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凸異世界ケモ獣ライフ凹  作者: バリタチ
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第四十四話 勇者の異変

 

 「勇者よ、、帰るぞ!」


「ハイ、王様」


「では、世話になった」


昨日は王様達と別行動してたし、、こんなに素直にハイなんて返事する感じじゃなかった勇者が今日はやけに従順だ、、


おかしい、、何かしたのか?


かといって他国に干渉は出来ないとブーは黙ってレギオン国へ勇者と王様達4人を送り返した


「この度はありがとうございました

この後魔族領からのお客様をご招待したのち、ケモツーアイランドを解放致します、その際はまたお知らせします。このミツバチさんを置いていきますので

この子がいればすぐ移動できますので!どうぞよろしくおねがいします」


「うむ、、王妃もこの化粧品とやらを大変気に入っておる。また寄らせてもらう。ありがとうな」


「ハイ、、では失礼します」


「、、、、」


勇者は下を向き虚な眼をしている、、、やはりおかしい



ーーーーー今朝ーーーーー


昨夜、翔太とノーマスは晩御飯を食べた後

夜の散歩と称して非常階段からスキル「飛翔」を使って夜の街へ降りた


ケモツーアイランドの夜はとても静かだ

昼間はあんなに音楽や御神輿、人の声が入り乱れて騒がしいのに

今は露天風呂に流れるお湯の音しか聞こえない


「なあ、、また露天風呂行こうぜ」


「ええー!夜は受付もやってないのー」


「別に無料だろ?金なら後で払ってもいいしな。行こうぜ」


「ちょっと待つのー」


受付もやってないので翔太はすっぽんぽんだ


「ええー、裸なのー?」


「いいだろ、男同士、、なんだ!?小ちゃくても笑わねえよ!」


「もおー」


「あれ?、、、負けた」ガクっと項垂れる翔太


そう、、狸さんは身体に似合わずちょっと大きかった


「そ、そんなに見ないのー」


「ヘヘッまあ良いや、男は硬さだからな」


「???」


よく分からない事を言って、翔太はノーマスを抱き抱えスライダーを滑った


「ヒャッホー」「わーい」


「なんじゃ?騒がしいのう、、」


「えっ?」「誰なの?」翔太とノーマスは驚いた

もう夜も遅いのに誰かいる


湯煙で見えない、、するとフッと湯煙が晴れて見えたのは、、、!ポセイドン様!


「ほう、、お主はアレじゃな!勇者じゃな」


「はい、、」すげー綺麗な髪!しかも眼を閉じてるし、、見えてんの?


「フッ見えとるぞ!」


「えっ?考えてることが分かるんですか?」


「なに、、大体みんな見えてるの?って思うからな」


「なるほど」


「そこにいるのは、、狸獣人だな。お主は村へ帰らないでよいのか?」


「はいなの!今はブー様に許可をもらってショータの面倒を見てるの」


「え?俺が見てもらってんの?逆じゃね?」


「なっ、何を言うの!どう見てもショータの方が子供なの」


「えー、、なんか納得できねえな」


「フハハ、、よい、、つまりまだ遊びたいのだな」


そう言いながらポセイドン様は翔太とノーマスを重力魔法でふわふわと浮かせ

スライダーの所まで飛ばしてくれた


「あは、すげーコレ」


「わー、、浮いてるの!」


「気の済むまで遊ぶがよい」


「ヒャッホー」「わーい」


そのあと2人は50回くらい滑った所でポセイドン様から「そろそろいいだろう」と言われたので帰る事にした


「ハー楽しかった」


「楽しかったのー」


「あっ!いっけね!」


「どうしたのー?」


「背中流すの忘れた」


「もー!背中はいいのー」


「えー、、ホラ飛ぶから捕まってくれ」


「うんなの!」翔太にピョンと飛び浴衣をぎゅっと掴むノーマス


「ヘヘッ、、行くぞ!、、それっ」


「むー」ちょっと慣れたがやはりまだ怖いノーマス


「ほら着いた」「むー、、!」


非常階段についたがノーマスが離れない


「どうした?」


「、、やっぱりちょっと怖いの」


そう言いながらやっと降りるノーマス


「そうか?、、じゃあ怖くなくなるまで飛びまくろうぜ?」


自分の浴衣の帯とノーマスの浴衣の帯を解き

ノーマスの背中でバツマークに掛けて

ノーマスを背負った翔太はそのまままた飛び出した


背中に乗せた事で安定したのかノーマスは

空中散歩を楽しめた


「わーい、、村があんなに小ちゃいのー」


「そうさ、俺らの住んでる世界は小さいんだ!」


「、、ありがとうなの」


「な、なんだよ急に」


「ショータに会えて良かったの」


「へ!今更かよ!、、俺はとっくにお前に会えてよかったと思ってたぜ」


「うん、、なの」


「そーれー」


「わー」


しばらく飛んだあと翔太とノーマスはガチガチに凍えていた!


