旅立ちの前に
拙いと思いますが、生暖かい気持ちでお願いします。
のんびりと外を眺め外ているヒルトにアイスコーヒーを持って行った。
ベランダの手すりに寄りかかり楽し気に眺めている。
この部屋は5階だから、景色の眺めもいいだろう。
俺もそれに拘って選んだのだ。(高かったけどな!!)
どうせこの歳になると、結婚というのも面倒くさい。
結婚した友人らは楽しげでもあるが、愚痴もなかなかのモノだった。
なんだかなぁ………
仕事でへとへと、家庭では気を使う。
いろいろ話を聞いて、俺は無理だと思った。
本気で惚れた女となら結婚をしたいと思うかもしれない。
そう一緒にいたいと、離れたくないと思える女なら………
だか俺自身大したことない奴だからなw
そんな相手もいないし、予定などないからなw
それを寂しいと思うかというと、どうでもいいという気持ちがホント。
もう俺自身のライフワークは出来上がってしまった。
なら結婚資金など考えずにポンと使ったわが住居。
うん、満足だ。大変よろしい♪
俺は俺の生活を楽しんでいる。
「ヒルト暑くないか?冷やしたコーヒー持って来た」
そう言ってアイスコーヒーを渡す。
せっかくなら椅子に座って飲みたいな。
ついでに俺のコーヒーを持って貰って、ベランダに引っ掛けたテーブルを開いた。
新幹線の座席テーブルの様に開いて使うタイプのテーブル。
それに折りたたみイス出して、テーブルを挟んで置いた。
「ホントにショウゴの世界は、機能性重視で恐れ入るな(笑)」
「いや、俺がそういう物を選んでいるだけだ。空間は有効活用したいからな♪」
そう言ってコーヒーを飲む。
やっぱり暑い日のアイスコーヒーは旨い。
ハァ~とため息をついてリラックス体勢になる。
どうやらヒルトもその様で、椅子に腰かけ足を組んで飲んでいる。
まぁモデルが雑誌に撮られる一枚写真の様だ。
ただ背景は洗濯物だけどな。ヒラヒラと風に揺られる日常生活。
「さっき姉から、実家に来ないかって誘われたんだ。それでだ、ヒルトも一緒に来ないか?」
俺はヒルトに簡単に聞いた。
ヒルトにもなにかこの世界でしたい事があって、残ったんだと思うからだ。
お遊びをするために残ったとは思えない。
ヒルトも王様と友人関係な故に、それなりの地位なんだと思う。
そろそろその辺も合わせて聞かないと、時間がいくらあっても足りないだろう。
だから俺は、そろそろ聞かせてくれてもいいと思うんだけどな。
「その実家はここから遠いのか?」
ほらな。やっぱり何か目的あると思ったんだ。
「そうだな……昨日行った姉の所からさらに倍の時間だ。ついでに、そこで用事がいくつかある。」
俺が答えると、ヒルトは考え込んでいる。
だからそろそろ教えてくれないと、こちらとしても動けない。
だって俺をヒルトの世界に誘うのは、「遊びにおいで♪」って訳じゃないんだろう。
近いうち教えてくれるとは思うけど、こっちも待ってられない。
だって、いつまでこの状態が続くんだ?
ずっと俺のトイレは、このまま一定時間に繋るだけなのか?
俺が行って帰れなくなるのは困るんだよ。
クラウドさん達も、あっちで調べてくれる事になっているけどな。
俺は俺自身で仮説を立てた。
と言ってもじゃないか程度だけどな。
つまりはお盆入る前に繋がるなら、終わる頃には繋がらないという単純な話だ。
だから、送り火が終わる頃は怪しいんだよ。
盆前に始まったなら、16日は繋がっているのだろうか?
