光 登る時
山をくだって研究所まで戻ってきた。
2時間半が経過してた。
もう2時だ。
「お腹すいた」
アインが言ってきた。
そういえば昼食もまだ食べてなかった。
食べておこう。
どこで食べるか…。
無駄に行動するのも危ないだろう。
ロビーで食べることにした。
30分後。
食べ終わった。
アインが見取り図へ向かった。
続いて僕も向かった。
発電所がある。
そこに行ってみるか。
「この発電所に行ってみよ」
「わかった」
ついた。
そこには、でかい発電機らしきものが置いてあった。
音などはしない。
今は作動していないようだ。
じゃあここの電気はなぜついてるんだ?
少し奥へ行った。
なにやらバッテリーのようなものがある。
そこには残り電力が書かれていた。
『残り電力11%』
その下にこう書かれていた。
『残り10%を下回った場合、低電力モードに自動変換』
その奥に非常用バッテリーと書かれたタンクがあった。
「アインここに非常用バッテリーがあった」
そう言った瞬間だった。
『バッテリー残量低下。低電力モードに移します』
あたりが薄暗くなった。
その時だった。
アインの周りに黒い霧のようなものが出てきた。
霧影だ。
「アイン!」
とっさに懐中電灯を当てた。
「キュウェ」
少し反応し、アインから離れた。
だが前みたいに逃げていかない。
非常電力をオンにした。
『非常電力がオンになりました』
『電力を復旧します』
その瞬間。
霧影が消えた。
そのあと電気がついた。
霧影は逃げたようだ。
「アイン大丈夫か?」
「うん」
大丈夫そうで安心した。
「霧影……懐中電灯当てても消えなかったな」
確かに。
ちょっと下がっただけで、いなくなりはしなかった。
耐性でもできてしまってるのだろうか?
でも電気がつく瞬間逃げてったまだ効果はありそうだ。
「アインもう懐中電灯は意味ないかもしれない」
「でもまだ少しは効果が見られた。だから今のうちに早く灯台に戻ろ」
「わかった」
2時間が経過した。
もうそろそろ5時にもなり辺りが暗くなってきた。
「あいつ出てきそうだな」
「そうだね」
暗いということは危険だ急がないといけない。
数分後。
トンネルを出たあたりだった。
アインが振り返った。
そのアインの顔がみるみるうちに変わっていった。
恐怖を感じさせる顔に。
「ドコール……」
「後ろ!」
後ろを見た。
そこには……。
霧影が立っていた。
いや正確には立っていない。
浮いているのだ。
「アイン早く行くぞ!」
「走れ!」
霧影との追いかけっこが始まった。
が。
到底勝てるはずもなく何度か追いつかれた。
その度に懐中電灯で照らし、動きを止めた。
だが灯台に着く頃にはほぼほぼ意味をなしていなかった。
灯台についた。
アインが急いで階段したのボタンへ走った。
そして押した。
『電力補充完了」
もう僕はやられる寸前だった。
その瞬間。
灯台の上部から閃光が出て島中を包んだ。
まぶしくて何も見えない。
「キャギュヨウェェェ」
なにかの断末魔が灯台、いや島中に響いた。
次第に光が弱くなっていった。




