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ゆっくりできない盆休み

拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。

 




 クラウドさん達が帰った後、俺とヒルトは頂いたビールで酒盛りしていた。

 ビール缶を持ち上げあっちこっち見ているヒルト。

 振るのだけは止めてくれ。


「そっちには缶がないよな。食べ物や飲み物の保存どうするんだ?」


「ん~??保存……品質管理・劣化防止ってヤツか?」


「そうそう♪」


 ヒルトなんかさっきからスルメばっか食ってない?!


「確かそれを防止する魔法があって、等級で劣化具合が変わるんだ。ポーションとかそうだな」


「ブフッ?!……ゴホッゴホッ……」

 突然のあこがれアイテム名に驚いた!!


「オイオイ!大丈夫か~?」

 ヒルトが心配して背中をさすってくれる。

 でもそれどころじゃない俺。


「いやいやいや……ポーションってマジで?!」


 口の周りを忙しく拭って、ヒルトに確認する。

 ファンタジーのあるあるアイテム!すげえ!!


「なんだよ。なんか問題でもあるのか??」」


 ヒルトが口を尖らこっちを見る。

 なんか文句でもあるのか!!ってヤツだ、だぶん


「イヤ、だってこっちじゃ魔法は空想の世界だからさ……はぁ~すげえな異世界!!」


 俺がキラッキラッした目をヒルトに向けると、むずがゆい顔をしてなにげに誇らしげ。


「俺にはここがまさにそれだけどな」


 そして苦笑交じり言った。


「他にもいろいろあるんだろうな♪」


 俺はそう言ってちまちま枝豆を食べる。 

 例えば、ドラゴンとか魔法とか♪

 昨日貰ったユーグさんのお土産なんか最高だった。


「だからな。ショウゴも気になるなら来りゃいいじゃん。俺達の世界に!」


 まぁ興味はあるんだよ。確かにさ……

 しかしおっさんの性なのか今一つ踏ん切りがつかない。

 やっぱり夏のビールには枝豆だよな。(現実逃避中)

 一年通して食べれても夏が一番旨いと思う。


 横目にチラッとヒルトを見てう~んと悩む俺。

 考えてみたらヒルトはすげぇよな。

 直ぐにあのドア通ってこっちに来やがった。


「なぁお前怖くなかったのかよ。あのドア通る時、知らないトコに来てよく風呂入れたよな?」


 あの時思った疑問を口にする。ただの脳筋かなんなのか…

 ビールを飲んでもう一度改めてヒルトを見る。

 すると楽しげな顔をして口の端を上げたヒルトがいた。


 ”やっぱり脳筋だ………イヤ戦闘狂かもしれん?!”


 俺がげんなりとした顔をすると、「なんだよ」と不満げな顔をする。


「いやお前ホントなんでこっちにきたの?」


 率直な質問をする。そして帰ってきた返事は


「イヤ……そこにドアがあったからだ」


 きょとんとした顔で言われた。


「よく風呂に入ったよな?…」


 イヤ理由は聞かなくても判っているんだ。


「服が汚れて臭かったからな。ちょうどいいと思って…」


 だよな。そう思っていたよ。聞くだけ無駄だった。


「そっか、俺は凄く困ったけどな。石鹸からシャンプーからなんから空になっててホントに!!」


 あっ、なんかムカムカしてきた。そうだよ!片づけ大変だったんだよ!!


