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添い猫  作者: 神崎信


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146/213

誰かのもの

スーパーの入り口 地面に ハンカチが 落ちていた


綺麗な 刺繍の入った タオル地の ハンカチ


なんとなく 持ち主は 年配の女性かなと 推察する


ずっと昔は ハンケチ とも 呼ばれていた ようだ


ハンカチを拾い上げ 目の前の アーチ状の鉄柵に

ハンカチを かけておいた


落とし主が 落とした事に 気付き 探しに来た時

に 見つけやすい ようにと


買い物を終えて スーパーの入り口を 通ると

鉄柵に かけた ハンカチは また 地面に落ちて

しまっていた


入り口の自動ドアが 開くたび ハンカチは ヒラリ

ヒラリ と 地面を 少しづつ 移動している


再度 ハンカチを拾い上げ 今度は スーパーの店員

さんに 落ちてました と 預かって貰った


親切心 と 言う 程 でも ない

誰かに とっては 価値が 無くとも

誰かに とっては 大切な 物がある


落とし主が 見つかってよかった と ほっとして

くれたらな と 思い 帰路につく









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