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誰かのもの
スーパーの入り口 地面に ハンカチが 落ちていた
綺麗な 刺繍の入った タオル地の ハンカチ
なんとなく 持ち主は 年配の女性かなと 推察する
ずっと昔は ハンケチ とも 呼ばれていた ようだ
ハンカチを拾い上げ 目の前の アーチ状の鉄柵に
ハンカチを かけておいた
落とし主が 落とした事に 気付き 探しに来た時
に 見つけやすい ようにと
買い物を終えて スーパーの入り口を 通ると
鉄柵に かけた ハンカチは また 地面に落ちて
しまっていた
入り口の自動ドアが 開くたび ハンカチは ヒラリ
ヒラリ と 地面を 少しづつ 移動している
再度 ハンカチを拾い上げ 今度は スーパーの店員
さんに 落ちてました と 預かって貰った
親切心 と 言う 程 でも ない
誰かに とっては 価値が 無くとも
誰かに とっては 大切な 物がある
落とし主が 見つかってよかった と ほっとして
くれたらな と 思い 帰路につく




