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『霧島華音・結』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』 ~直哉の章~
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『黒歴史ノート』 ~直哉の章~ 其の二

翌日、先ず俺は、村で情報を集める事にする。

暫く情報を集めると、幾つかの事が分かった。


村長の娘 (リミアというらしい。)が攫われたのは1週間前。人の言葉を話す竜で、北の方角に飛んでいった。

恐らくは北の山岳地帯に巣があるのだろう。

また、リミアには恋人がいて、その恋人 (マークというらしい。)がリミアを助けるために村を出たが帰ってこない。

村長は二人の交際を良く思っていなかったので、竜からリミアを助けて認めてもらいたかったのではないのか?


整理するとこんな感じだ。

引っかかる点が何点かある。

人の言葉を話す竜。という事は、エンシェントドラゴン級のドラゴンと言う事になる。

エンシェントドラゴンと言えば、ドラゴンの中で上位。つまりは原生生物エネミーの中で最強クラスという事だ。

まあ、これに関してはゲーム的観点なんだが・・・

村の宝が謎だとは言え、報酬が安すぎる。

それに、どう考えてもグランドクエスト級のボスだ。

こんな小さなクエストのボスとして登場するのか?という感じだ。

ひょっとしたら、本当にボスだが回避ルートが用意されているとか、そんな所じゃないかと思う。

そして、恋人のマークの存在だ。先ずコイツが竜に挑めるほどの実力者なのかと言う事だが、まずそれは無い。

今まで、どんなに強いNPCだとしても、単独ではレッサードラゴンにすら勝てなかった。

となると、マークは何とか竜の巣からリミアを助け出そうと隠れながら・・・こっそり救出。コレしかない訳だが・・・

・・・何かが引っかかる。

俺はマークがこのクエストにおいて、最も重要な・・・確信的な何かを担っている気がしてならない。


何にせよ、北の山岳地帯に行ってみるしかない。

俺は、北の山岳地帯を目指した。


到着すると、いかにも巣と思われる洞窟を見つけた。入口は、大型の生物でも十分に入れる。

俺は当たりの様子を伺うと、慎重に洞窟へと入る。

入口の通りに中も広いが隠れる場所が少ない。


「マークが隠れながら・・・と言うのは無理がありそうだな。」


俺は、壁に沿って慎重に進む。

暫く進むと、一際大きい空間に出た。

恐らく、竜の寝床になるのだろうそこには、無数のガラクタが積み上げられていた。


「エンシェントなら、財宝が積んであってもおかしくは無いんだがな。」


そしてそこには、主であろう竜の姿は無かった。


俺は辺りを慎重に調べると、ガラクタの奥に狭い通路らしきものがあった。


「この先か?」


俺は、その通路を進む。

通路には、魔法で作られたと思われる明かりが存在した。


「・・・なんだ?ここは??」


通路は以外にも長く、枝となる道も存在した。


「何かがおかしい。」


竜がこんな奥まで入れるはずが無い。

それに、リミアを捕らえておくだけのスペースなら、明かりなんていらない。

俺は、疑問を感じながらも慎重に奥へと進んだ。


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