍵代わりである腕輪を受け取っていた。


 この腕輪に念じると、この家(正確には木)までの道のりが脳内で示されて解るため迷うことはない。後はこの家のある木の上で再度この腕輪に念じると複雑に絡み合った枝葉が、動き中へ入れてくれるのだ。


 この腕輪、かなり特殊な製法で作られているようで、複製できるのは、家作りを担うブラウンエルフの一族の数人だけなのだそうだ。長からは絶対に無くさないように言われていた。


 というわけでこの家は空き家であっただけに最低限の物しか無かったのだが、木で出来たベットがあったのでチサを寝かせて、俺は一晩中立って見張りをしていた。


 昨日は夕方まで眠っていた影響で眠れなかったというのもあるし、長が一刻も早くフォレストアントの件で話したがったので、俺がokを出したのだ。


 よって俺は寝ていなかった。不死身を持つ俺にとって、数日眠らないくらいではどうという事は無いのだ。


 そんなわけで、俺は寝起きのチサのお世話をしてから外に出ると、少し辛そうなバッツとトリス更にはキラークィが待っていた。


「もしかして待たせた?」


 俺は言うと、気にするなという返事がキラークィから返ってくる。

 そうして、俺達は朝食を出してもらえるとのことだったのでありがたくいただくことにした。

 バッツとトリスが辛そうな理由?多分彼らは眠れなかったんだろう。木の上に来た以上は、ブラウンエルフの生活に合わせなければいけないので仕方がない。


「ジン。どんなご飯が食べられるかの〜!妾、とても楽しみなのじゃ。」


 俺の肩の上から楽しそうにチサは語る。


 俺もそうだね。という返事をしておく。チサは特別な事情....例えば戦闘だったり、話し合いの場であったりそういうことでもない限り基本俺の肩に乗りたがる。

 というか、チサが素早すぎて気付けば俺の肩に乗っているのだ。右に来るか左に来るかはその日の気分次第で、振り落とそうとしたことも実はあるのだが、チサは普通の少女ではない。よって逆に喜ばれてしまったのだ。


 そんなわけで俺は、今ではチサが肩に乗ってくるのを甘んじて受け入れている。今更だけど、チサが他の人に寄り添う姿を想像するだけで居てもたってもいられない程にはチサが大切になった俺としてはこの状況を拒否するつもりは無いのだ。


 チサは支えなくても俺から落ちることはないから、両手も空くし、特に不自由も無い。


「着いたぞ。」


 そんな事を思っていると朝食兼会議室となる木へと到着したようで、俺達はキラークィが開いた木の中へと入ってゆく。


 しかし俺は中へ入った瞬間驚くことになった。

 何とそこには異常なほどの緑で満ちたテーブルが待ち構えていたのだ。


「こ....これはまた凄いですねぇ....!」


 バッツがこの異様な光景に言葉を詰まらせる。トリスは食べたことがあるのだろう。特に驚くことはなく平然としていた。


 チサはとても嬉しそうである。


「わああああ。ジン!緑じゃ!緑なのじゃ!どんな味がするのかのう!早くゆくのじゃ!ジン!早く!早く!」


 俺はチサに頭をベチベチと叩かれる。


「分かったから落ち着け。チサ。朝食は逃げないから。」


 そんな事を言いつつも、俺達はそれぞれ案内された席に着いてゆく。


 こうして席に着くや否や即座に朝食に手をつけるチサに俺は苦笑を零す。

 それを見ていたキラークィ達に謝罪しつつも、チサを見守るかのようなにこやかな食事が始まる。


 俺はマナーの面でチサの食べ方はどうかと思いはするのだが、チサのお陰でなし崩し的に無礼講になったので少し感謝はしていた。ブラウンエルフの食事マナーとか覚えるつもりもないしね。


 食事だが、近くにいたブラウンエルフの侍女さんによると....


 前菜:木々の新芽とグリーンアップルドレッシングのサラダ〜


 主菜:グリーンバードの煮付け〜樹液のソースを添えて〜


 汁物:グリーンスープ


 ドリンク:グリーンソーダ


 ....いや!もっと色合いあっただろう!ちなみに侍女さんによると、ブラウンエルフは緑に最も食欲を唆られ、緑が最も美しく感じるのだそうだ。

 いや....知らんわ!思わずツッコミたくなったが、俺は我慢して、料理を頂く。


 結果としてはどれも美味かった。サラダは水水しい取れたての新鮮さと、ドレッシングが絶妙な―。メインはじっくりと煮込まれ、出汁の染み込んだグリーンバードに、驚くほど樹液の―。グリーンスープは(以下略)。グリーンソーダは(以下略)。


 そんな具合で緑一色の食事を堪能した。

 チサに関してはまさかのおかわり要求で、その小さな体のどこに....あ、首長竜だった。


 そんな形で朝食を済ませた俺達は、本題であるグリーン...あ、いや。フォレストアントの話へと移ってゆく。


「さて、食事は楽しんで頂けて何よりだ。昨夜のうちから、侍女とシェフ達に声をかけておいた甲斐があったというものだ。」


 キラークィは言う。そういえばエルダーラフが居ないのが気になったので尋ねてみると、


「ああ、奴は今罰として懲罰房へ入れてある。この件が片付くまでは出すつもりは無い。だからこそ、客人である少年、少女、並びにそこの人間二人には合わせることはない。本当に済まなかった。」


 そういうとキラークィは頭を下げる。若干トリスとバッツが気の毒な気はしたがそれは仕方ないだろう。


「お気になさらず。こうしてチサも俺もトリスにバッツも無事なのですから。」


「うむ!妾も気にしておらぬのじゃ。エルダーラフは今回の件に懲りて精進すれば良いのじゃ。」


 当事者の俺たちが許したので、トリスにバッツも特に何か言うでもなくこの話は終わり、キラークィが口を開く。


「では、私達が世界樹を防衛する際に知り得たフォレストアントの生態とお前達人間の知るそれを踏まえた上で討伐作戦を練るとしようか。」


 こうして本題となる話合いが遂に始まったのだ。



最近洗濯物の乾きが遅くて辛いなあ。

これだから冬は嫌いなんだよね。寒いと外に出たく無いから家に篭りがちになって電気代も嵩むしで。


そんな事を思いながら書いた45話でした!

第46話もよろしくですよ〜

そろそろ後書きのネタも無くなってきたから、書かない回も出てくるかも。


20/11/25


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