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生きる意味、生かされる意味

翌朝、腹が痛いが目は覚めた。まずは手加減の精神コマンドをカンナに覚えさせないとならんのん…後は、愛と必中と閃きと信頼と魂かしらん。自爆は無い、ありえない。あ、鉄壁も捨てがたい…いや、絶壁の方が好きなんですけどね。


そんな事を考えつつも嫁たちの鎧にコアを組み込んで起動させるん。勿論、洗脳データはカンナに頼んで破棄させたん。うちの嫁様たちを洗脳しようとか……マジで殺したるの確定でんのん。あ、イルムの貰ったコアにはそんなの無かった。イケメンはロリコンじゃなかったと…あいつ、割と良いやつかもしれん。いや、黒い戦士に悪い奴はおらん…たぶん。


さてさて、ここで密かな疑問が生まれたん…低レベルのカンナに俺が瀕死の重傷を負わされて朝まで昏睡してた件である。いや、まあ…単に俺も寝不足とかあったんだけどね。永眠してよく寝てたはずなんすけどね。


つまり、魂とか奇跡のスキルを持ってるんか…そういうスキルだったら俺も欲しくなってきたん。よし、早い内にカンナに常識を叩き込んで初夜迎えねばならぬ。オラ、ワクテカしてきたぞ。


さて、そう結論に辿り着いたところで嫁たちの鎧の最終調整である。水蓮に変形機能を付けようとしたら蓮華が拒んだのだがね…ロボキツネにしようとしたら「母様を思い出すのでやめてください」とガチ泣きされた。仕方ないね…イカにしようとすれば良かった。数が足りんけど。



「お主が最初の女神討伐の時に居れば苦労しなかったとつくづく思うのじゃ…」


「パパの作った鎧、前のとは桁違い」


「そのうち、嫁の鎧を全部合体させようと思い始めてきたん」



母と娘がこの鎧は凄いとか言ってくるが改善すべき点など山のようにある。むしろ、扱い的にはまだ初期ロボなのだ。乗り換えても構わない程度の作品でしかない。まだまだ未熟なり…合体ロボの機能を組み込むには新しく作る方が楽なん。むしろ、新しくしなければ不可能を可能にとかって言って爆発するん…え、生存フラグじゃんか。


とりあえず、黒桜と白綾は大丈夫だ、問題無い…え、死亡フラグじゃないよ。現時点では一番ええ装備やもん。足りないのはガッツで補えるのが勇者やもん…少なくとも、この母娘は勇者だから大丈夫なん。そういえば、それっぽいからコアを緑と赤に入れ替えてやったん。コアにも相性あるんかのー…知らんのん。だって、光属性のコアだと思ってたけどオラの右手は真っ赤に燃えて轟き叫ばんかったん。でも、チェリアならハンマーじゃないけど斧で敵を光に出来そうな気がするん。え、それだとオラがラスボスになるんやないか?


ちなみに、青はリンドウに渡したん…赤だけど攻撃力3000くらいになった気もするん。更に三つ首ドラゴンモードなら4500はいくと思うん。さすが俺の嫁なん、ふつくしいんなー。


で、蓮華のは黄色にしたん。キツネやもんな…え、それだけの理由やで。あざといイカに変形なんてせえへんよ。薙刀と槍を長い触手に見立てても1つ余りますがな。え、頭にすればええって………後で隠しモード作るん。黄色いからイカサンダー覚えれそうなん。どうせ属性付与ないんなー。



「キッシュ殿、何か企んでいませんか?」


「イカレモンってどんな味がするんか気になっただけなん。気にすんな」



さて、イカ臭い話は夜するとして…え、イカレモンの味。ただの酸っぱいイカでしたん。イカ天で食った記憶があるん…あ、俺イカより柿の種派だったん。最近辛い物食べてないのん…地上に出たら辛い物が食べたいな。でも、オイラはイカの塩辛とかは食えないん。塩分の過剰摂取は体に悪いんなー。


蓮華がイカレモンに興味を持っている内にカンナの鎧の調整するん……まあ、見た目は旧式っぽいけどカンナ自体が元鎧って事もあるからシンクロ率は400超えとん。いや、そんな数値無いけど。あったら暴走して笑っとん…むしろ、破壊爆弾与えたら世界がクリアするん。作りたい世界を破壊出来る爆弾を…と思った時期がありました、前世の死ぬ寸前まで。