なんとなく、送り火の頃はもう完全に閉じているような気がするんだ。
だから今日行って、明日には帰らないとダメなんだと思う。
「なあヒルト、俺はいつまでもこの状態が続くとは思ってないんだ。ヒルトだってそうだろう?」
俺は考え込んでいるヒルトに、促すような気持ちで話した。
顔を上げたヒルトはとても悲し気に笑っている。
つまりヒルトもそう思っているという事だ。
俺達は短い時間でほぼ友人という関係を築いた。
でもそれと同時に、時間はあっという間に終わり、永遠の別れという事になる。
よく刹那的な恋や愛は聞いたけど、刹那的友情というのは…辛いものがあるな。
俺達はもういい歳だ。
お互い立場や生活がある。
だから短絡的な行動はどうしたってできやしない。
つまりはそういう事だ。
せめて手紙のやり取りぐらい、出来たらよかったんだけどな。
ホントままならない事だった。
「ショウゴ、俺はアルデリア大国の騎士団長の地位にある。だからどうしても、この世界・この国がどのようにして、治安維持を可能にしているのか、どうすればできるのか、それを俺は知りたい。だからショウゴに俺の国を見て貰いたいんだ。ショウゴから見て感じた事やアイデアを教えてほしい。」
なんかとてつもなく重たい期待がのしかかったぞ。
「俺会社員だから治安維持とか素人だぞ!!」
そんな事は専門家に聞くべきだ。それこそ警察とか自衛隊とか警備員とか!!
「そんなの解ってるさ。でもショウゴなんだかんだと合理主義者じゃねぇか。俺はそこをかっている。どうしたってこっちとあっちじゃ主義主張があるからな。だったら巧い具合にバランスを取れそうなヤツが一番の適任者じゃねぇか♪」
そう言ってニヤリと笑いやがる。目は逃がさねぇよという脅しつきだ。
俺はそれを見てヤレヤレという気持ちと面映い思いを隠すように不貞腐れた。
「それは俺が頼りになるヤツだって事だよな」
と訳のわからん主張を言う俺を殴りたい!!
それを聞いたヒルトはおかしそうに笑って
「頼りにしてるぜ。相棒」
と好奇心と期待感をない交ぜにした顔で言った。
全く、いつもはちゃらぽらんな癖しやがって、妙にカッコいいじゃねぇか!!
それだけ過大評価されて出来ませんでしたはしたくない。
俺も仕事人だ。
やるからにはきちんとしたい。
という事は情報収集だよな。
ハァ~ヤレヤレ……やっぱり時間足りねぇじゃねぇか。
「お前もう少しそんな重要な事は、早めに言わないと、こっちとしては困る」
俺がヒルトに文句を言うとコーヒーを持ち上げて
「俺はそれより、おかわりが欲しい。それにショウゴだからな。大丈夫だ!!」
何だよそりゃ?!俺はお前の奥さんか何かか?!!
変に信頼されて嬉しいが……
いそいそとおかわりのコーヒーを入れに行く俺。
ホント訳わかんねぇ………
******************
実家にはヒルトと行くことにした。
温泉にも興味がある様で、ヒルトの国にも温かいお湯が湧く地域があるらしい。
「なるほどなぁ、そんな感じで活用したら確かにいいよな。なんで今までしなかったんだ。勿体ねぇ…」
心底悔いてますって顔で言っている。
よっぽど風呂が気に入ったのだろう。
わかるよその気持ち、疲れた身体に湯はホント沁みるからなぁ(笑)
俺達は一路実家へ向かっている。
サッサと行っていろいろ準備したいからな。
運転しながらヒルトの国の事を聞いた。
そしてヒルトはどうしたいのかも聞く。
だって俺はアドバイザーだからな。
ヒルトが言う治安維持とは、市井に対するものが大半だった。
スラム街もあるらしい。それはどこの国にだってあるだろう。
ただそこからの騒動で、莫大に被害が広かる事が多々あるようだ。
それだけギスギスした空気が、そこにあるという事だろうか?
行ったことはないが、それだけ爆発しやすい要素がある。
そして騎士団も要請があった時は行くらしいが、対応の仕方がまちまちで決定的な効果はないらしい。
「あのさ、その騒動が起こったらいつもどうしてるんだ?」
俺はふと疑問に思った。
それだけ騒動が起こるなら、近くに詰所でもあるんだろう?
