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好きだよ、  作者: yui
10/11

*素直な気持ち*


あてもなく走っていると、河原があった。


こんなとこあるんだと思いつつ、このまま走り続けているわけにもいかず、立ち止まる。




ここまできてしまって、今更ながら自分の大胆さに恥ずかしさがこみあげる。


言いたいことはたくさんある。

けど、繋がれた手で感じる桜井の存在に、

どきどきが止まらなくてどうしようもなくなる。



「坂本…?」

桜井が泣きそうな声で言う。

桜井を見ると、不安そうな目で俺を見た。


さらに鼓動が激しくなる。

思わず視線を逸らす。



でも、

今日は素直になるんだ。

桜井に今までの想いを全て。



もう一度、今度はしっかり桜井をみつめる。




「好きだ、桜井のこと」


桜井が泣きそうな顔になる


「ずっと好きで好きでしょうがなかった」


身体が今まで感じたことのないくらい熱い



「橘とお前が仲良いのみて、」


繋いだ手が震える


「失うのが怖くて、俺が逃げた」


声も震える


「ひどいこといっぱい言ってごめん。あんなの全部本心じゃないんだ」


息が苦しくなる


「キスだって、お前じゃなきゃ絶対しない。ごめん。」


さらにみつめあう



「だから…側にいてほしい。」


お願いだ


「桜井に俺の側で笑っててほしいんだ」






心臓がもう壊れそうで

桜井から視線を逸らす



手が強く握り返され、

小さく聞こえた桜井の言葉に心臓がとび跳ねる



「私も……」




「わたしも坂本が好き」


みつめあう



「つい坂本のこと考えちゃうの。一緒にいたいって思うの……」



桜井の顔は真っ赤で、

多分俺も人のことは言えないけど、


初めて見る桜井のその顔がかわいすぎて、

夕日に照らされてとてもきれいで

またもや視線を逸らす。









それから俺らはどちらからともなく

唇を重ねた



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