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冒険者で異世界を!  作者: Catch262
第2章
23/38

第18話 片腕の冒険者VS暴れ馬の支配者

今回の勝負は異名持ちの勝負!

正直どちらも強すぎる......

 山を下りてすぐのところに街があった。

 今回は入り口に誰もいなく簡単には入れた。そのまま真っ直ぐに闘技場へ向かう。

 カウンターには女性の方が受付を行っていた。


 「今日はどのようなご用件でしょうか?」

 「闘技場で試合がしたいんだけど」 

 「開いている時間ですと今から5時間後の17時からとなりますがそれでもよろしいでしょうか?」

 「ああ、それで構わないだろ?」

 「ええ、その間に準備でもしようかな」

 「それでは試合料金20万です」


 意外と高いんだな。歩いているうちにご飯などを買ったりしてお金は少しずつだが減っていた。


 「ここはわしが払うぞ。勝負を持ち掛けたのはわしだからな」

 「そりゃどうも。助かったわ」


 受付を終えて5時間後闘技場で集合となった。かといって準備することは何もない。ただあるとすれば戦略を考えることだろうか。

 乗り物に乗っている間近接攻撃無効化......ちょっと厳しいな。こっちは近接で戦ってるからなー遠距離武器は使えないし......


 「ねえティグリス......どうやって倒したらいいと思う?やっぱり乗り物から降ろした方がいいと思う?」

 「それは多分無理だろうな。あいつの乗ってる馬は召喚系で出すのもだから多分永遠だろうな」

 「なにそれ。じゃあ近接攻撃は諦めた方がいいと」

 「まぁトレースは近接攻撃専門だし相手が悪かったようだな。まだそこら辺のライダーなら勝機はあったはずなのに12位と勝負は勝ち目がねえよ」

 「ティグリス今までありがとう」

 「おい、負けんじゃねえぞ」


 実際何も策はない。どうしよう。今からナイフ買って投げナイフにでも使おうかな。それで当たる当たらない別として......


 考えているうちに5時間が過ぎた。とりあえずお腹も空いたのでご飯を食べた後闘技場へ向かう。その途中アウルスと会った。珍しく自分の足で歩いているアウルスを見て少し驚いた。

  

 「馬には乗ってないの?あなたライダーでしょ?」

 「街中では使わないようにしてるんだ。邪魔になるだろう」

 「そうね。実際邪魔だから闘技場でも使わないでほしいんだけど」

 「使わなかったらわしが負けるだろ」  

 「まぁいいハンデじゃないの?」

 「悪いがNPCを賭けた勝負なんだ。一切譲る気はないよ」

 「それはこっちのセリフだよ」


 お互い軽く言い合いながら闘技場へ入っていく。


 Aの入り口からはアウルスがBの入り口からはトレースが入ってきた。


 なぜか歓声が多い。理由をティグリスに聞いてみると宣伝で『異名持ち二人がNPCを賭けて勝負するよ!片方は現在12位のアウルス・オーディスとまだ聞いたことのない片腕の冒険者!試合開始は17時だよ!』っていう宣伝があったらしい。そりゃこうなるだろうね。時間を空けたのもこのためだろう。


 「なんや。歓声が多いようだが気にせずやっていこうかな」

 「そうね。本気を出さないと負けそうだしね」

 「まだ勝つ気でいるのか冒険者よ。冒険者風情がライダーに勝つなど1000年早い!」

 「戦ってもいないのに相当な自身だね。負けて後悔しな」


 審判が入ってきてルール説明をし始めた。


 「ルールを説明します。制限時間無制限。どちらかが戦闘不能もしくは降参で負けとする。それでは戦闘開始!」


 ピーーーーーーー

 

 試合開始の合図と共にライダーは前へ出る。武器は見た感じ剣一本のようだ。まずは馬の方を狙って切りつける。

 馬は華麗に避けて更に避ける瞬間アウルスに右肩を切られる。


 「うそでしょ。今の当たるの?」

 「遅い遅い。そんなんじゃすぐに勝負が終わるぞ」

 「終わってたまるか」


 アウルスは銃に持ち替えて連射しながら向かってくる。

 トレースは避けつつナイフを思いっきり投げる。それを馬が避けたと思った瞬間武器を魅桜に持ち替えて馬を切る。

 流石に避けた後の反動でその次の攻撃を回避できないため馬は切られそして消えていった。


 「あれ?あなたの馬消えちゃったけど?案外弱いね。一回切っただけで消えるなんて」

 「ほお。今の太刀筋はなかなかだったぞ。こりゃ舐めちゃダメな相手かもしれねえな。いでよ『炎馬えんば』」

 