「その時々で違う。基本巡回か詰所の衛兵が対応し、規模が大きくなると騎士団が対応する。」
やっぱり詰所か。
「詰所ってどこにあるんだ?」
「貴族街の所と商家の集まった地域とか、まあ人が良くいる場所だな」
じゃあスラム街の近くや裏社会の近くほど人手が取られるから、兵士も沢山駐屯している大きな詰所があるという事だろうか?
ちょうど半分地点を通過した。後30分程度で着くだろう。
ヒルトもゆったりと隣に座り、俺がコピーした現代日本の組織図を見ていた。
もちろん文字は読めないから言葉で説明し、組織図にヒルトが説明を書いている。
治安維持には、国と地方と民間の三位一体で守られている。
「こう組織図を見るとホント細かいよな。これだけ細かいと見逃しとかなさそうだ!」
「それができる下地があるからな。犯罪だって巧妙化しているし。」
「人材の育成と確保か……急務だな」
「特に頭の中の空論ばかり展開する輩はめんどくさいからな。かならず現場を経験させないとダメだ。ついでに人物把握はするだろう。無駄に命がなくなる事態は避けないとな」
「人材は大事か………」
「そう特に優秀な人材は貴重だ。訳の解らんヤツに潰される事態は避けないと、優秀な人材が集まらなくなる。自分が優秀と知っている奴ほど、自分の売り方を知っているからな。それが敵側になって見ろ。最悪じゃないか?ついでに国の内情も把握していたら、あっという間に食いつぶされるさw」
俺がそう言うと、臍を噛んだ様な、なんとも言い難い顔をした。
という事はあったんだなそんな事が………
「馬鹿な上司も使い方次第じゃ役に立つ。そこら辺もまぁ頑張れ」
俺が笑って励ますように言うと、沈んだ様な弱弱しい微笑みが返ってきた。
「それでだ。スラム街と裏社会の位置は同じ地区にあるのかな?」
俺はふと思った事を口にすることにした。
このまま放置したら忘れてしまいそうだからだ。おっさんに記憶維持は無理。
ヒルトは組織図から目を離して考えてから答える。
「確かに同じ位置にある。それがどうしたんだ?」
「イヤだからそこに一番デカい詰所があるんだろうなって思ってさ。どんな風に組織してるんだ?」
今ちょうど組織図を見てるから、比較しやすいじゃないか。
市井の治安維持って言ってたしな。
俺って頭いい♪これであっち行ったら少しは楽になるんじゃないか?
せっかく異世界に行くんだ。
いろんな所を見てみたい!してみたい!!
俺はワクワクしながら運転をする。
なんだかんだであと少しで着きそうだ。
それを告げようとヒルトを見ると、表情の抜け落ちぼんやりとしたヒルトがいた。
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【 ヒルトside 】
なんてこった……………
俺はそれ以外の言葉が浮かばない。
イヤなんで今まで考えなかった。
どう考えてもスラム街の近くに詰所があった方がいいじゃないか。
それも衛兵だけでなく騎士を配置して、大規模にしておいた方が犯罪の抑制になるだろう。
なのに全く考えが及ばなかった。
それだけじゃない。
大体騎士団と衛兵は隔たりがあって、そこでも無駄なトラブルがよく起こる。
だから後手に回ることも多々あるのだ。
この組織図は俺達の国に適用できないのはわかっている。
ショウゴが言う様に人材がホントにいないのだ。
「なあ、大丈夫か?」
心配そうに運転しながら俺を見るショウゴ。
大丈夫という様に笑って前に促した。
うん………安全運転第一で頼む。
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ヒルトが現実に戻ってきたようだ。
そんな顔を引きつったように、前を見ろと促さなくてもちゃんとわかってるさ。
全くこっちは心配したというのに!!