「明日!部屋の片づけ一緒にして貰うからな!!」


 指差して言うと


「俺部屋の片づけした事ねぇ。メイドに任せてる」


 メイドだと……?!なんだよその魅惑なフレーズは………


「お前何かむかつくな!」


「何だよそりゃ?!」


「と・に・か・く、明日は午前中部屋の掃除をします。いいですね。」


「…………はい」


 不満そうな顔だよ。はぁやれやれ………


「早く片付いたらどこか出かけられ「朝早くから頑張ろう!」」


 まぁ明日は早起きだ。サッサと寝よう。





 ******************





 まずヒルトが掃除を知識として、どれぐらい知っているのかが気にかかる。

 朝ご飯を食べながら確認をする事にする。

 ちなみに朝ご飯は、ごはん 大根味噌汁 さばの味噌缶 卵焼き きゅうりの浅漬けだ。


「それで、ヒルトは掃除したことないって言ったけど、仕事場で片付けたりはする?」


「そりゃあな。元の場所に戻すとか汚れたら拭くとか」


 それじゃ大丈夫かな、少しホッとした俺。

 掃除にもこちらには文明の利器がある。

 ヒルトは黙々食ってやがる。

 始めて食べる物なのに脇目も降らずに黙々と…

 卵焼きとか味噌汁とか一応気を使って作ったんだが…………

 どうだろう?口にあったんだろうか??




【 ヒルトside 】


 うめぇ!

 俺は朝飯を黙々食っている。

 ショウゴがサッと作った朝飯。

 はっきり言って早すぎる。

 ゴソゴソ起きて、ガタガタさせてんなと思ったら出来てやがる。

 なんだなんだと出来上がりを眺めたら、見た事はないけれどちゃんとした食物(くいもん)だった。

 鯖缶はなんだ??となったけどな。


 すげぇよなこの世界。

 乗り物もすげえけど、料理場はまさに機能性・便利さ重視なのがよくわかる。

 蛇口?を捻ると水が出て、捻る方角を変えるとお湯が出る。

 火もボタン一つでつくし、食材は冷やして保存する入れ物がある。

 使ってる食材は知らんけどな。

 料理人だったら判るのか?

 そしてこの缶詰。

 何年も保存できるとか何なんだよ?!

 昨日のビールと同じと言われたが、何で保存に拘るんだ?!

 そして食い物も保存で何年も……食って大丈夫なのか?!

 何て言いながら、いそいそと食べる俺。

 判ってはいたんだけどな………なんで旨いんだよ。

 ホント旨くて泣けてくる。

 それも何年も保存できる。

 誰だよそんなアホなこと考えた奴は………

 それにショウゴの作った卵焼き。

 優しい味で美味い。なんかほっとする。それはスープも同じ。

 サッと出来上がったんだけどな………

 うちの料理人よりうめぇ………


「うめぇ…ショウゴお前料理人なのか?」


 卵焼きを口に放り込んでチラッと見る。

「イヤ、普通に会社員だ」


 淡々と答え箸と言う物を使って器用に食べている。


「会社員??」


 近くにあったお茶を飲んで聞くと


「大きな商会で働いてるって事だ。料理は必要最低限だ。だから缶詰ありのズボラ飯」


 二ッと笑って言うショウゴ。


 なんだかなぁ………

 つくづく底が見えなよな。この世界は………

 そう思いながら空になった飯の入った入れ物を見た。

 ショウゴが手を出したので、入れ物を渡すと飯を入れてくれた。

 ついでにスープの入った入れ物を渡すと、それも入れてくれる。

 なんかこういうのいいな♪

 料理人より早く作り、料理人より旨い飯!

 それが必要最低限のズボラ飯。

 ついでに緩くてホッとする。

 なんだかなぁ………


 ホント訳わかんねぇよ。この世界は(笑)




 ******************




 よかった。どうやら旨かったらしい。

 ホッとした。しかし料理人ねぇ………

 イヤ~ありえん。

 だた使った調味料が優秀なだけだ。

 卵焼きには白だしを、味噌汁は簡単便利合わせ味噌(だし入り)。

 うん、かなり酷いズボラ飯だな…

 まぁ、喜んでくれたからいっか♪

 気にしない♪気にしないったら気にしない♪♪


 だがやはり気になるので、ヒルトに旨いコーヒーを作ってやった。

 もちろん優秀なのはコーヒーメーカーだ。


「では今から掃除を始めます。」


 俺がヒルトを見て言うと、満足気で機嫌のいいヒルトがいた。

 よしよし朝飯の効果で素直だぞ。

 ひっそりとほくそ笑む俺。


「まず、床の上に置かれている物を片付けます。」


 そう言って、ヒルトには使った布団と枕を干して貰う。

 俺はカバー関係をランドリーバスケットに放り込んで、ヒルトは昨日のビール缶をビニール袋に入れて片付ける。

 俺は服を小分けして網に入れ、洗剤やら柔軟剤を入れて洗濯機のスイッチを押した。


 ”布団関係は明日でいいか”


