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怖島〜漂流したら何かに追われだす〜  作者: 飛んだ


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12/12

光 登る時

 山をくだって研究所まで戻ってきた。

 2時間半が経過してた。

 もう2時だ。

「お腹すいた」

 アインが言ってきた。

 そういえば昼食もまだ食べてなかった。

 食べておこう。

 どこで食べるか…。

 無駄に行動するのも危ないだろう。

 ロビーで食べることにした。

 30分後。

 食べ終わった。

 アインが見取り図へ向かった。

 続いて僕も向かった。

 発電所がある。

 そこに行ってみるか。

「この発電所に行ってみよ」

「わかった」

 ついた。

 そこには、でかい発電機らしきものが置いてあった。

 音などはしない。

 今は作動していないようだ。

 じゃあここの電気はなぜついてるんだ?

 少し奥へ行った。

 なにやらバッテリーのようなものがある。

 そこには残り電力が書かれていた。

『残り電力11%』

 その下にこう書かれていた。

『残り10%を下回った場合、低電力モードに自動変換』

 その奥に非常用バッテリーと書かれたタンクがあった。

「アインここに非常用バッテリーがあった」

 そう言った瞬間だった。

『バッテリー残量低下。低電力モードに移します』

 あたりが薄暗くなった。

 その時だった。

 アインの周りに黒い霧のようなものが出てきた。

 霧影だ。

「アイン!」

 とっさに懐中電灯を当てた。

「キュウェ」

 少し反応し、アインから離れた。

 だが前みたいに逃げていかない。

 非常電力をオンにした。

『非常電力がオンになりました』

『電力を復旧します』

 その瞬間。

 霧影が消えた。

 そのあと電気がついた。

 霧影は逃げたようだ。

「アイン大丈夫か?」

「うん」

 大丈夫そうで安心した。

「霧影……懐中電灯当てても消えなかったな」

 確かに。

 ちょっと下がっただけで、いなくなりはしなかった。

 耐性でもできてしまってるのだろうか?

 でも電気がつく瞬間逃げてったまだ効果はありそうだ。

「アインもう懐中電灯は意味ないかもしれない」

「でもまだ少しは効果が見られた。だから今のうちに早く灯台に戻ろ」

「わかった」

 2時間が経過した。

 もうそろそろ5時にもなり辺りが暗くなってきた。

「あいつ出てきそうだな」

「そうだね」

 暗いということは危険だ急がないといけない。

 数分後。

 トンネルを出たあたりだった。

 アインが振り返った。

 そのアインの顔がみるみるうちに変わっていった。

 恐怖を感じさせる顔に。

「ドコール……」

「後ろ!」

 後ろを見た。

 そこには……。

 霧影が立っていた。

 いや正確には立っていない。

 浮いているのだ。

「アイン早く行くぞ!」

「走れ!」

 霧影との追いかけっこが始まった。

 が。

 到底勝てるはずもなく何度か追いつかれた。

 その度に懐中電灯で照らし、動きを止めた。

 だが灯台に着く頃にはほぼほぼ意味をなしていなかった。

 灯台についた。

 アインが急いで階段したのボタンへ走った。

 そして押した。

『電力補充完了」

 もう僕はやられる寸前だった。

 その瞬間。

 灯台の上部から閃光が出て島中を包んだ。

 まぶしくて何も見えない。

「キャギュヨウェェェ」

 なにかの断末魔が灯台、いや島中に響いた。

 次第に光が弱くなっていった。

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