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~君の笑顔~

夏も過ぎ、本格的な秋を迎えた。僕にとってはこっちに引っ越してきて初めての秋。


都会とは違いとても寒暖の差が激しく、昼間は25度夜は10度と気を抜くと風邪を引いてしまう程だった。


奈緒子には聞いていたが、こんなにも厳しいなんて...。


ピンポーンとインターホンがなると同時に「ゆーたーかー!川原いくよー!」と奈緒子の大きな声が部屋中を駆け巡った。


「あんなに大きな声だとインターホンの意味が...」と言い掛ける途中で、「お芋焼くよ!」と嬉しそうな顔で奈緒子は笑っていた。


「まったく」とあきれた口調で僕も笑うと、キョトンとした顔になり、「え?何がまったくなの?」と本気で聞いてきた。


「あいかわらず、奈緒子は何かに夢中になると人の話しを聞かないよね」僕は笑いながら答えると、

「ええ!!だってお芋だよ!焼き芋!」はしゃいだ奈緒子の顔を見ると僕も嬉しくなった。


川原にはすでにケンちゃんと明日香さんがいて、楽しそうに枯葉を集めていた。


奈緒子は楽しそうに無邪気に笑っている。それを見た僕もついつい笑顔になっている。


いつからだろうか、僕がこんなに人の笑顔をずっと見ていたいと思うようになったのは...。


それも全て、君の笑顔が始まりだったのかもしれない。

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