 そしてそのまま食器を片付け始める。

 隣に来たヒルトが洗った食器をフキンで拭いてもらう。


「なんかさ………」


 ヒルトが何か考え込んでいる。


「うん………」


 返事して話の先を促す。


「時々部下から聞くんだ。こんな風に恋人と過ごした話を」


 コイツ何言ってんだ?!

 余りにびっくりしてギョッとした顔のままヒルトを見る。


「あのな、つまりシチュエーションの話だ。」


 ああ、シチュエーションね。なるほど!!

 確かにあるなこんなシチュエーション。

 そのまま黙って作業を再開すると


「俺は貴族だからな。こんなシチュエーションすることまずないだろ。」


 皿をフキフキしながら話を再開するヒルト。

 まぁ確かにそうだろうな、と思いながら拭かれた食器を片付けていく。


「だからどんな感じかなって、以前考えた事を思い出したんだ。」


 拭く食器もなくなったヒルトはフキンを畳んでシック周りに置いた。

 俺も食器を片付け終わり、テーブルを拭く。


「まぁよく新婚さんとか、そのシチュエーション話で聞くよ()()()では」


 俺がそう言うと、ヒルトもニヤリと笑って


「そっか実は異世界(あっち)でもそうなんだ」


 そういうと思わず互いに笑ってしまった。

 なるほど人の営みはどこでも一緒で同じらしい。

 そんな小さな幸せが、たくさん集まって幸福へと変わるのだろう。


「だからまぁ気にはなってたんだ。よく聞くからな(笑)」


「なるほどな。で感想はどうだ?」


 俺がからかい気味に聞いてみると、ヒルトは目をクルリまわして


「肩を寄せて作業をするのは、確かにいいと思ったな。ただ相手が男ってのがなんかな」


「そりゃお互い様だろ」


 俺だって望んでした訳ではない。


「うん、まぁ経験したからいいとするか(笑)」


 なんか納得しているし、こちらもそう思うのでまわりをグルッと見る。

 うん、床には何も置かれていない。

 そうしたらヤツの出番だ。

 そう自動掃除機。

 吸引も水拭きもしてくれる優れもの。

 それもスマホで遠隔操作できるヤツ。

 高かったけど掃除機と機能性を考えたら安い物。

 そう俺は楽を選んだ。

 いない間にしてくれるし、寝てる時もしてくれる可愛いヤツ。

 いそいそとスマホでアプリを開き起動させる。


 すると遠くから微かな動き出す音がした。




 ******************



【 ヒルトside 】


 ショウゴとバカ話して楽しんでいると、スマホ?と言う物を取り出し操作した。

 それが終わると、俺を見てニヤリと笑った。


 ”なんだ?”


 疑問に思っていると何処からともなく変な音が聞こえる。

 例えて言うなら、ダンジョンで聞く羽虫の音のような?う~ん………とにかく聞きなれない音。


「この後、洗濯物を干すから手伝ってくれ。その後出かけるぞ」


 笑いながら言うショウゴ。

 疑問に思いながら、返事を返す俺。

 多分この変な音も、ショウゴが何かしたのだろう。

 意味があってしているはずだ。

 そう思いショウゴについて洗濯物を取りに行く。

 それに考えてみたら、俺は洗濯物を干した事がない。


 ”でも異世界(ここ)でした洗濯干しは役立たないだろう。道具が絶対違うよな。”


 そんな事を考えていると、前から白くて丸い物体が先程の変な音を立て近づいてくる。


 ”なんだありゃ?”