「や、、やっぱり、、夜はやめよう、、風邪ひきそう、、」


「そ!!そう、、なの、、しゃむ、、いの、、」


急いで部屋へ入り、また一緒にシャワーを浴びた


「ヘヘッ、、ホラ背中」


「むー、、」


結局ノーマスは背中を洗われてしまった


「お前体毛多いからな!せっけんが減りまくるぞ」


「わははは、、くすぐったいの、、わははは、、やめるの、、あっ!」


くすぐったくて暴れたらノーマスのエルボーが見事に翔太のアゴにクリーンヒットした


「イチチチッ」


「ご、、ごめんなの」


「ヘヘッ謝るなよ!俺がやったからだろ」


「ウゥッ」


「ホラ!部屋行こうぜ」


たくさん遊んだからか、部屋に戻ると翔太はまた食べ物を食べていた。

お酒のツマミ用に用意してあるカニとウニのゼリー寄せ

「ウメー!ノーマスも食おうぜ」

「何それ!美味しそーなの」


「美味いな」「うんなの」


「なあ、、!」


「ん?」


「俺この村へ残りたい」


「そうなの?」


「ああ、みんな優しそうだし、食いもんはウメーし、、、お前もいるし」


「なんだ!ぼくは最後か」


「普通そーゆーのは恥ずいから最後だろ」


「ウフフ、、ブー様に聞いてみて大丈夫なら住めるのー」


「そうか、、明日聞いてみるよ」


「うんなの」


「そしたらさ、、いっぱい遊べるな。」


「仕事もしないとダメなの」


「ああ、、そうだな!魔物いっぱい狩りに行くよ!これでも勇者だからな」


「ウフフ、、まだ子供の勇者なの」


「、、お前っていくつなの?」


「えっ!言ってなかったの?ぼくはもう19歳なの」


「えー、、みえねえ」


「むー」


「悪かった、、また一言多かったな」


「僕の方がお兄ちゃんなのー」


「、、あはは。ちょっと見えないけどな、、わかった。ノーマスにいちゃんだな」


「そうなの」


気付けばおつまみを全部平らげて

2人一緒に寝ていた


ツマミだけじゃアレだろとか翔太が言い出して

2人でシャンパンなんか飲んじゃったから

気持ち悪くなって、、


「イテテ、、うー、、頭いてー」


「ウフフ、、もう食べられな、、いのー」


「夢の中でも食ってんのかよ!ヘッ、、浴衣から腹が出てんの!、、オッさんかよ」


するとテーブルに「二日酔いに効く飲み物」と書かれた瓶があったからグイッと飲んだら本当に治った!


「本当にスゲーなここ、、」


翔太はその瓶とスプーンを持ってノーマスの口に少し垂らしてみた


するとピカァッと光った


「う、、ウゥン、、」


「おはよ、、どうだ?気分は?」


「、、へ?、、いつも、、通り?、なの」


「なんだ!、、ああそうか、、確認してからやれば良かったのか!ちぇっ」


翔太的には「治してくれてありがとなのー」って抱きつかれると思っていたが

そもそも起こす前に治したら、もはやそれはなかった事になる、、翔太は独りゴチた!