 アウルスが読んだ瞬間隣から炎で身をまとった馬が出てくる。


 「これでむやみやたらに攻撃はできんだろ!」

 「これはこれは......厄介なものだしてくるのね」


 だけど今の攻撃で分かったことがる。近接攻撃無効化は本人だけであって乗り物には効果がない。正直乗り物にも効果があったら何もできなかったわ。


 アウルスは炎馬をトレースに向かって走らせる。とりあえずギリギリで避けて切ろうと思ったが異様な熱さに予想以上に避けてしまった。


 「おおっと?今もう少し近かったらナイフが当たったのでは?まぁ無理もないだろうよ。馬の周りは100度だからな」

 「どうりで熱いわけだ。次は攻撃すら当てれなくなったじゃん」


 また突進してくる馬に対し距離をとって避ける。真横に来た瞬間アウルスは銃に持ち替えてトレースを撃つ。トレースは炎の中のアウルスが見えていないため全ては避け切れなく何発か被弾してしまった。


 「はようせんと死んじまうぞ?降参したらどうだ?」

 「誰が降参なんてするもんか。だったら死んだほうがましだ」


 ただもうダメージは相当だった。一回目に食らった剣がアビリティ付きだったのか毒のようなものが入り込んでるのが分かってきた。

 

 「もしかしてその剣アビリティ持ち......?」

 「よう気づいたな。少しでもかすれば毒を体内に流し込むという優れものだ。10分もあればしぬで」


 まずい。非常にまずい。もう既に切られてから5分は経っている。制限時間があと5分ってこと?最悪だ。流石にここで死ぬわけにはいかない......ティグリス......ごめん......すごい厳しい。


 毒はもう既に全身に回っていた異常な速さで回っていてもう1分持つかどうかだった。本当は降参なんてしたくない。だが本当に辛い。


 「はぁ......こぅ」


 降参と言おうとした瞬間観客席にいるティグリスから声があった。


 「トレース!ナイフの使い方がなってねえぞ!」


 大声で観客席から声が上がった。  


 「ほお、おたくのティグリスがなんか言ってるがもう時間はないで?今降参すれば解毒薬はわたすがな」

 「ナイフの使い方ね......ちょっと黙っててほしかったな。もう死ぬ寸前なのに」

 「なんや。死にに行くのか?ならその死にざまをしっかり見といてやるわい!」


 アウルスは武器を剣から槍に変えて突進してくる。

 100度の馬が突進してくるのに対してトレースは動かない。


 「もう毒が回って動けねえかそれじゃ楽しかったぞさらばだ」


 槍を前に出し近づいてくるアウルスにギリギリで手首を狙って思いっきり回し蹴りをする。衝撃でアウルスは武器から手を放し落としてしまった。そのまま馬を通り過ぎると馬は自然に消えていった。

 その瞬間トレースは魅桜に変えアウルスの耳元まで素早く行き囁く。


 『束王』


 アウルスは動きを止める。

 

 「束王......都市伝説とされていたスキルをなぜ冒険者が使えるのだ?そして炎馬はどこへ行った?」

 「まぁ時間もないので完結に......紅の魂っていうナイフのアビリティが秋の時武器が透明化するんですよ。それで見えない状態にして馬を切りました」

 「だが馬は100度を超えているんだぞ!」

 「そんな熱さは一瞬ですよ。まだ毒の方が辛かったですからね。それと後で束王が都市伝説のスキルって事詳しく教えてください。それでこの場合。アウルスは乗り物に乗っていないけど攻撃は当たるよね?」


 今のアウルスは武器も持たず馬から降りた状態で最悪なこと動けない状態だ。


 「降参以外の選択肢がないのでは?それとも殺して上げましょうか?」

 「......早く殺せ。降参なんてわしの言葉には一切ない」

 「そう来ましたか。まぁ私はプレイヤーを殺す気は一切ないので無理です」

 「プレイヤーを殺す気がないだと......?なのにどうやって賞金首になったんだ?」 

 「NPCを二人ほどやったので」


 アウルスと周りの観客はかなり驚いた顔をしていた。


 「そりゃ勝てねえわ。降参だ」


 審判が前に出てきて判決を言い渡した。


 「アウルスの降参によりトレースの勝利です!」


 審判が終わりを告げた瞬間トレースはその場に倒れ込んだ。

見ていただきありがとうございます。

やっぱりトレースの束王は強すぎないですか?いまだに詳細が不明なスキルですね......


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次の更新は8月31日17時です。お楽しみに!

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