 不思議に見ていると、ショウゴが呼ぶ。

 イヤ気になるんだが、確かにアレには通行?の邪魔だろう。

 俺はショウゴのいる所へ向かった。

 俺が移動した後、アレは料理場へそのまま行った。


「なあ、アレはなんだ?」


 俺はショウゴに聞いた。

 この世界は合理的と言ってしまえばいいのか、ホント無駄がない。

 という事はアレもそういったモノだろう。


 ”洗濯もボタン一つだしな。全く騎士団にも欲しいぜ。この洗濯機!!”


 驚くやら呆れるやら……城の懸案が簡単に片付く。


「あれは自動掃除機ってヤツだ。床のごみを吸いっとって、さらに水拭きもしてくれる。とても賢いヤツなんだ。高かったけどな。アレがあるおかげで、掃除がホント楽になったよ♪」


 そう言って、俺に洗濯ものカゴを渡された。

 ショウゴが言うには、物を片付けた後に、ゴミを取る、床を拭くという作業があるそうだ。

 俺の世界ならごみを取る=ほうき 拭う=雑巾

 これがあの丸っこいので全てが終わるそうだ。


「フ~ンなるほどなぁ……でもアレ勝手に動いているけど、大丈夫なのか?」


 俺は目がねぇという事にふと気がついた。

 というか生物でもない。

 そこに気がつくとなんで勝手に動いてるんだ??となる。

 ん?んん??


「あぁ、アイツは自分で判断して、ちゃんとぶつからない様に動くし、段差も自分で移動できる。それにスマホで観察できるから大丈夫だ。ほら速く干して、出かけるぞ♪」

 

 そう言って急かすショウゴ。

 だが俺は、ヤツの仕事を見てみたい。


「なぁ………ちょっと見に行っていいか?」


 先に行く背中に向かって言うと笑うショウゴ。


「洗濯ものはちゃんと持って来てくれよ(笑)」


 と言ってもう一つのカゴを持ってサッサとベランダへ行った。


 許可を貰った俺は早速に見たんだ。

 そのジドウソウジキを………

 部屋を均等に移動し掃除している。

 時々グルッと辺りを見て移動している。

 物体が前にあるとちゃんと除けて移動する。

 汚れていた箇所は、通過した後綺麗になっていた。

 段差も普通に移動して、部屋の隅々まで綺麗に掃除している。

 俺はアレがとても不思議でならない。

 なんで勝手に動いてるんだ?

 どこで見てどこで考えてる?

 つまりよく理解できないモノだ。

 謎が深まるばかりの為、俺はため息をついてショウゴの所へ行った。




 ******************




 今頃ヒルトは見ているんだろう。

 どう思ってんだろうね(笑)


 ”だってあれこそ今現代の文明の利器”


 ホント便利だよな。

 最高なヤツだよ。

 俺の超お気に入り♪

 掃除機かけないって幸せ。

 いつでも綺麗な部屋に帰る幸せってわかるか?

 スマホ操作で全てが終わる。

 もう家の賢いペットみたいなものだ。

 実際ボッチャンって愛称で呼んでいる。


 黙々と洗濯を干す俺。

 今日も天気はすこぶる良いからめちゃ暑い。

 サッサとバスタオルを干して、服も干していく。


 ”ガタッ”


 ヒルトが来た。

 頭をひねりひねりしてなんか納得いかない感じだ。

 まぁよくわからん不思議なモノだろう。


「ヒルト手伝ってくれ」


 そう言って靴下を渡し、ピッチハンガーに干し方を教えお願いした。(ついでにパンツも)

 ヒルトは黙々とつけていき、俺を見たのでタオルを渡して干して貰う。

 ヒルトは洗濯ばさみで留めながら洗濯道具を見ている。

 俺は8連ハンガーに肌着やシャツをかけていく。

 ヒルトはときおり外を眺め楽しそうだ。

 ヒルトの目に映る、日の当たるこの世界はどのように見えるのだろう。



【 ヒルトside 】


 ショウゴが洗濯物を干している。

 そこで使われる道具も機能性に優れているようだ。

 たくさんあった洗濯物が効率よく干されていく。

 狭い空間にこれだけの洗濯物を干す。

 俺の屋敷であっちの道具だったらどれだけ場所が必要だ?