そうこうしているうちに実家へ到着した。
車を停車して車から降りる。
玄関先には甥っ子の祥太がいた。
「おじちゃんお疲れ様~。待ってたよ。」
ニッコリ笑って俺を見る。
そしてヒルトを見ると、走ってハイジャンプして手を当てハイタッチしている。
「ヒルトおじちゃんも来るって聞いてワクワクしたんだ。またいろんな話聞かせてくれよ。」
ヒルトどんな話をしたんだ?
ヒルトを見る俺。
そんな俺に内緒という様に、人差し指を曲げて唇にスライドさせた。
まるでお口チャックだ。
そのまま見ているとニヤリと笑うのみ………
間違いなくそういう意味の様だ。
同じ意味でも異世界の方がカッコイイ。
俺も今度からそうするか?
「ショウゴよく来たな。久しぶりじゃないか」
笑いながら来たのは親父だ。
相変わらず元気そうで何より(笑)
「それからヒルトさんと言いなさったか。昨日は孫の祥太も世話になったとかありがとう」
そう言ってヒルトに頭を下げ挨拶をした。
「いえ、こちらこそショウゴには、いろいろとお世話をおかけしています。」
そう言って騎士の礼をとる。
ヒルトは騎士団長な分、惚れ惚れするぐらい様になる。
思わずニヤリと笑う俺。
そんな男に頼りにされるってのは、なかなか気持ちのいいものだな。
祥太はそんなヒルトを見て、騎士の礼をマネている。
それを見た親父も笑ってヒルトに聞いてマネをする。
3人並んだ騎士の礼、凸凹で年齢も様々…………
それを見た俺は、しみじみと平和だなと思った。
******************
始めに仏壇にお参りする。今回は特に念入りだ。
だってこの後異世界に行くことになるからな。
”どうかどうか、無事こっちの世界に戻って来れますように。どうか、お守りください。”
一心不乱に祈る俺。
それを見ている両親や姉は………
「なんか気味が悪いね。どうしたんだろ?」
母がボソボソと言い、うんうんと頷く父。
「鬼気迫る勢いだわ。」
と姉はひきつった表情をしていた。
【 ヒルトside 】
「ねぇヒルトおじちゃんドラゴンってどれぐらいの大きさなの?」
無邪気な様子で聞く祥太。
「ドラゴンの種類にもよるな。俺が見た火竜はあの山ぐらいの大きさだったな」
だからちょうど似た大きさの山に指を差し教える。
それを見て目を丸くし驚いた祥太は
「あの山くらい大きいと倒すの大変だね~。」
ため息交じりに言った。
確かに倒すのはとても大変だからな(笑)
「そうだな。基本倒さず追い出すパターンだな」
「どうやって追い出すの?」
振り返って聞く祥太に
「そりゃ戦闘で弱らせる方法しかないな」
俺は戦うマネをして見せる。
そして好戦的な目でニヤリと笑った。
すると、やっぱりショウゴの甥っ子らしく負けず嫌いらしい。
「フ~ン。こっちだとヤマタノオロチって首が8つある大蛇がいて、強い酒飲ませて酔わせ弱らせて退治した話があるよ。」
祥太は自慢げに最近知った話をする。
「ヒュドラみたいなものか。酒か……なかなか面白倒し方だな。」
とんでもない量の酒にはなりそうだがな。
「でしょ!僕もなかなかのものだなって思ったんだ!!」
「今度試してみよう(笑)」
案外効果があるかもしれん……
「わぁ、じゃあ結果教えてね!!!」
キラキラした目で好奇心いっぱいに俺を見る。
「あぁわかった」
試してみるのも面白そうだ(笑)
俺が一心不乱で祈る間に、皆は和気あいあいと昼ごはん食べて楽しんでいた。
「省吾、ご飯食べて落ち着いたら墓参り行きましょう」
姉が確認をとる。俺は頷いてヒルトの所へ行った。
ヒルトは祥太と楽しそうにゲームをしていた。
お前いつからスイッチ使えるようになったんだ?