「マスター。この鎧の武装には更なる銃火器を要求します」


「グレネードで今は我慢しろん」



さすがにメガラン○ャーを作るには材料足りんのん。破壊爆弾は材料とか分からんのん…個人的には地の鎧を改造して合体する方法でΖ○ガ○ダムっぽくに仕上げたいん。その後はフルアーマー化するん……何処かに13人程ロリクローン居らんやろか。成長しとんのはアウトやで。


とりあえず、スイカバーで突撃しとけとカンナに伝えたん。ヒヒイロカネ使ってるから強度とかはあるし、オカルト防止は出来るん。でも、毒電波とか敵連中出しそうやけんボスのとどめは遠慮無くやるべきだお。洗脳データを利用してこっちが洗脳してやるんす。まあ、そんな面倒な事をせんでも破壊するけどね。




「マスター、毒電波に遭遇した場合は解析をされますか?」


「要らんのん。そんな愛の無い電波系にはなりたかないん」



誰が女みたいな名前やねん。そんなところまで再現せんでええのん。いくら葉っぱの名前なゲームメーカーだったとしてもそんなの要らんねん。そんなんばっかりになったら俺っち鬼とか仮面付けた神とかゲスい主人公にならねばあかんのん……いややわぁ。


さてさて。最後はイルムの件なのだが………あやつ、何処へ行ったん。見送られる事も無くドリルでルンルンぐるるんるんって感じで乗って天を貫いたん。え、銀河サイズまでおっきくなりたいん?


とりあえず、ドリルでマントルまで掘ればええんでないかな。そんでこの世界壊して他所へ転移したらこの世界の住人分の経験値がっぽり入るんでねえの…なんて言ってない。宝探しも命じてまへん。勿論、放逐したつもりもありまへん。でも、イルムだから古代の鎧とか探し出しねきそうなんよなー…え、超変身とかせんでもええわ。


出来れば乗り物の鎧がええん。バイクの免許無いけど…なんて事を伝える手段があるわけでも無し。そもそも、レベル1でも平均数値が500オーバーしとったくぎゅう入りのあいつなら何とでもなるん。さすが元ペットなん…むしろ、99までレベル上げんでもすぐカンストするわ。不思議な薬飲ませる余裕無いね…いや、ポールダンス始められても困るけども。とりあえず、帰ってくるまでに調整終わらせるん。









という事で小一時間。とりあえず、最終調整と水蓮のゲソモードが完成したでゲソ。ハイパワーで仕上がってるから、各数値+700の底上げは出来るでゲソ…レベルなんて飾りです。むしろ、だいたいのゲームは強い武器防具あれば大抵どうにでもなるんす。アイテム最強でニューゲームしたら序盤は作業ってもんです。そんな世界が楽しいという事は無い…だが、楽しさでやってるわけじゃない。


とはいえ、過程を再び楽しむという美学だってあるん……だが、有能怪獣ドリモゲイルムの活躍によって地下トンネルが形成されたん。とりあえず、黒の国直通なん。ここは普通、地上歩いて行きながらも裏切りに憤慨した連中とのバトル勃発がセオリーだと思うん。



「ご主人、レベルもかなり上がったよ」


「それは良かったん。良かったん…」



たぶん、進化するにはアイテム要ると思うんって程のレベルになっとん。具体的には60レベルは超えたん。土木業界に就職すれば強くなれるなんて嘘なん。すぐに体壊すのが当たり前なん…え、ブラックだったから仕方ないだけの話ですが何か?


とりあえず、掘った穴を徒歩で移動するらしいん…俺だけ。嫁たちの鎧は汎用だから空も飛べるん。でも、オイラは鎧無いんですが…嫁たちは背中に乗れとか抱っこするとか言っとるん。プライド壊すつもりか。俺をお姫様抱っこするなら緑の虎鎧と赤の兎鎧を用意してからにしろん………金の鎧はいいや。1ダース作る必要出てくるし。



