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第26話

最上階に着きエレベーターを降りると、遠くから銃声が聞こえた。てつしだ。彼は はエレベーターに僕を乗せた後、敵が来ているのに気付いた彼は、エレベーターを作動させ僕を逃がしてくれたのだ。


これがリーダー。


僕の胸は熱くなった。絶対にりえを助ける。僕はウイルス仕込みの水鉄砲をポケットから取り出し強く握りしめた。


最上階は真っ暗だった。が、中央に一つだけ光る大きな扉がある。あそこだ。ゆっくりそこに向けて歩き出す。心臓は飛び出そうなくらい激しく動いている。呼吸は荒くなり、手は震え始める。りえの顔が頭の中によぎる。人形のような美しい顔。無邪気に笑う顔。最後に悲しく俯く彼女の顔が浮かぶ。


「僕が助ける。」


心臓は穏やかに、呼吸は落ち着き、震えは止まった。


扉の前にたどり着いた。一度大きな深呼吸を入れ、センサーに手を触れた。扉が開き始める。部屋の明かりが眩しい。目が開けていられない。扉が完全に開き、目が慣れると部屋の全貌がしっかり見えた。


床や壁は真っ白で、天井は全体が光っている。そして、その部屋の中央には診察台のようなのがあり、それ以外は何もない。診察台には誰かが寝ている。僕は部屋に入り、診察台の方に向かって進んだ。そこで眠っていたのはりえだった。


「りえちゃん!」


名前を叫んでも反応はない。昨日見た時より、顔が痩せているようで、血色も良くない。


「りえちゃん、りえちゃん、りえちゃん!」


何度叫んでも彼女は起きない。僕は助けてあげられなかったのか。膝から崩れ落ちた。僕は床を殴った。怒りのせいか痛みを感じない。後ろで扉が開く音がした。


「彼女は眠っているだけだ。」


後ろを振り返ると、そこには不気味な男が立っていた。首から下はロボットの体をしていた。普通の小学生がこの男の姿を見たら、怖がり泣き出すだろう。しかし、この時の僕は、


「りえちゃんに何をした!」


自分でも驚く事にそう叫んだ。僕は怒り狂っていた。彼は、試作のチップの実用実験をした、と笑いながら言った。


「喜べ。実験は成功だ。」


何が実験だ、何が成功だ!僕は叫びながらその男に向かって走り出した。が、長く大きなロボットの腕で軽々と捕まえられてしまった。


「君も実験世界から来たんだったな。丁度いい、もう一匹実験体が欲しかったところだったんだよ。」

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