めちゃくちゃ器用に操作して戦闘してやがる。
「そうだショウゴ。祥太も一緒に行くことになった。」
「うん♪僕も一緒におじちゃんと出かけるよ。後でお母さんにおじちゃん所泊まるっていわなきゃね」
なんだってー!
人は驚くと声がでなくなるらしい。
もちろん許可は下りて、祥太は異世界へ行く事となった。
俺は祥太にしっかり墓参りするように言うと、わかったと楽し気な返事が返ってきた。
楽しみで仕方ないのだろうが、俺は心労で倒れそうだ。
もちろん墓参りでは更なる気合で切々とご先祖様に願ったのであった。
ホントお願いしますよ。
こちらの神様仏様ご先祖様どうかマジでよろしくお願いします。
俺は必死だ。
******************
実家を後にし3人で近場の温泉に行く。
その温泉は洞窟みたいになっているのが売りだった。
薄暗い中に湯気で辺りは見え辛いし蒸し暑い。
でも面白みはある。
「なんか趣があるな。」
ヒルトもまんざらではなさそうだ。
「だろ。祥太はこの蒸し暑さが苦手で多分露天風呂の方に行ってるだろうな」
「露天風呂?」
「ああ、野外にある風呂だ。風を感じると涼しいし、外の解放感はいいぞ。景色もいいしな♪」
「そりゃ楽しみだな♪」
「だろ。そろそろ移動しようか?」
「だな。俺もそろそろ暑い。」
二人で祥太のいる露天風呂へ向かう。
「しかしあっちこっちにいろんな風呂があるな。なんでだ?」
ヒルトが不思議そうに俺に言う。
確かにそれは俺も思うが、でも温泉を選ぶ基準にはなっている。
「何分風呂好きなだからな。皆いろいろ拘りがあるんだよ。俺も露天風呂とサウナがないとな。できたらいろいろあったら楽しいし、娯楽も兼ねているからかも」
実際他にもこだわりはある。
ヌルヌルした感じのお湯がいいとか、温度は少し暖かめがいいとか………
そんな事を考えながら向かっていると、前から祥太がやってきた。
どうやら露天風呂ではなく身体を洗っていた様だ。
珍しい………かけ湯したら一旦露天風呂ってヤツが………
「おじちゃん達も今から露天風呂いくんだよね?」
ニコニコ笑いながら一緒に向かう。
ヒルトに露天風呂の素晴らしさを説明している祥太。
うんうんと話を楽しそうに聞いているヒルト。
ときおり腕の太さを比べながら笑っい合っている。
ヒルトの身体はあちらこちらに大小の傷がある。
特に肩から大きく裂けた傷。
戦闘職だから仕方ないのだろうが、祥太がその傷の事を聞いている様だ。
そしてそれを聞いて興奮している。どうした?
「おじちゃん聞いて!凄いんだよ!!あの一番デカい傷、ドラゴンが付けた傷なんだよ!!」
何ですと?!そりゃ俺だって気になるわっ!!
ヒルトに近づき傷をジロジロ見る俺。
ヒルトは困惑してかなり逃げ腰だ。
周りの人達も祥太の言い分に悪乗りし、「ほう、ドラゴンか、すごいな~」と話を合わせている。
多分俺も話合わせに付き合っている風に見えるだろう。
話を聞けば掠っただけらしいが、やっぱりドラゴン半端ねぇ………
行くんだよな、そのドラゴンがいる世界に。
祥太はキラキラした目をしている。
ワクワクで胸躍るって感じだ。
ハァ~一人だったらそうなれたかもしれんが、俺には祥太がいる。
こりゃ大変だ。
その後露天風呂を思う存分堪能した。
眼中に広がる雄大な山々を眺め、路線には電車が走っている。
青々とした田園は風が吹くたび揺れては煌めく。
無事帰ったら、また入りに来なきゃな。
何気ない日常が、俺は何よりも大切なのだから。
そしてヒルトは異世界にいる。
読んでくれて、ありがとうございます(*´ω`*)




