聖教国の現状
聖教国の現状
柚子達によって解放された辺境の町トレニン。
魔族達は全員魔法によっておとなしく縛られているが、だからといってこのままにしておくわけにもいかない。
柚子達は二手に分かれてこの状態を解決することになった。
町にはアンナと凛子。そしてNPCの魔術師が4人、聖教国へと報告に行くのは残りのNPC3名と正規の衛兵が2人そして最強の勇者である柚子。
「ねえこいつらはどうすんの?」凛子
「そのまま眠らせといていいわ、そうしないとまた襲われそうだし」アンナ
トレーニング中だというのに魔族の口車に載って襲い掛かってきた、少し頭の足りない見習い勇者3名とNPCが数人。
そのままにしておくとなんだかんだと文句を言ってくるのが間に見えている。
全員魅了魔法で虜にしても良いが、そうなると見習い勇者にとってラッキーな話になる。
勇者の奴隷になる場合、善行レベルが上がってしまう可能性が有るのだ。
そしてせっかく稼いだアンナの善行レベルが逆に下がってしまう可能性が有りえる。
「なんで隷属化しないの?
「奴隷化してこき使うと彼らの善行レベルが上がるのよ、だって私の手伝いをするってことでしょ」
「あー確かに」
「その代わりに私の善行レベルが下がる可能性もあるのよね」
「なんで?」
「前回この世界に召喚された時、魔族につかまってNPCの兵士を殺したりしたことがあるの、人族の兵士ね」
「うんうん それで」
「魔族側だと人族の兵士と戦うんだけど、命令とは言え殺す訳でしょ」
「うんうん」
「命令だから従わないと私が殺されちゃうんだけど、クエストも出ない状態でNPCを殺すとね、善行LVが下がるのよ」
「そうなの?」
「たまたまノブユキ様に捕まったから、その後は魔族狩りに修正されたけど」
「それが無かったら私は死んでいたかもしれないのよね」
「マジで?」
「だから彼らを隷属化しても私には得することなんて何も無いの」
「へー、じゃあクエストが出ればNPCやっつけても問題ないって事なのね」
「そうなるわね」
(そっか、だからNPC縛り付けるのはNPCの女の子たちにやらせていたのか、なるほどね)
そうなのだ、あくまでもNPCを攻撃するのはクエストの為であり。
自分の利益や趣味趣向のためにやることは悪行とみなされる可能性が有る。
度を超した殺人や犯罪は善行レベルが減っていくことになり、強いてはこの世界から現実へと戻る時に死に戻る可能性が大きくなってくる。
「わかった、あたしも気を付けるよ」
「でも柚子さん大丈夫かな~」
「あの人は大丈夫でしょ、なにせ信之様と同等の力があるんだから」
「ふーん」
実はここまでの話に行きつく前に別なところで信之達の話がある人の耳にも入っていた。
それは前回の召喚時にノブユキや柚子達と魔王討伐の時に同行していたNPC3名。
その一人は騎士伯のユーリア・ポラリス、ホーリー・ポラリス枢機卿の三女であり。
現在は勇者の子を身ごもり騎士爵から子爵へと昇進していたりする。
そしてノブユキの従者として寵愛を受けていた癒術士のフェシル、現在は神聖術士として教会に努めているが。
この2名は今でも連絡を取り合っており、距離的にも近い街に住んでいたりする。
そしてこの2名と同じくしてノブユキの寵愛を受けることとなった魔獣のクロ、今は人化の魔法でユーリアの屋敷でメイドなどをしていたりするが。
実は 一番最初にノブユキがこの世界に再臨したことを感じていたのは彼女だった。
「ユーリア様!御屋形様が戻ってきました!」
「何なのよ騒々しい」
同じ屋敷に住んではいるがこの聖教国で暮らすには魔獣として存在することはできない。
ノブユキが去った後、勇者のご烙印を身ごもったことにより子爵の位を授かったユーリア。
そしていつの間にかその従者として聖教国にいることを許されたクロ、現在はクロリアという名になっているが。
黒い尻尾と特徴のある耳は以前のままである。
そして彼ら3人が領地から話を聞きつけて駆け付ける事となる。
シーズン3 エピソード2 それぞれの旅 完
御購読誠に有難うございます「買った覚えはない」って、はいそうです買っていただけたのなら私の懐は夏より厚くなっているはずです。
まあいずれそうなることを祈るしかないですが、今はそれよりも健康が一番でございます。
皆様も日々精進して慢心無きようお過ごしください、禍福は糾える縄のごとしとも言いますご注意ください。
次回は聖教国でバッタリ再会 シーズン3エピソード3となりますこうご期待。
それにしても見事なほどにバラけてしまった彼ら。
聖教国へ3人、イースタン辺境国に1人、バハーム魔法国に2人、そしてレリンダ王国に1人。
それぞれ順調にクエストをこなし約束通り集まることができるのだろうか。
それともまたイレギュラーな問題が起こるのだろうか、まあノブユキはこの後に責任とか子育てとかありそうだが。
そこは今後の成り行き次第とでも書いておこうと思う。




