表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓魔師一家  作者: れもん
2章.組織潜入篇
13/13

白虎と玄武、クセ強双子に苦戦する。

 野村結花、早瀬奏斗 VS 陸翔、空翔


 試合開始の合図を審判が告げた。

 少し離れたところには、クセ強双子。そして僕の横には早瀬奏斗に変装している僕の兄、玄武が。

 こうなった要因は数分前。

 陸翔が審判に空翔と共闘したいと直談判したのだ。

 まだ戦闘スタイルも何も分からない僕らに不利だと僕は考えたが、あろうことかと玄武は快く許可したのだ。しかも即答だった。

 じゃんけん運無いくせに!!!!

 そんなのだから朱雀に惚れられないんだよ!!!!

 気がついてないとでも思ってたの?!

 まあ、そんなこんなで試合が始まった。

 始まったと同時に空翔が先手必勝とでも言うように僕達の方へ来る。

 …意外。初めに来るのは陸翔の方かと思っていたから。

 僕は携帯していた木刀で陸翔の木材の短刀を受けた。

 スピード型なのかなと思っていたけれど、力が結構強い。

 互角、かな。

 そう感じたのは空翔も同じだったようで、空翔は短刀を横に流す。

 きっとここで攻めのチャンスを逃せば、負ける。

 そう思い、空翔の隙のある左足に足を引っ掛ける。

 空翔は一瞬驚いたような表情をしたが、僕に引っ掛けられた足の反対の足で全体重を支えるように態勢を整えた。

 …意外と戦いにくいかもしれない。

 何となく長期戦に持ち込まれるような気がして、僕は額に滲んだ汗を手の甲で雑に拭った。


 試合が始まって、空翔?という少年はすぐに白虎の方に走っていった。

 俺・玄武、いや今は早瀬奏斗?は、上層部の命によりベンタという組織の潜入捜査に来ていた。

 そして、なんやかんやあって、やっと俺の出番だと思ったら、俺の相手が共闘がしたいとの申し出があった。

 2対1なら話は別だが、2対2は別に俺らにとっては逆に好都合だと思ったから許可した(白虎は不服そうだったが)。

 まあ最近俺も暴れ足りないし、ちょうどいいかなと思っていたら何だ。

 俺の相手の陸翔とかいうスカした奴は俺の方にも白虎の方にも走ってこなかった。

 あれ?

 もしかして共闘を申し出たのって、二人のうち一人は頭脳派でもう一人が戦闘派だから…?

 ということは二人の実質総攻撃を受けている白虎はかなり危ない状況ってことなんじゃ…?

 俺は一呼吸置いて、顎に手をおいて何かを考えている陸翔の方に走った。

 俺の戦闘においての得意分野は速さだ。

 “速さ”といったら最強に聞こえるかもしれない。

 攻撃にも防御にも使えるし、相手の懐に入るために使うことも出来る。

 でも自分に自慢できるような魔性の()があっても、それに対応できるような他の能力も持ち合わせていないと意味がない。あくまで戦闘時の場合だけど。

 だから俺は必死になって身につけた。

 俺より前に引き取られていた青龍はマスターと過ごした時間が俺より2年多いだけだけれど、

 俺より沢山のものを()()()()()()()

 決して、元より青龍に俺のような脚があったわけでも、朱雀のようなしなやかさがあったわけでも、

 マスターのような頭脳があったわけでもない。

 青龍は殺し屋として育てられなければ、少し腕力が強いだけのごく普通な女の子になっていただろう。

 本当に平凡で、頭もスポーツも平均的な女の子に。

 でも、今では殺し屋界のNo.2だ。

 俺達には到底届かないであろう領域に達している。

 でも、俺らは「すごい」という言葉では片付けたくなかった。

 いつか追い越してやる。俺が、私が、僕が、殺し屋界のNo.1(てっぺん)になってやる、そう思っている。

 だから俺らは考えるんだ。どうすれば今の戦いに勝てるかどうか。

 俺はどうすれば、陸翔に勝てるだろう。

 青龍なら、マスターならどうするだろう。

 そう考えながら、俺は陸翔の背後にまわった。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!


少しでも面白いと感じていただけましたら、ブックマークや星での評価をしていただけると執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