 俺が使った道具だって、いろいろ使えそうだ。


 明るい陽射しで、初めて見たこの世界はとても穏やかで明るい。

 車の走る音と人の話し声、ときおり音楽の音色が聞こえる。

 どこにも怒鳴り合う声やケンカするような騒動もない。

 ここは異世界。

 でも俺の世界より格段に安全で安心できる世界。

 それもなんだかなぁと思い、苦笑いが浮かぶ。

 ”俺一応騎士団長で治安維持が仕事なんだけどな。”

 つまり()()()()()()()()()()()()()()()()()()知らなければならない………

 それを考えると来てほしいよなショウゴには、俺達の世界へ。

 無理強いはできない。でもショウゴも気にしているしな。

 多分来るだろう。俺達の世界へ!


 この穏やかな朝の異世界を眺め、俺は自分の世界を想った。




 ******************




 ヒルトはまだ外を眺めていたいようだ。

 俺は洗濯物カゴを片付け、アイスコーヒーでも入れようと思う。

 今日もなかなかの暑さだ。

 汗がじんわりと身体から流れそうだ。

 こんな日には温泉なんか気持ちいいだろうな。

 どうやらヒルトは、風呂を気に入っている。

 まぁ石鹼類全滅事件の全容は聞いたから、もうそんなことはしないだろう………

 要は知らないヒルトが、試して量も考えず使い、リンスを身体に使ったり、めちゃくちゃな使い方をしたという話だ。

 ちゃんと教えたから大丈夫だ。たぶん……


 ”~♪~♪”


「ハイ。」


「あっ、おはようショウゴ昨日はお疲れ様。とてもたのしかったわ♪」


 あれだけ騒げばな。昨日の姉はスゴカッタ。


「いや、こっちもありがとう。すごく楽しかったよ。3人衆も喜んでいたし」


 特に王様クラウドさんがね。いろいろとw


「ならよかったわ。どうだったかしらと思ってね。みんな多少酔っ払っていたから(笑)」


「いいよな。俺一人シラフとか寂しかったよ(笑)」

 あの状態で一人シラフ酷いよな。


「アハハ運転手は仕方ないね。ところで今日用事ある?」


「なんで?」


「お盆でしょ。今日実家に帰るんだけどショウゴもどうかと思ってね。まとめた方が向こうも助かるでしょ」

 確かに、墓参りもあるし……

 でもヒルトがいる。


「それが3人衆うち一人がまだいるからどうだろう?」


「誰?一緒に来ればいいじゃない。一人ぐらい増えても大丈夫よ!!」


 なんか声に歓喜が、姉の声が少し大きくなる。


「ヒルト大柄な方だ」


「ああ、うちの子とも遊んでくれてた人ね。ちょうどお礼言いたかったのよ。母には私から伝えておくから一緒にいらっしゃい。無理そうならTELちょうだいね。」


 姉の楽しそうな声が聞こえる。

 どうやらヒルトと甥っ子は知り合いになったようだ。


「わかった。どちらにしろ一度テルするよ。」


 俺が苦笑交じりに言うと


「じゃあまたね。」プチ!


 と姉は明るく返事して切った。


 何だかんだと予定が決まった。

 幸い実家のまわりは温泉がたくさんある。

 ある意味渡りに船だった。

 それじゃヒルトに事情を話して、どうするか聞いてみるか。

 休みだって言うのにのんびりとできないが……


 楽しい盆休みにはなりそうだ(笑)。




















読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)

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