第24話 魚人食
第24話です!今日はステータスが文字数食ったので若干長めです〜よろしくお願いしますm(__)m
魚人が倒れたのを確認した時、俺の頭の中にシステムの声が流れた。
「レベルが57にアップしました。」
「ん?何でステータスウィンドゥ開いてないのに、システムの音がするんだ?というか、俺のレベル54じゃなかったっけ?」
実はジンはフウゲツとの戦いの経験からレベルが上がっていたのだが、フウゲツとの戦いの後はずっと海を沈み続けていたので、ステータスウィンドゥを開こうなどとは全く思いつきもしなかったのだ。
俺はステータスウィンドゥを開く。
名前:ジン lv:57 年齢:19
身長157cm 体重35kg
称号:気配遮断の達人
技能1:気配遮断 技能lv:10+10
技能2:自動回復 技能lv:1
技能3:不死身 技能lv:ー
状態:わろし
ステータス(評価)
力:15(F)
魔力:115/25+100(C)
耐久力:80(D)
敏捷力:150(A)
精神力:160+300(SSS)
体力:35/190+50(S)
総合:1070(B)
俺はステータスウィンドゥを見て結構ガッカリした。
「力増えてないじゃん...だけど、縮んでなくて良かったよ。」
ジンは何も食べていないので、体内に使えるエネルギーがなく力が増える筈はないのだが、食べる物の無い環境でレベルアップしていた弊害ともいえる。
俺はふと思ったことを口に出す。
「こいつ、食えるんじゃないか?」
何となく思っただけではあったのだが、そう思うと本当に食べられそうな気がしてくる。
それに俺はサルマイアの街を全力疾走で逃走してから何も食べてはいない。
普通であれば食べるはずはない得体のしれない生物なのだろうが、俺は長らく忘れていた食欲を思い出した。食べようと思えば、ゲチスの占領した街から食料を奪うことも出来なくはなかったが、ジンは不死身だったこともあり、わざわざ自分の居場所がバレるリスクを増やしてまで食料を得ることはしていなかったのだ。
そして.....
一度思いついたことを止めることはできなかった。
幸いこの魚人、鱗を自分から飛ばしていたわけで、普通の魚の様に鱗を剥ぐ必要がなかった。
今の俺には、火を点ける手段がなく、おまけにこの魚人の調理方法や毒の類もわからなかったので、そのまま食べることにした。
俺は魚人の魚の部分にかじりつく。
ガリッ...ガリッ...ガリッ...ガリッ
殴っていた時も思ったが鱗が無くなっても俺が非力なのかどうかは分からないが、皮は硬く、嚙み切るまでに何度か歯が折れた。それでも俺は久々の食事であったが故に自動再生を駆使し、皮を削ってゆく。
ガリッ...ガリッ...ガリッ....グシャッ
一心不乱に嚙み切った俺は遂に、魚人の皮を噛み切ったのだ。そうして魚人の身を漁る。血抜きしていなかったからか、血生臭さが残ってはいたものの、皮の中は柔らかく、久々の食事だった俺にしてみれば感動するほどに美味かった。
気づけば俺の頬に涙が伝っていた。
それでも流石にまたガリガリと皮を嚙み切るのは辛かったので、噛み切った場所から皮を剥ぎ、身を貪り、骨を食べ...流石に魚人から出ていた手足は、食べる気になれなかったので、胃酸の湖に廃棄する。硬すぎる皮も同様だ。
結局俺は自分とほぼ同程度の大きさの魚人を完食し、疲れからかまた倒れ込む。1ヶ月ぶりの食事は俺に幸せを与えたが、これだけ食べても俺の空腹は満たされてはいないのだった。
そうして俺は再び湧き始めた胃酸のシャワーを浴びつつ眠りにつく。
ここは何かの生物の体内であり、
その生物が食べた生き物が定期的に入ってくる。
外は深海で俺は脱出しても泳ぐことは出来ない。
何故かこの空間は空気が確保されており、同時に海水も入って来ない。