グー


「飯でも食うか?」


「うんなの」


ここには2人しかいないのに

たくさんの料理を用意してくれた


昨日の夜も凄かったし、、何でこんなに食材があるんだ?この村


「なあ、ノーマス、、ここって豊か過ぎだろ」


「ウフフ、ブー様達がいっぱい狩りに行ってるからね」

「そうか、、それなら俺も役に立てるな!」


翔太は早くブーって熊獣人に会いたかった


勇者としての力を見せれば戦力になるから

きっとここに住ませてくれるだろうと考えていたからだ


「なあ、、お前って独り暮らし?」


「えっ!僕は狸獣人達一緒の家なの」


「そうか、、じゃあ俺と暮らさないか?」


「へ?、、一緒に?」


「ああ、、」


「、、ちょっと考えるの、、」


「わかった」


あまりしつこく言って嫌われたら嫌だからサラッと言ってみた翔太


別に一緒じゃなくても同じ村ならいいしな


「うわっ!このパン日本よりふわっふわ」


「ウフフ、、おいちーの」


「あ、ステーキもあるぞ!すいません焼いてください」


「かしこまりました」


給仕係のキツネ獣人がジューッと焼いてくれるのを

目の前で楽しそうに眺める翔太


「ソースは生姜醤油、ポン酢、ハニーマスタードがあります」


「生姜醤油!」


「かしこまりました」


その後ノーマスと2人でステーキを5枚も食べた


「も、、もう、、無理なのー」


短い手でお腹を抑えるノーマス


しかしその手はお腹の横で止まっており、前まで届いてない


「あはは、、オッさんだ」


「むー」


「ノーマスってさ、、、ケツの穴拭けんのか?」


「なっ!!なんて汚い事を聞くのー」


ベシッと飛び蹴りを食らった翔太であった


まだ子供だからか、、デリカシーがない、、


ノーマスは盛大にゴチた


拭けないって言ったら拭いてくれるのー?

そ、それは流石に恥ずかしいのー


勝手に想像して顔を真っ赤にするノーマスであった



食後カフェオレを飲みながらのんびりしてると

キツネさんがお土産リストを持ってきた


お金か素材があれば買って帰れると


素材?、、あっ!俺の狩った獲物


執事のテネブルさんか、、


うーん、、まあいいや、、この村に住むなら

あーでもなー、、


「ノーマス、、ちょっと待っててくれ、、上に行ってくる」


「はいなの」


「あ、、忘れてた!あのさ、、」


「ん?どうしたのー?」


「コレやるよ!俺の時計」


「とけい?」


「時間が分かるんだ!今は、、8時だろ!ホラこの針見てみ」


「チクチク鳴ってるの」


「そうだろ、、やるよ!なっ」


ノーマスが返事をする前に翔太は部屋を飛び出してしまった


よく分からない物を貰ったけど。。ちょっびり嬉しかったノーマス!

、、でも1人では腕時計を付けられなかったノーマスは右手で腕時計を待つしかなかった!



翔太が戻ってきた時さっきまでと少し違うな、とノーマスは思った


話しかけてこない、、、目が虚、、まるで人が変わったみたい!!


チェックアウトでホテルを出てから翔太とノーマスは昨日の続きだとバドミントン、卓球、キャッチボールをやった


身体は小さいがノーマスは運動神経ばつぐんだった


だが、、翔太の態度がやはり変だった


朝上の部屋に行ってくると出て、戻ってきてからおとなしい


するとミツバチさんが呼びに来てくれたので

広場へ向かう翔太とノーマス



「ブー殿、大変お世話になった」


「いえ、この後魔王様を招きます、、後日一般解放しますので良かったらまたお越しください

このミツバチさんのお渡ししておきますので」


「おお、そうか!うちのが化粧品にハマってな!今後ともよろしく頼むよ!」


「ありがとうございます」



するとノーマスがブーの手をヒョイっと引っ張る


「ん?ノーマス、、ありがとう!お客様を連れてきてくれたんだね」


手でしゃがんでってノーマスがやるので少し屈むブー 

するとゴニョゴニョと小声で伝えてきた


「そう、、一緒に遊べて楽しかったんだね!良かった

うちのノーマスが大変お世話になりました」


「いやいや、こちらこそ世話になった、、さあ帰ろう」


「それでは皆さままた手を繋いでください」


ブーが手を出すと翔太は俯きながら手を繋いできた


「ビー、移動」「ビー」シュンッ



「お、、おおっ!まだ慣れないな」


「一瞬浮いた感じがなんとも、、」


「いやはや凄いですな!」


「それではこの度はありがとうございました。、、あっ!忘れてた!先ほどのノーマスが勇者さんへお土産があると渡された物があるので、、ハイッ、、それでは失礼します、、」勇者の手にお土産を渡してからペコッと頭を下げてシュンッといなくなったブー



勇者はブーからもらった物を見つめていた



「なんじゃ??おおっ宿の服か、、良かったな」


「ワタシも欲しかったわ」


「ガハハ、また行けば着れるわい」


「それもそうね」




浴衣の中の帯に付けられていた小さい白い魔石が

誰にも気付かれずピカァッと光っていた、、、




さっきノーマスから「翔太の態度が急におかしいの、王様のとこへ行ってからなの!何かやられたのかもなの」と



念のため小さい白い魔石を浴衣に隠し発動させておいた

もし洗脳や奴隷契約の類なら白い魔石で外せるから


勘違いなら別に、、


イガーに言えばいつでも手に入る物だし


しかしこの時のブーの起点で翔太は命拾いする事になる、、、


それはもう少し先のお話、、





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