爆誕!?妄想勇者!!
俺の勇者としての肩書きは『妄想勇者』!?
「あの、これっ、おかしくないですかっ?
もうちょっとカッコイイ肩書きは無かったんですかっ?」
「えー?だってキミ、妄想ばっかしてるんでしょ?
趣味の欄に『空想』って書いてあったし。データは正直だよ?」
それはまあそうですけどね!
楽しいんですよ、空想と妄想はっ!
どっちも似たような意味ですけども!
「いーじゃんコレ。キミのその妄想力が世界を救うかもしれないんだよ!」
そんなワケあるかいっ!
妄想力って、なんかカッコいいコト言ってるようで実はダサいぞ!
他にもあるでしょ、例えばっ!
『キミの創造が世界を変えちゃう』
みたいな!これならまだカッコいい気はしますがっ!
妄想って!
「さすがにこれはっ!ちょっとカッコ悪くないですかっ?」
「えー?ナニ?気にいらないのー?
じゃあ、いくつか候補言ってみてよう」
なんつって口を尖らせるお姉さん!
ちょっとフランクすぎやしませんかねっ?
妄想勇者って肩書きはどう考えてもハズいっ!
名刺にも書かれるんなら尚のコトですよ!
だって、想像してみるとさあっ。
「あ、どもども。『妄想勇者』のコウダヒカリと申します。よろしくお願いシマス」
なんつって名刺交換しなきゃいけないんですよっ!?
ここはいっちょカッコいい肩書きをっ!
ヘンタイっぽい肩書きを回避しないとおっ!
パープーな頭脳をフル回転です!
「じゃあ『炎の勇者』とかっ!」
「キミ、炎系じゃないじゃん。却下」
「えっ?じゃあ『旋風の勇者』で!」
「キミは旋風って言うよりそよ風だよねー。却下」
なぬっ!?そよ風だとっ!?
まあ否定はしませんがねっ!
「じゃあ『暴風雨の勇者』ではっ!?」
「キミは自然災害を起こしたいの?却下」
「それじゃあっ!」
「3つ言ったからもうダメですうー。ぶぶぅー」
えっ!?
3つで終わりってそんなルールいつ決めた!?
ぶぶぅーって言い方はカワイイですけど!
「イーじゃん、妄想勇者。キミらしくて」
キミらしくてってなんじゃいっ。
俺の何を知ってるんじゃいっ。
知り合って10分くらいしか経ってないでしょっ!
「えー、勇者登録完了、っと」
ぺちぺちっとキーボードを叩いて登録完了されちゃったっ!
俺の勇者名は『妄想勇者』に決定です。
ううう、カッコ悪いよう。
コレ、フィルフィーに教えたら絶対笑われるヤツですよ。
あのヤンキー女神が『妄想勇者』って聞いて笑顔で「頑張れ!」とか言う姿を想像できますかイエ出来ません!
ううう教えたくないよう。
見える!見えます!見えますよ!
お腹を抱えて大爆笑するヤンキー女神の姿がさあっ!
『なんだよヒカリぃ!妄想勇者ぁ?だっせ!くっそだっせえなあっ!あーはははははっ!』
ってさあ!
登録完了されちゃって、俺の勇者カードが出来上がっちゃいましたよ。
「ハイっ、勇者カードが出来ましたー♪
コレね、自分の5項目の簡易ステータスと所有スキルが表示されるんだよー。スゴいでしょ!」
「えっ?そうなんですかっ?」
「常に自分の勇者としてのステータスを5段階表記で知っておけば、危険回避にも繋がるからねー。見とく?」
やっぱ軽いよお姉さん!
もちろん見ますよ、見ますとも!
「勇者登録カードのココをね、グッと押すの。あ、本人じゃないとダメだからね。個人情報の保護もバッチリなのよ♪」
へー。ふむふむ、そうですか。
カードの右下のマル印をグッと押してみると!
ホログラムっぽく文字が浮かび上がってきましたよっ!おおっ!カッコいい!
そして浮かび上がった俺のステータスはっ!
出ましたっ!どん!
勇者ランクは『D』!
おおっ!ザコじゃないっ!ハードなバスケでランクアップしたおかげでザコ勇者じゃないですよ!
続けて出ましたステータス!
俺の勇者としてのステータスはっ!
* ステータス
『攻撃力 やっぱザコ』
『防御力 やっぱザコ』
『魔力 スゴーい』
『知力 残念』
『体力 頑張れ』
* 所有スキル
『お着替えガチャ』
『黒光り』
『魔法剣術師』
とか
うぉいっ!ステータスっ!
5段階表記じゃないのかっ!
攻撃力と防御力の『やっぱザコ』と『魔力 スゴーい』って!
前回は『魔力 すごい』だったけど『すごい』と『スゴーい』の違いってナニ!?
『知力 残念』『体力 頑張れ』なんて余計なお世話もいいトコですよっ!
所有スキルの『とか』ってなんじゃいっ!他にもまだなんかあるってコトなのかっ?
またステータスにツッコミ入れるなんて思ってもいませんでしたようおおおおっ!
「キミの勇者ランクは『D』かあ。下から数えた方が早ーい♪ まあ、死なない程度に頑張ろうっ♪」
軽いっ軽いよお姉さんっ!
死なない程度って!
死なない程度ってえええ!
「じゃあ、名刺作ってくるからちょっと待っててっ♪ あ、なんか飲む?水しかないけど♪」
軽いっ軽いよお姉さんっ!
トモダチかっ!俺はトモダチいないから、トモダチになって欲しいような気がしないでもないですがっ!
なんか喉渇いちゃったから水は頂きますがねっ。
結局『妄想勇者』で名刺も作られちゃいましたよ、とりあえず100枚。
少なくとも100人にはこの名刺を配らなきゃいけないってコトなのかっ?
「捨てちゃダメだよー。バレるからね♪」
なんとっ!そんなコトまでわかるのかっ!
「妄想勇者は男の娘かあ♪ じゃあ、魔王との戦い、頑張ってねー♪ Dランクの妄想勇者クンっ♪ ちゅっ♡」
と、投げキッスするお姉さん!
くああっ!なんかめっちゃ小バカにされてる感がハンパないんですけどっ!
小バカにされてる感がハンパないんですけどー!
俺はっ!何て言うかこうっ!
何て言うかさあっ!
ふぁあああっ!
モヤモヤした気持ちでアパートに帰り。
出来立てほやほやの名刺を見るなりフィルフィーは。
「なんだよヒカリぃ!妄想勇者ぁ?だっせ!くっそだっせえなあっ!あーはははははっ!」
俺の予想した通りの言葉で大爆笑!
ペリメール様は後ろを向いて肩を震わせちゃってますよっ!
一緒に大爆笑してくれた方が救われるってものなのにいいいっ!
うごおおおおおおっ!
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