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恋架け橋で約束を  作者: 桜坂ゆかり
第四章 七月四日
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プラネタリウム

「わぁ、大きいね」

 プラネタリウムに入った私の第一声は、そんな月並みなものだった。

「でしょ」

 嬉しそうに言う孝宏君。

 ほんとに宇宙が好きなんだなぁ。


 プラネタリウムはまだ始まっていないので、球状の天井は暗いままだ。

 しかし、時間が来ると―――。

 数え切れないほどの星が現れた。

「すごぉい、綺麗~」

 何だか感動する。

 アナウンサーっぽい女性の声で、解説もついていた。

 私は熱心に聞き入りながら、なるべく多くのことを覚えようとする。

 孝宏君が大好きなこととなると、私も好きでいたいと思ったこともその理由の一つではあったけど、それだけでなく、純粋に星に興味を持ち始めていたこともまた大きな理由といえた。




「どうだった?」

 プラネタリウムが終わり、外に出たところで孝宏君が聞いてきた。

「最高でした。また来たいです!」

「うん、また是非来ようね。ところで、もう夕方だから、そろそろ秘密の場所へと出発しようか」

 気がつけば、もう六時を回っているそうだ。

 あたりはようやく、夕暮れの気配がしてきているところだった。

 しかし、暗くなってからだと、行くだけでも大変なので、私たちはまっすぐ向かうことにした。

 おしゃべりをしながら。




 神社を越え、王冠を拾った浅瀬も越え、私たちはまた木々に囲まれた道へと入った。

 前回、目印を教えてもらってあるので、私にも大体の道が分かる。

「次は右のほうに曲がるんですよね」

「うん、そうだね。佐那ちゃん、目印をしっかり覚えてくれてるんだね。一回教えただけなのに、すごいよ」

 褒められちゃった。

「いえいえ、大したことないです。目印を教えてくれてありがとう」

「どういたしまして」

 目印を探しつつ、私たちはどんどん奥へと歩いていった。


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