俺は決意した。酸で俺を消化しようとしてくるのは不快でしかないが、不死身である俺ならばそのうち慣れるだろう。慣れてしまえばこの空間は俺の絶好のレベルアップポイントで、食事も提供してもらえる。どうせ他の大陸の場所もわからないからここをしばらく拠点にしよう。
そう決めた俺は速やかに眠りを再開するのだった。
そうして2年の時が過ぎた。
俺は今もこの暗闇の中にいる。
とはいえここはもう俺の庭の様なもので、何も見えなくても俺にはまるで自分の周りが手にとる様に見える。
この2年間、俺はこの生物の体の中で、寄生.....いや共生としておくとしよう。
まあ要はこの2年間、俺はずっとここで暮らし、時間感覚は無いが、ほぼ毎日生物が丸呑みした奴らとの戦いに明け暮れていた。俺が体内に侵入した敵を倒し、ソイツらを食い、要らないものは全て胃液に投げ込む。最近では体内に入ってくる敵の数も最初の頃よりは格段に増えていた。
俺がここに居つく様になって今までの量では足りなくなったのだろう。
いつの日からか、俺が食う分と自分の分を計算して毎日餌となった物が入ってくるようになっていた。
何でそれがわかるかって?丁度1年前だったか。いつの日からか忘れてしまったが、俺に胃液がかからなくなっていた。諦めたのかどうかは分からないが。
それと引き換えに、入ってくる食事が格段に増えたのだ。一度全てをスルーして胃液に送り込むと、この生物が怒ったのが自分にも伝わり、この空間が胃液で満ちて、窒息と溶ける体とで物凄く苦しい思いをしたので、それ以来、自分の分はキッチリ倒して食べている。
ここで戦いに明け暮れるうちに俺は色々なことに気づいていた。
ステータスウィンドゥが表示される生き物とそうでない生き物がいること。
レベルは、自分が死の危機に瀕した時や、レベルにおいて格上を倒した時伸びやすいということ。
更に、いつからかは分からないが、何故かこの生物の機嫌や体調が俺にわかるようになってきているということ。
そんなこんなで色々な戦いを潜り抜けた俺のステータスは、2年前と比べて格段に伸びていた。称号は残念ながら一つも取れなかったけどね...。
名前:ジン lv:175 年齢:21
身長162cm 体重57kg
称号:気配遮断の達人
技能1:気配遮断 技能lv:20+10
技能2:自動回復 技能lv:10
技能3:不死身 技能lv:ー
技能4:インベントリ 技能lv:ー
技能5:テイミング 技能lv:ー
状態:良し
ステータス(評価)
力:100(D)★
魔力:230/150+100(S)★
耐久力:253(S)
敏捷力:226(S)
精神力:325+300(SSS)★
体力:273/223+50(S)★
総合:1727(S)
どうやらステータスは、成長限界を超えると★マークが付くらしい。力だけDなのは辛いが、これは嘆いていても仕方がない。
新しいスキルだけど、インベントリは、物を収納する能力。死んでいる物や、無生物は無制限に収納可能で、生き物を収納する場合は、その生き物の許可が必要となるそうだ。普段レベルアップのアナウンスをしてくれるシステムさんが教えてくれた。
テイミングは、持っているテイミング技能の数だけ生き物を仲間に出来るとのこと。仲間にした生き物は生活環境に制限がなくなり、その生き物のサイズも一定の範囲で操作することができるようだ。
そうして更に半年が経った時、
「お主、妾を仲間にせぬか?」
頭の中に知っているようで知らない。そんな声が響くのだった。
というわけで......
大陸に上陸してくれなーい!!!???
自分の見通しの甘さが申し訳なくなってきます。
3000字って思ったほど進まないですよねぇ。あれ?そういうわけでもないのかな?
とりあえず!次回25話も頑張って書いていきますので、よろしくお願いしますね〜
20/11/16
これから先が気になる!面白い!と思えた方は是非是非評価よろしくお願いします!




