*素直な気持ち*
あてもなく走っていると、河原があった。
こんなとこあるんだと思いつつ、このまま走り続けているわけにもいかず、立ち止まる。
ここまできてしまって、今更ながら自分の大胆さに恥ずかしさがこみあげる。
言いたいことはたくさんある。
けど、繋がれた手で感じる桜井の存在に、
どきどきが止まらなくてどうしようもなくなる。
「坂本…?」
桜井が泣きそうな声で言う。
桜井を見ると、不安そうな目で俺を見た。
さらに鼓動が激しくなる。
思わず視線を逸らす。
でも、
今日は素直になるんだ。
桜井に今までの想いを全て。
もう一度、今度はしっかり桜井をみつめる。
「好きだ、桜井のこと」
桜井が泣きそうな顔になる
「ずっと好きで好きでしょうがなかった」
身体が今まで感じたことのないくらい熱い
「橘とお前が仲良いのみて、」
繋いだ手が震える
「失うのが怖くて、俺が逃げた」
声も震える
「ひどいこといっぱい言ってごめん。あんなの全部本心じゃないんだ」
息が苦しくなる
「キスだって、お前じゃなきゃ絶対しない。ごめん。」
さらにみつめあう
「だから…側にいてほしい。」
お願いだ
「桜井に俺の側で笑っててほしいんだ」
心臓がもう壊れそうで
桜井から視線を逸らす
手が強く握り返され、
小さく聞こえた桜井の言葉に心臓がとび跳ねる
「私も……」
「わたしも坂本が好き」
みつめあう
「つい坂本のこと考えちゃうの。一緒にいたいって思うの……」
桜井の顔は真っ赤で、
多分俺も人のことは言えないけど、
初めて見る桜井のその顔がかわいすぎて、
夕日に照らされてとてもきれいで
またもや視線を逸らす。
それから俺らはどちらからともなく
唇を重ねた




