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家庭教師を追い返せ!

初めまして僕の名前は近藤学と申します。

突然ですがとても困っています。

           母さんが教育ママと言う者になってしまったのです。


「マナブ、今日から家庭教師のマクギブソン先生がお見えになるから覚悟するザーマス」


「何だよ母さん。僕まだ小学三年生何だよ、それにマクギブソンって明らかに外人さんじゃないか、僕外国語なんて話せないよ」


僕は、さっさと学校に行く準備を済ませる為に自分の部屋に戻ると、そこには机の中からタンスの中まで、物が床にばらまかれ、ベッドの上を飛び跳ねている可愛らしい女の子がいた。


「……ナッちゃんどうしたの?」


ナッちゃんって言うのは、僕の妹なんだ。

僕とは五歳離れてて、お兄ちゃんである僕が言うのも変だけど、目がパッチリしててビー玉みたいに光ってるし、髪の毛だってサラサラで、頭を撫でてあげると喜んぶし、いつもニコニコしてるし僕によくなついててとっても可愛らしいんだ。

だけどいつも僕の部屋を荒らすんだ。


「おにぃちゃ〜ん、これみんなナッちゃんがやったんだよ〜、すごいでしょ〜」


ナッちゃんが胸を張って威張っている、これはお兄ちゃんである僕がしっかり叱ってあげないと、将来ダメな女と言う者になってしまうかもしれない、やるんだ僕!


「ナッちゃん。散らかしたらダメじゃないか、それとベッドの上を飛び跳ねるのもご近所さんの迷惑になるからいけないよ」


「キャー♪」


ナッちゃんは、キャーキャー言いながら、僕に向かってダイブしてきたんだ。

ナッちゃんを何とか受け止めたけど、何でこんなに喜んでいるんだろう。


「ナッちゃん、僕は怒ってるんだよ」


「キャー♪キャー♪」


ナッちゃんは手足をジタバタさせて喜んでいるんだ。

ナッちゃん遊んでる訳じゃないんだよ。


それより僕には、やらなきゃいけないことがあったんだ。

学校に行く準備をしなきゃ、転校初日から遅刻してしまう。


あれ?僕のイカす、ランドセルがない。


「ナッちゃん。僕のイカした、ランドセル知らない?」


「おにぃちゃんのランドセルは、しらない」



あれぇ〜?おかしいなぁ。朝起きた時はあったのに。


……そうか!わかったぞ。犯人はこの中に居る。

まだ僕にしがみ付いているナッちゃんを切り離し、ブー垂れてるナッちゃんを指差す。


「ナッちゃん。ナッちゃんのランドセルは何処にあるの?」


「ランドセルじゃないもん。ファンシーバックだもん」


くそっ、僕のランドセルに何て名前を付けてるんだ!


「ごめんね。ナッちゃんのは、ファンシーバックだよね〜。で、そのバックは何処にあるのかな〜?」


「ママにプレゼントしたの〜」


母さんに?

リビングにはそんなのなかったと思うけど。


リビングに居る母さんに、僕のランドセルを返してって言っても返してくれないんだ。

ナッちゃんには甘いくせに、僕にはとっても意地悪なんだ。ひどいよ。


「いい加減に僕のランドセル返してよ!」


「なんですか、親に向かってその言葉遣いは、恥ずかしい。そんなんじゃ、とても表に出せないわ」


僕には母さんのザーマスの方が恥ずかしかったよ。


「お願いだから、返してよ。早くしないと学校に遅れちゃうよ」


「あなたみたいな半人前を、学校に出すなんてとんでもないわ」


一人前の小学生なんて逆にやだよ。


「マナブには今日から一週間、家に引きこもってもらいます」


転校初日から休むなんて、そんな事したらシャイなボーイと噂されてしまうじゃないか!


「一週間も家で何するのさ」


「今日からマクギブソン先生がいらっしゃるから、色々教わりなさい」


勉強なんて一人で出来るよ。


「アタシも、オヤスミしたい」


ナッちゃんは、また僕にしがみ付きながら僕に言うんだ。

僕にはどうにもできないよ。


「ナッちゃんはエリートだから駄目よ」


エリートってなんだよ。僕の方がナッちゃんより頭がいいんだぞ。


「それじゃ母さんお仕事行って来るから、ナッちゃんのお迎えお願いね。それと冷蔵庫にケーキ入ってるから、マクギブソン先生がいらっしゃったらお出しして頂戴」


「わかったよ。行ってらっしゃい」


「おにぃちゃん、バイバーイ」


ナッちゃんに手を振りながら僕は考えていたんだ、マクギブソンをどうやって追い返そうか。


母さん達が出て行ってから直ぐに、家のチャイムが鳴ってしまったんだ。

僕まだ何も準備してないよ。どうしよう。


しょうがないから、チェーンを付けたままドアを開けたんだ。


「あの、どちら様でしょうか?」


ドアの隙間から覗いて見たけど、誰も居ないんだ。


「あの〜、本当に誰も居ないの?」


怖かったけど、ドアチェーンを外して、外に出てしまったんだ。


「……やぁ、君がマナブ君だね」


そこには長ランを着た大男が立っていた。

黒髪をオールバックして眉毛は全部剃られていて、目がライオンみたいにギラギラ鋭いし、鼻の下に沢山お髭を蓄えてるんだ。

僕、一目見て分かったよ。この人は応援団長だ。


「な、なんで、僕の名前を知ってるの?」


「君のお母さんから君の事を、お願いされたからだよ」


母さんからだって!

じゃあこの人が?


「あの、あなたは、外人さんなんですか?」


「ジャパニーズだよボーイ」


「マクギブソン先生?」


「真久木 武尊だよ。マークと呼んでくれ」


マークってなんだよ!

似合ってないよ!

初対面なのに砕け過ぎだぞ、クソ、小学生だと思って馬鹿にして、僕はエリートだよ!

こんな屈辱、初めてだ。こうなりゃ決闘だ。


僕が勝ったら追い返してやる。


「ババ抜きで勝負だ!マクギブソン」


「いいだろう、その代わり私が勝ったら、マークと呼べ!」


くっ、子供相手にムキになって卑怯だよ。


おっと、勝負の前にケーキをお出ししないと。


「あの、紅茶とコーヒー、どちらがよろしいですか」




「秘密」



教えて!マクギブソン




続く

こんな作品なんですけども。よろしくお願い致します。

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