『終章~かのん~』
この世には『不思議』な事は結構ある。
今でこそ『土地神様』と崇められはしているが、この地を滅ぼしかねなかった『姫』も居れば、その『姫』の生まれ変わりで、親友の『少女』だっている。
そんな『不思議』を扱う『不思議』の『何でも屋』が・・・
・・・『この世』にあるのは『不思議』じゃ無いのかも知れない。
『ココロード』
この閑静な商店街・・・元はスーパーマーケットだった場所にその店はある。
『霧島華音』
最近新築されたのか、新築の良い匂いがする。
だがその店が、昨晩なんの前触れも無く出現した事を知る者は少ない。
私は、店先で待っている。
『霧島華音』でまた会おう。
そう約束した少女を。
時刻は・・・16:00近いだろうか。もう学校は終わっている筈だ。
そして、学校の変化に気が付いたならば、此処に必ずやってくるだろう。
昨日まで通っていた学校と、今日通った学校は違う。
いや、同じものなのだが・・・そう、以前に戻ったと言った方が良いかも知れない。
『霧華高等学校』
そう、呼ばれていた学校に戻っているのだ。
それは即ち・・・私が『現世』に存在しているという事になる。
ひとつ違う点と言えば・・・私は猫だ。
霧島華音と言う人物は存在しない。
過去に存在し、今、その資産やこの店『霧島華音』を継いだ人物は、別の人物になっているという点だ。
それが・・・
「華音さん!!」
待ち人来る。
香奈が店にやって来た。香奈は来るなり、私に詰め寄る。
「もー何なんですか!!私、あの学校の理事長って事になってるし、近所のおばさんには香奈様って言われて拝まれるし何が何だか分かりません!!」
あーうん。そうだな。混乱するわな。
ひょい。
私は首をつままれ、香奈の目線まで持ち上げられる。
「か〜の〜ん〜さ〜ん。説明してくれますよね?」
痛い痛い痛い・・・
(わ、分かったから降ろしてくれ。)
私の声は他の人間には猫の鳴き声にしか聞こえない。
(うむ、実はだな・・・)
夜魅の王との戦いは終わってはいない事、その為、夜魅やその他の『不思議』な事もまだまだ沢山起こるだろう事。
そして、それを解決するには香奈のチカラがいる事を説明する。
「え?私??チカラなんて無いよ?」
そういう香奈だが、私の生まれ変わりという事もあり、その潜在能力は高い。
(つまり・・・だ。私の代わりに『霧島華音』の店主になって欲しい。という事だ。)
(だから・・・私の資産等は全て香奈が相続した事になってるって訳だ。)
「へ?・・・・ええええ〜〜〜〜〜!!」
(後で、銀行の預金残高とか見てみるといい。結構な額が入ってると思うぞ。)
(あー相続税とか、そんなのはぜーんぶ済ませてあるから安心していいぞ。)
「ふふふふ。あははははは。」
いきなり笑い出す香奈。
(ん?どうした??)
「華音さんらしいなって。こっちの心配は余所に、ぜーんぶ勝手に進めちゃうんだから。」
(む・・・すまない。)
「ううん、いいの。私、華音さんのチカラになりたいもの。」
「だって・・・私達・・・親友・・・だもん。」
(うむ。そうだな。)
ひょい。
私は香奈に抱きかかえられる。
「おかえりなさい。華音さん。」
(ただいま・・・香奈。)
・・・
・・・
・・・
『霧島華音』と言う店がある。
『不思議』な事を何でも解決してくれる『不思議』の『何でも屋』だ。
今は、店主が変わり、店構えも新しくなった。
新しい店主・・・香奈のチカラは前の店主である霧島華音には遠く及ばない。
だが、その店主には助けてくれる友達が沢山いる。私はは勿論、花子や狐にクラーケン。勿論、香織や双子達も助けてくれるだろう。
「えっと・・・『不思議』な事を何でも解決してくれるって聞いて来たんだけど・・・」
新しいお客様が来たみたいだ。
高校生・・・位だろうか?なんだか香奈が最初に来た時みたいだな。
その香奈がまさか私の生まれ変わりで、今や『霧島華音』の店主になるとはなね。
「その『不思議』の依頼。お受けいたします。」
第一部 終わり
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はい、これにて『霧島華音・結』完結になります。
転程ではありませんが、やはり他の話を読んでないと繋がらない部分が多数あり、反省している所でもあります。
これを読んで・・・他の2つ、『霧島華音』と『霧島華音・転』を読んで頂けたらありがたいです。
そして、他でも書きましたが、第一部の完結になります。
5月第2週位を目途に第2部『霧島華音』〜不思議の依頼お受けします。〜をスタートする予定です。
今度は、主人公を香奈に固定して・・・3つに分かれたりはしません()笑
そして、それ以外にも、ファンタジーで一本始めようと思います。こちらも5月中にスタートできたらと思います。
それも含み、読んでいただけると幸いです。
ココまで読んでくださって、ありがとうございました。