「変な事を考えておらんと、さっさと黒の国へ行くのじゃ。真実を知ったわらわたちは多くの敵に狙われるのは間違いない。無論、黒の国もじゃ」


「国とか人種なんて些細なこだわりなんて捨てればええん。愚かな連中は一度滅びるべきなん…」


「女神みたいな事を言うでないわっ!」



チェリアがワガママなん。というか、女神と思考回路似てるのは仕方ないと思うん。同じ理屈で向かう矛先が違うだけだから互いに競い争うものなん。ベクトルが右か左かだけで、白か黒かだけで、光か闇かだけで…立場が違うだけの話でしかないん。


というか、黒の国がそんなにいいんすか。もう寝取られてたんですか、嫁たち。よかろう、それなら戦争だ。という事で、久しぶりに戦車出すん。更にイルムの開けた先進導抗をドリルを付けた戦車で掘り進むん……そして、黒の国の真下で大爆発だーダダッダーなん。燃えろ火の玉でイチコロだっさ。



「俺はこの世界で魔王になるぞ、○ョ○ョーーーッッッ!!!!!」


「バカな事を言うておったら離婚じゃぞ」


「あ、はい。真面目にさせていただきます。というわけで、ちょっとだけ時間をくれ。カンナ、お前のエネルギーが他とは違うならアレが使えるはずだ…というか、昔から黄色は電池と決まってるんだ」


「解。決まってません」



カンナはそう言うが、電池扱いは決定なん。電圧無くなったらオイラが再充填してやるん。自家発電は任せるん………え、そういう意味ではありませんよ。雷属性魔法のお話ですねん。


後、未亡人になってからの事をとやかく言うつもりは無いねん。そんな事を言い出せばオイラは最早死人なん。口は無いん……つまり、1回死んだオイラは嫁の新しい恋愛に口出しする権利無いんなー。鬱だ、もう1回死のう。まあ、女神倒してからでええわ。だが、全世界のイケメンも道連れや。


とりあえず、戦車を微改造するん。さすがにマ○ロスとかエルド○ン系のロボみたいに居住空間残して変形させる技術はまだ足りないん。ガ○タンクが限界なん……変形するガンタ○クはかっこいいんやけどな。


ついでに翼付けて空も飛べるタイムマシン化しようかしら。そうすればロリ女王も助けられるかもしれんのん…どうでもええけど。だいたい、そんなタイムマシンがあったら俺が4人になっとるわ。そんでもう世界平和なはずやねん。そしたら、ステーキハウスでもやるのん。


まあ、下手にタイムマシンなんか作ったら歴史はさておき人形とすり替えられて生存ルートが出来ちまうからな。ヤダヤダ…たかが人形手に入れるためにミニゲームしなきゃいけないとか。とりあえず、次は魔王嫁たちが無茶しないように対策しておかなきゃならん。やっぱ、自爆スキル覚えないとあかんのんやろか。


きっと、女神が言ってるん…「ここで死ぬ宿命さだめじゃないからダメダメ」とか。そんな寒い事マジで言ってたらぶん殴る回数が増えて泣くまで殴るん。泣いたところで止めるとは言ってない。


まあ、その後の事はゆっくり考えるん……ゲームの主人公は用無しになれば永眠は基本なん。ましてや、こんなゲーム準拠な世界の創造主をぶっ倒すんだから展開は分かるん。それに、よく言うやん……2度ある事は3度ある。3度ある事は4度…三三九度は飲めないからやりとうないん。


だが、女神ともあろう輩がチェリアの特殊な力をよく野放しに出来たものだ。俺なら力を奪うなり何なりするがな……今までの攻撃や刺客だってそうだ。本当にゲームみたいに手抜きをしている。丸一年、俺の亡骸を放置していたのだってそうだ…そもそも、今だって世界の外から書物ごとぶっ壊してしまえば女神の天下は完成なのだし。


まあ、答えは分かりきってるんだから仕方ないか。おそらく、この世界に女神がこれ以上介入する事は無いだろう……女神があいつである限りは。



「さて、カンナは元より他に5つもコアがあるのだから全部のエネルギーを使って一気に行くべや」


「ご主人、それ爆発フラグ」



むっ、言われてみればそれもあるん。だが、ドリル列車とか作りたいやん。そんで、グレートダッシュしたいやん……でも、戦車しかないから無理か。とにかくやれるとこまでやってみるん…



「とりあえず、3日くれ。それまでに新たなキャンピング戦車を用意してみせる」


「そんな時間があるなら歩いて行くのじゃ」



ですよねー…

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